Various Artistes

BROADWAY'S GREATEST GIFTS


クリスマスの時期が近づいて来ると、今年のBGMは何にしようか な?って思いっている方が多いのではないでしょうか。いろいろあるクリ スマス・アルバムの中で今回お薦めするのは、ブロードウェイで上演され ているミュージカルの出演者が集まって作られた《ブロードウェイの贈物 》です。
今年のブロードウェイは9月11日のテロ以来暫く客足が遠のいていま したが、ようやく戻り始めて賑わいをみせています。しかし、人々に残さ れたショックは大かったようです。勿論、舞台に出演しているキャストの 面々にも同じ事が言えるでしょう。そんな彼等が集まってクリスマス・ア ルバムを製作したのです。このアルバムには《2001年を救済する為の キャロル》という副題がつけられていますが、このアルバムの収益はAIDS やトゥイン・タワー基金等へ寄付されます。それでは紹介していきましょ う。

アルバムのトップを飾るのは《アイーダ》のキャストがア・カペラで贈 ります。《キャバレー》のキャストが贈る#2。ピアノのジム・レイヴの オリジナルです。今最もチケットの入手が困難な《プロデューサーズ》か らの#3は有名なキャロルをア・カペラで。まるで舞台の中で取り上げて もおかしくないと思わせる程曲が合っている#4は、聴けばお分りですよ ね、《シカゴ》のメンバー達です。来年日本でも幕を開ける《キス・ミー ・ケイト》のキャストからの#5。男性4重奏も素敵です。《ミュージッ ク・マン》のキャスト達は《グリーン・スリーヴス》として日本でもお馴 染みの#6を。先月オープンと同時にチケット入手が非常に難しくなった 《ママ・ミーア》のキャストは1989年のミュージカル《イッツ・ア・ ワンダフル・ライフ》から#7を唄います。《レント》のキャストはトラ ディショナルの#8を。カントリー・タッチの#9は最後のシーンが話題 になった《フル・モンティ》の面々が曲作りにも参加して贈ります。《ブ ラスト》の面々は各楽器を演奏してインストゥルメンタルでの#10を。 #11を聴いてあれ?#3と同じだ、と思われたあなた。そうです、こち らは英語版なんですね。こちらは《美女と野獣》のキャストがお贈りしま した。抱腹絶倒の《ユーリンタウン》の面々は楽しく#12を唄っていま すね。しっとりとした#13は、一度も上演されなかった《レイバー・オ ブ・ラヴ》の面々が再び集まって贈る、未来へ希望を込めて唄っています 。《オペラ座の怪人》のキャストで贈る#14はメキシコを旅している様 な感じですね。ギターの伴奏のみで素敵なハーモニーを聴かせてくれる# 15は《ブロードウェイ・インスピレイショナル・ヴォイセズ》の3人組 です。最後は今年のリヴァイヴァル賞を獲った《42nd ストリー ト》のキャストがタップ・ダンスと伴に「きよしこの夜」を楽しく唄って 締めくくります。

如何でしたか?こんなBGMで送るクリスマスも良いのではないでし ょうか?最後に、ここで少しお詫びをしなければなりません。推薦してお きながら何なのですが、このアルバム、ブロードウェイの劇場で売られて いる為に一般には入手出来ないんです。今からでは輸入しても時間が掛か って間に合わないのですが、どうしても、と言う方には次のホームページ を訪ねて頂くと、オーダーできると思います。アドレスは、

http://www.bcefa.org

です。どうぞお試しになって下さい。勿論ペンギンには置いてありますの で一度聴いてみたいと言う方はお越しくださいね。