DIANE SCHUUR

I Remember You



 夏、真っ盛りですね。こんな時には部屋でエアコンをガンガンきかせて音楽でも聴きたいもの。 ダイアン・シューアがとってもご機嫌なアルバムを届けてくれたので紹介しましょう。

 ダイアン・シューア。このコーナーでは#89で登場して以来久しぶりの登場です。彼女については、このコーナー、 #89をご覧になって頂くとして、この新作を早速紹介していきたいと思います。

 とってもゴキゲンな#1。サックスとの掛け合いが最高ですね。最初からノリノリです。打って変わってミディアム・テンポでリゾート気分にしてくれる#2。 この9月、日本でも久しぶりに上演されるミュージカル<シェルブールの雨傘>。ジャック・ドミー監督、ミシェル・ルグランの音楽でとても素敵な映画でしたが、 その中で歌われる#3。軽いボッサで心地いいですね。後半に彼女の魅力が良く表れてる#4。ちょっと意表を突いた#5。不思議な魅力で私は好き。 皆さんは如何でしょうか。ゆったりしたペースで進む#6。プールサイドで聴いていたら気持良くて眠ってしまいそうですね。 と思っていたら後半はサックスと彼女のスキャットの掛け合いで高速ぶっ飛ばしてGo!ってな感じで進んでいきます。もう眠ってなんかいられません。 (笑)ジミー・ウェッブの隠れた名曲#7。こういった選曲が嬉しいです。ちょっとゆったりした所でミディアム・テンポで体が揺れる#8。 一つの曲の様に聞こえる#9。ホーギー・カーマイケルとルービー・ブルーム、それぞれが作曲した別の曲のメドレーです。スタンダードなジャズ。 そんな言葉がピッタリの#10。アルバム最後の#11は短い夏を惜しむように猛スピードで歌上げます。ホントにゴ・キ・ゲ・ンですね。

 如何でしたか?とっても素敵なアルバムでした。お気づきの方もいらっしゃると思いますが、このアルバム、副題にも有る様に、 フランク・シナトラとスタン・ゲッツに捧げられています。勿論、愛を込めて。この夏是非聴いてみて下さいね。アルバムの番号は、 JH1209でJazzheadsレーベルから発売されています。ジャズ・ヴォーカルのコーナーか通信販売でお求め下さい。


2014.8.17