L.アームストロングほか

スイートハート、アロハ!


お盆休みでハワイに行ってきた方、また、お盆休みが取れなかった方に もハワイは憧れの地。そんなあなたに贈る素敵なハワイアン集を紹介した いと思います。ジャズやポップスのスター達が唄うハワイアンの特集。こ れを聴いていれば、いつでもハワイにいる気分になれます。というのはチ ト大袈裟にしても、そんな雰囲気は味わえます。それでは紹介していきま しょう。

いきなりハワイの気分を味あわせてくれる#1はルイ・アームストロン グの唄でどうぞ。彼のしゃがれた唄とスキャットがとてもあっていますが 、この唄はハワイのフォスターと異名を取ったチャールズ・E・キ ングの傑作とし有名です。#2もルイの唄でお届けします。ハワイアンと いえば、スティール・ギターですが、ここではアンディー・アイオナ率い るアイランダーズのスティール・ギター奏者、サム・キコの素晴らしい演 奏を聴く事も出来ます。ウクレレを弾きながら鼻歌まじりに唄いたくなる #3。腰を動かして踊りたくなる#4。CDのタイトルにもなってい る#5は、もう一つの《アロハ・オエ》と呼ばれている名曲です。ここま での5曲は、ルイ・アームストロングの唄でお届けしました。
#6はビング・クロスビー主演の《ワイキキの結婚》の中で唄われてヒ ット。ビング・クロスビー初のミリオン・セラーになった曲です。勿論、 ビングの唄でどうぞ。#7も前記の映画の中で使われた映画のためのオリ ジナルソング。口笛がいい味を出しています。ビリー・ヴォーン楽団のヒ ット曲として有名な#8はもともとビング・クロスビーがヒットさせたも のでした。12月にチャート・インして、最高4位まで上った曲です。ハ ワイアンのスタンダードナンバー#9。ビングの唄声にはハワイアンが良 く合っていますね。
《女クロスビー》と呼ばれたフランセス・ラングフォードが唄う#10 は元々ハワイアンではなかったのですが、こう聴いてみるとまるで、元々 ハワイアンだったのかしらんと思ってしまいますね。元々がハワイアンの #11を唄うフランセスもいいですね。
《ジャングルの女王》の映画で有名になったドロシー・ラムーアが唄う #12、13。この辺りで相当気分はハワイになってきましたか?#14 はビング・クロウビーのヒットで有名ですが、基はといえば、ドロシーの 主演映画《ハリケーン》の中で彼女が唄ったものでした。「嵐の前の静け さ」的な感情がうまく表現されています。
アンドリュー・シスターズが唄う#15はコミカルな表現が面白いです ね。アンディー・ウィリアムスの唄でお馴染みの#16。ちゃんとした英 語の歌詞が出来たのは、なんと曲が出来てから25年以上も後だった様で す。グレン・ミラー楽団のヒット#17。ここまではアンドリュー・シス ターズの唄でお届けしました。
最近、我が国の首相、小泉さんがエルヴィス・プレスリーのアルバムを プロデュースして話題を呼んでいますが、#18は彼の主演映画の同名主 題歌として有名です。最初は、ビング・クロスビーでヒットしました。こ こでは、《テネシー・ワルツ》でお馴染みのパティー・ページでお贈りし ましょう。
日本にも、バッキー白方とアロハ・ハワイアンズというグループがあっ たんですが、そのテーマ・ソングだった#19。ジャズ・コーラスの代表 グループ、ミルス・ブラザースでお届けします。途中でリズムを変える所 など、如何にもジャズのグループらしいですね。とても楽しい#20。知 らない人はほとんどいないんじゃないかと思う位の有名曲#21。ビング ・クロスビーの唄でヒットしたんですが、日本での最初のヒットはこの曲 を最初に紹介した、元女優で歌手、さらには参議院議員にもなった山口淑 子(戦前は李香蘭として有名)さんだったんです。聴いてみたいですよね 。#22も比較的有名な曲。カウント・ベイシー楽団とミルス・ブラザー スの共演です。
さて、このアルバム最後の#23は再びビング・クロスビーとハーモニー ・ハワイアンズとの共演で。もう誰もが知っている曲ですね。

如何がでしたか?気分だけでもハワイに行った事になったでしょうか。日 本人にとってハワイは何時までも憧れの地ですが、実はアメリカ人にとっ てもハワイは憧れの地なんですね。それはそうですよね、日本とアメリカ の真中辺りにあるんですから。何時もアメリカ本土からハワイに行く便は 満席です。機内では、まるで外国に行くかのようなはしゃぎ様。入国手続 ではないにしろ、簡単なアンケートを記入しなくてはいけないんです。そ んなアメリカの方々にもお薦めできる今回のアルバムでした。
アルバムの番号は、UCCC-3029 で、ビクターから出てい ます。ハワイアンかジャズ・ヴォーカルのオムニバスのコーナーに行って みて下さいね。