Marcus Simeone

everything must change



 今年の夏は湿度が高くて体調管理が大変な方も多いと思います。 そんな時は昼間でもカーテンを閉めてエアコンを最大限にして、そして・・・、 そう、素敵な音楽を思いっきり音を大きくして聴いてみては加賀でしょうか。勿論、防音はしっかりとね。
 そこでこの夏紹介していアルバムがあります。 今回紹介するマーカス・シミョーネが2010年に行ったライヴを録音した<エヴリシング・マスト・チェンジ>です。

 マーカス・シミョーネと言ってもほとんどの方が知らないかもしれませんね。そこで少し彼を紹介してみましょう。
 アメリカはブルックリンに生まれた彼は7歳の時に家族そろってマンハッタンから少しフェリーで行った所にあるスタッテン島に移住します。 ここはマンハッタンからフェリーでも2〜30分の所謂、通勤圏。音楽好きの彼には好都合だったのかもしれません。ピアノバーで歌い、徐々に人気を得ていきます。 そしてついにデビュー・アルバム<At Last>を発表。そのしなやかな声と5オクターブの声にリスナーはノックアウトされるのです。 そしてビストロ・アワード、キャバレー・アワード等を受賞します。2010年にはキャバレーのライヴを収録したアルバムを発表します。 それが今回紹介するこのアルバムです。その後も2014年ターニャ・ホルトと共に開催したショー、 <クワイエット・ストーム>でMACアワードの最優秀デュオ賞を獲得。 翌年には彼の5枚目のアルバムでゲストにトレーシー・スタークを迎えた<Alone>を発売しています。

 それでは紹介していきましょう。

 何時聴いても、誰が歌ってても感動する#1。勿論、今回も感動したのは言うまでもありません。 声のレンジの広さを存分に表現した#2。とってもソウルフルですね。打って変わってジャジーな#3。 昨年渡辺謙さんがブロードウェイに出演して話題になったミュージカル<王様と私>からのナンバー#4。 リズミカルで楽しく仕上がりました。#5はジャズのスタンダードナンバーから。テンポをグッと落としたその歌からは、 お洒落なバーでグラスを傾けながら飲みたいという衝動に駆られます。チョッパーベースのリズムで始まる#6。 メドレーで歌われる後半はバラッドでとっても素敵です。優しく語り掛けてられる#7。とろけてしまいますね。 ディオンヌ・ワーウィックなどの歌で有名な#8。シンプルな詞が心を打つ#9。 アルバムの最後はフ〜っと息を抜いてフェイド・アウト、という感じです。とても落ち着きます。

 如何でしたか?ライヴ会場に居る様でした。とても感動的なアルバムでしたね。 アルバムの番号は、884501311816 でミランダ・ミュージックから出ています。ジャズヴォーカル、 ソウルのコーナー、通信販売等でお求めください。


2016.8.22
8.25改