大寒も過ぎて冬本番を迎えようとしている今日この頃。 外から帰ってきた 後はなんとなくゆったりとした気分になりたいもの。 そんな時、ダンロの 前でグラスを傾むけながら時を過ごせる2枚のCDをご紹介しましょ う。
2枚とも、サミー・デイビス・ジュニアが、ギターだけを伴奏に素晴 らしいバラッドを聴かせています。サミーといえば30代以上の人には、 例のサントリー・ウイスキーのCMを思い出させることでしょう。 そ れに、去年亡くなったフランク・シナトラや、ディーン・マーチン、ライ ザ・ミネリ等との共演。 タップダンス、声帯模写、スウィングする歌声。 彼こそ"エンタテナー"そのものでした。 そして、実は、それにもまして バラッドに於ける語り口のうまさは意外に知られていないのです。
disc 1では、マンデル・ローのギターをバックに、あっという間にディスクの 中に引き込まれてしまう#1をはじめ、とても美しい#1。 リー・ワイリ ーがうたった名曲#3。 シナトラとは好対称の表現をする#5。 恋人を思 い出さずにはいられなくなる#7。 恋人への接し方を教えてくれた#10 。 シナトラ作詞の#11。
disc2は、タイトルどうりローリンド・ アルメイダのギターと伴に綴っていきます。 雨の日に恋の終わりを知らさ れるという悲しみの歌を意外にさらっと唄っている#1。 遠距離恋愛をし ている恋人たちには必聴の#2。 ショパンの曲からヒントを得たと思われ る#6。語りかけるような表現が素晴らしい#8。 何時か2人で丘の上に 家を建てようというロマンチックな内容の#9。 そっと愛を囁きたくなる #10。

如何ですか? 寒く凍えた手も、失恋で傷ついた心もきっと暖かく してくれることでしょう。 こんなCDを聴きながら恋人と2人、暖炉 のある部屋でのんびりできたらどんなに幸せなことでしょう。 えっ!一人 だって? そんな方は幸せな気分だけでも味わおうではありませんか。
尚、ジャズ好きな方にはdisc1を、クラッシック好きの方にはdisc 2をお薦めします。

disc1 :MVCM293(ビクター)
disc2 :DJZ627(DDC)輸入盤