VARIOUS ARTIST

DREAMGIRLS IN CONCERT


<ドリームガールズ>。このミュージカルをしっている人が どのくらいいるでしょうか?今の30歳以上の人、 とりわけ、ミュージカルファンのほとんどが知っている 事だと思います。それだけ人気があり、且つ、今でも 上演を望む声が後を絶たないのです。そんなミュージカル <ドリームガールズ>が21世紀になって甦ったのです。 それも、凄〜いキャストと供に。そして、オリジナル キャスト・レコーディングには収録されなかった曲も 沢山収録されていて、その事も大変嬉しいのです。

この<ドリームガールズ>を知らない人の為に、少し 紹介しておきましょう。
1981年の12月20日に、ニューヨークのブロードウェイ にあるインペリアル劇場でオープンしたこのミュージカルは、 センセーショナルな反響を巻き起こしました。話はいたって 単純で、仲良しで作ったコーラスグループから、あまり 美人とはいえない一人が、そのメンバーを外され独立。 苦労の末に成功を勝ち取り、元のメンバーのゲストとして 晴れの舞台に共演するといったバックステージ物で、 その中に、恋愛模様を組込んだよくある話なのです。 しかし、そんな新鮮味のない話にも拘らず、このミュージカルが 大ヒットしたのは、その話が”シュープリームス”と”ダイアナ・ロス” にヒントを得ているからだけでなく、大スターが一人もいない出演者や 台本、衣装、そして装置など、すべてのスタッフ、出演者の 才能を、演出家のマイケル・ベネットが引き出したからに 他なりません。それでは2001年版<ドリームガールズ>を 紹介していきましょう。

パーカッションの音とともに拍手で迎えられる#1は タレントコンテストの真っ最中。ステップ・シスターズが 歌う横に、舞台裏という設定で次々に出演者が出てきて その度に拍手喝采。そして、#4でこの話の主人公たち、 <ドリーメッツ>の登場。うまくいったらスターになれると ドリーメッツを激励する曲#6。<Help Me,Jesus!>の 繰り返しが耳に残ります。白人社会をひねくった #8。時代を象徴していますね。とても人気のある#12。 観客の熱狂でおわかりですね。エフィー役リリアス・ホワイトの ど迫力の歌声に圧倒される#14。仕事仲間はみんな ファミリーなんだと歌う#17。とても美しい歌です。 <ドリーメッツ>から<ザ・ドリームズ>にグループ名を 変更して歌う#19。ちょっとお色気のある歌ですね。 ディーナ役のオードラ・マクドナルドがその美しい声を チラッと聞かせる#20。各地を転々としながらザ・ドリームズの ごたごたを歌っていく#21〜23。リード・ヴォーカルを奪われて、 グループからも脱退させられ、おまけに恋人まで奪われた エフィーが絶唱する#24。まさしくリリアス・ホワイトの 絶唱ですが、オリジナルのジェ二ファー・ホリデイが あまりにも凄すぎたので、ここでは少しおとなしめに 聞こえてしまいますが、とにかく素晴らしいです。

ここで、ディスクは2枚目になります。ディーナ・ジョーンズ をスターにした新生<ザ・ドリームズ>のメンバー紹介も兼ねて #1。失意のどん底にあるエフィーが自分は変わってみせると 今の心境を切々と語る#3。このシーンの素晴らしさは、 今でも忘れる事が出来ません。皆さんの変身願望をさらに 掻き立てる事間違いありませんよ。人気が出てきたディーナが 独立を考えている事で、それを食い止めようとするカーティスが ディーナと二人で歌う#5。ミュージカル<アイーダ>で トニー賞を獲った、へザー・ヘッドリーが爆発する#6。 ジミー役のビリー・ポーターが、ジェームス・ブラウンばりに はじける#8。エフィーのバラッドとザ・ドリームズの ディスコ・ヴァージョンとを比べてみるのも面白い#10〜11。 解散する事になったザ・ドリームズのさよならコンサート。 さよならは辛いけど、何時までも一緒にいられない。 お互いに別の道を歩いて行こう、と歌う#13。そこへ かつてのメンバー、エフィーが加わって再び歌う#14。 そして幕が降ろされます。熱狂的な観客の拍手。再び このステージに、私たちは合う事が出来るのでしょうか?

日本でも、16年前に来日公演があって、熱狂的に歓迎された <ドリームガールズ>。如何でしたか?本物のステージを また観たいと思ったのは、決して私だけではないでしょう。 アルバムの番号ですが、NONESUCHレーベルの79656ー2 です。ミュージカルのコーナーに行ってみて下さい。