今回は寒い外とはうって変った暖かな部屋でなんとなく流れていて心地よいCD を紹介します。ローザ・パッソスの〃アントニオ・カルロス・ジョビンを 唄う〃です。
「えっ!冬なのにボサノヴァ?」と、?マークを頭に浮かべ たあなた。騙されたと思って一度聴いてみてください。 〃冬だからボサノ ヴァ〃なのです。

内容は、タイトルで判るようにアントニオ・カルロス・ ジョビンの作品集です。去年はボサノヴァ生誕40周年と言うことだった んだけれども、その1号曲である#4の〃シェガ・ジ・サウダージ(想い あふれて)〃をはじめ、知らない人はいないんじゃないかと思う#3の〃 イパネマの娘〃。 その他、#1の〃ワン・ノート・サンバ〃、#2の〃コ ルコヴァード〃、#5の〃ハウ・インセンシティブ〃、#6の〃デサフィ ナード〃#8の〃メディテーション〃、#14の〃喧嘩はもうたくさん〃 等など、耳なれた曲ばかりのオンパレードです。「それじゃ、他の人でも いいじゃん」と思っている人もいるんじゃありませんか? それが違うんで す。 聴いてもらえば判りますが、彼女の歌はもちろんのこと、伴奏もオー ソドックスに徹底しています。 なかなか出来ないことなのですが、カルロ ス・ジョビンの音楽には必要不可欠な事だとは思いませんか。 エリゼッチ もナラ・レオンもいない、そしてマリア・クレウーザがいまいち活躍して いない今ボサノヴァの将来はこのローザ・パッソスにかかっていると言っ ても過言ではないような気がします。 一度、聴いてみてください。 満足し てくれることと思います。

CDの番号はLUMIAR DISCOSのLD 3702198です。

その他、この季節ボサノヴァで聴いて欲しい人達に はアントニオ・カルロス・ジョビンは勿論のこと、ジョアン・ジルベルト 、ナラ・レオン、マリア・クレウーザ、ペリー・リベイロ、そして、番外 としてエリゼッチ・カルドーゾをお勧めします。
アストラット・ジルベル トばかりがボサノヴァだと思っているあなた。如何ですか?