Sonia Rosa

SAMBA AMOUR



 今年の夏はとても変な夏でしたね。当初冷夏が予想されていながら梅雨が明けた途端に猛暑続き。 旧盆が過ぎると今度は一転雨続き。 9月前半まで連続雨が続いて台風の影響もあり特に関東では大きな被害を被った所も有りました。 何れにしても夏が過ぎると何故か淋しい気持ちになるのは不思議です。
 今回紹介するのは35年以上前にリリースされて再発されたソニア・ローザの<サンバ・アモール>。 夏が去った後の気持ちを代弁してくれるかのようでとても素敵なアルバムです。

 ソニア・ローザに付いてはこのコーナー#152をさんこうにして頂くとして、早速紹介していきましょう。

 前奏から何気なくもの哀しさを感じる#1。過ぎ去った夏を感じますね。日本語で歌われる#2。 ひと夏の想い出をあなたも瞼に浮かべたかもしれません。ソニア・ローザ作詞・作曲の#3。 「さあ、ダンスを踊ろう。今日も、明日も。でも週末はあなたとね・・・。」という内容。 身体が自然と動きますね。一転して哀愁漂う#4ソニアの作詞、 このアルバムプロデュースしている大野雄二の作曲です。本当に息がピッタリ。編曲も素敵です。 #2と同じく竜真知子作詞、大野雄二コンビの#5。抑えた嬉しさの表現がいいですね。#6もソニアの作品。 ゆったりとした時が流れ、最後に情熱が爆発する感じです。ちょっと可愛らしい#7。 「豆が焦げた」って、料理をどうやら失敗した歌みたいです。TVドラマの主題歌にもなった#8。 ドラマのエンドロールにピッタリです。再びソニアの作詞・作曲で送る#9はとってもメランコリック。 そしてそれに続く#10は更にメランコリー。シンセの響きが一人の淋しさを助長します。 最後のフレーズがそれにも増して感傷に浸らせてくれます。#11はガラッと変わって元気いっぱい。 録音当時6歳だった彼女の息子タロウ君と微笑ましい会話が聞かれます。そしてアルバム最後の#12。 #1と同じ曲ですが全く違う雰囲気で終わります。「愛」をテーマにしたトータルアルバムだという事が分かります。 素敵な終わり方ですね。

 如何でしたか?とっても素敵なアルバムでした。もの哀しい秋にピッタリですね。 アルバムの番号は、MHC7-30030 でGTレーベル、ソニーミュージックから発売されています。 ボッサ・ノーヴァのコーナー、通信販売などでご購入して下さい。

2015.9.21