RITA REYS sings HENRY MANCINI

前回はヘンリー・マンシーニの愛娘でああるモニカ・マンシーニのヘンリ ー・マンシーニ曲集を紹介しましたが、今回はヘンリー・マンシーニ曲集 の第二弾。オランダの歌姫(といっても、もう74歳なのですが)、リタ ・レイズ(リタ・ライスと発音する人もいますが、レイズの方がより近い 発音の様です)のマンシーニ曲集を紹介しましょう。
その前にリタ・レイズについて、少し触れておきましょう。
1924年12月生まれの彼女はオランダはもとより、ヨーロッパやアメリカ では特に有名なヴォーカリストです。
日本では、オランダというとアン・バートンを頭に浮かべる人が 多いと思いますが、世界的にはリタの方が人気もレコード・セールスの面 からみても上だと言うことが出来るでしょう。
さっぱりした唄い方の中にはジャズ的な要素がふんだんにみられます。 ですから、前回紹介したモニカ・マンシーニより、数段ジャズっぽく、また、 おしゃれです。
さて、内容はというと、ピンク・パンサーのテーマかなと思わせて、#1は 〃酒とバラの日々〃からスタートです。レックス・ジャスパーのピアノにストリ ングスがとても優雅な気分にさせてくれます。
#2は〃その日その時〃。 モニカのCDでは最初に入っていた曲です。アプローチの仕方がまる っきり違うのに驚きです。リタは本当に詞を大切に唄う人だなって感心さ せられます。
お馴染みの#3〃ムーン・リヴァー〃、#4〃いつも二人で〃とつづいて、 #5の〃シャレード〃は、あっと驚くスウィング調で。がらっと変って、 #6の〃ひまわりのテーマ〃では4分弱の間に映像を観ているかのように。
グレン・ミラー物語で使われた#7。指を鳴らしたくなる#8。 怪しげなムード漂う#9。ボサ・ノヴァのリズムで心地よい#10。
これもお馴染み#11、#12と続いて、#13は35年位まえのテ レビ番組〃リチャード・ブーン・ショウ〃のテーマ曲です。
大変珍しい選曲ですね。最後の曲は速めのワルツ調にアレンジされた 〃暗闇にさようなら〃です。

如何でしたか?
とても74歳とは思えない唄いっぷりですね。まだまだ活躍してほしい人です。
残念ながら、日本での発売は未定ですの で、輸入盤を買い求めて頂くしか方法はありませんが、このCDに限 らず、ぜひ一度、彼女の歌声を聴いてみて下さい。

CDの番号はQUINTESSENCEレコードのQS 900.911-2 です。