Neil Richardson Singers

a beautiful friendship


5月と言えば、”爽やか”という言葉がすぐに浮かびますが、 今回、このコーナーで紹介するネイル・リチャードソン・シンガーズは、 まさに、5月の風を運んできてくれる、とても爽やかな コーラスグループです。
この手のコーラスグループで、まず思い出すのが、 レイ・二コフ・シンガーズや、アニタ・カー・シンガーズです。 これらのグループに共通する事が一つあります。それは、 レイ・二コフもアニタ・カーも、そして、勿論、今回の ネイル・リチャードソンも、アレンジャーであるという事です。 このアルバムも、全て、ネイル・リチャードソンがアレンジを 担当しています。そして、素敵な演奏は、オランダの、 ネザーランド・メトロポール・オーケストラが担当しています。 指揮、アレンジのネイル・リチャードソンは、主にイギリスで 活躍している人で、まもなく来日するナタリー・コールや、ジョニー・マチス、ニール・ダイヤモンドといった アメリカの著名な歌手のアレンジを担当していたり、 オペラ歌手のマリア・ユーイングとコール・ポーター、ジョージ・ガーシュインの作品集をレコーディング したり、TV、映画、コンサートで引っ張りだこです。 それでは紹介していきましょう。

いきなり夜のイメージで始まる#1。しかし、コーラスが 進んで行くうちに5月の風に流されて行く様な気持ちになっていきます。 正に”爽やか”そのままな#2。ドタバタ喜劇の主題歌とは 思えないほどロマンチックな#3。コーラスがオーケストラと 一体になったかの様な#4。スティーヴィー・ワンダーの奥方だった シリータ・ライトがビリー・プレストンとデュエットして 大ヒットした#5。幻想的なアレンジが、この曲の持つ 美しさを一層引き立てています。ミュージカルの一場面を観ている様な#7。 この曲にしては珍しい、アップテンポのアレンジで とても気持ちが良いですね。終わり方もお洒落です。 バリー・マ二ローって、本当に素敵な曲を私たちに届けてくれたんだな、 と、改めて思ってしまう#8。ナット・キング・コールの大ヒット #9。「こんな不安な世の中では、恋する前に恋が終わっちゃう」、という 何か、今の何処かの国の事を言っている様ですね。 軽快な#10に続く#11は、ヴァイオリンとフルートの音色が もの悲しさを誘います。#12は、結構辛い、失恋の歌なんですけど、 元気あります。不思議の国に迷い込んでしまったかの様な前奏で始まる #13。終わってみると、爽やかさを感じているのは 何故なんでしょうね。5月と9月の爽やかさの違いが良く判る#14。 みなさんには判りますか?タイトル曲の#15はアカペラで入って 次第に軽快になって行くアレンジがとても爽やかです。 これはチョッと意表をついたアレンジですが、恰好良い#16。 ミュージカル「カン・カン」からの#17。途中に入る 「カン・カン踊り」風のアレンジがお洒落で、その雰囲気を 醸し出していますね。さて、アルバムも最後の曲#18を迎えて しまいました。ジョニー・マチスの大ヒットですが、 少しアップテンポで、ミュージカル風。指でも鳴らして、 さあ、外に出て歩きましょう!的で、本当に爽やかです。

如何でしたか?爽やかな風が、みなさんの前に届いたでしょうか? アルバムの番号は、3ー6909ー2 で、KOCH JAZZレーベルから 出ています。(輸入盤のみ)ジャズ・ヴォーカルのコーナーに 行けばあると思いますが、どうやら限定盤らしいので、 お早めに購入してくださいね。