BARBARA MORRISON

I LoveYou, Yes I Do



 秋本番ですね。この時期にピッタリなアルバムをご紹介致しましょう。今やベテランとなったバーバラ・モリソンの新作、 <アイ・ラヴ・ユー、イエス・アイ・ドゥー>です。

 バーバラ・モリソンと言ってもご存知の方はよっぽどのジャズ・ヴォーカルファン。しかしそのキャリアは相当なものなのです。 少し紹介してみましょう。
 1952年、アメリカはミシガン州で生まれた彼女は、10歳の時には初レコーディングを早くもしています。 1973年にロス・アンジェルスに移住。ディジー・ガレスビー、オルガンのジミー・スミス、レイ・チャールズと共演を重ね、 クルセダーズのヴォーカリストとしても活躍していきます。1993年に彼女名義のソロ・アルバム<Doing All Right Aris>をリリース。 現在までに20枚近いアルバムを発売しています。日本には1986年に初来日。 今年(2014年)の秋には凡そ二日に一度と言う凄いペースでライヴを熟しています。そして今回紹介するアルバムの後に、 ロスでクレイトン・ハミルトン・オーケストラと共演したアルバムをリリースしています。

 それでは紹介していきましょう。

 初めから大人の世界に引き込まれる#1。ヒューストン・パーソンのテナーも素敵です。リチャード・パーソンのベースに導かれて歌いだす#2。 カナダの夕日が目に浮かびます。故ジミー・スコットの影響を強く感じる#3。懐かしく感じるメロディーがいいですね。深夜のムードがとても素敵な#4。 抑え気味にサポートするバックのメンバーもいい感じです。意外なアプローチで唄う#5。正に大人の世界が心に迫ってくる#6と#7。 あ〜、何てお酒が美味しいんでしょうか。パンチの効いた#8。タイトル曲の#9は、このアルバムのコンセプトを感じさせてくれます。 #10はビートルズ。このアルバムに合ってるようで合ってないようで・・・。アイズレー・ブラザーズのヒット曲#11。 かわいい声で囁きます。アルバム最後の#12はジャイブナイト。手拍子を打ちながらお別れです。

 如何でしたか?秋に相応しいアルバムでしたね。アルバムの番号は、SCD2136でSAVANTレーベルから出ています。 ジャズヴォーカルのコーナーか通信販売でお求めください。


2014.10.19