医務官の独り言バックナンバー

(7/9/2003)
とりあえずはSARSの脅威から解放されたデリーでは、漸く日常的注意に目を向けることができるようになりました。雨の季節、電話線がなぜか不通になります。電話がバチバチ音を立て始めたら、家の周りの植木鉢に水が溜まっていないか注意してください。(駄洒落でした)。植木鉢以外のぼうふらの巣として忘れてはならないのは、バンブーフェンス。竹の穴のひとつひとつは小さくとも家全体を取り囲むとかなりの表面積になります。ぼうふらの発生を抑えるために雨の後には一本一本の竹に灯油や軽油を注ぎましょう。今日の大雨で我が家のベランダの排水溝が詰まって、本来排水されるべき雨水が2階部分の部屋に流れ込み床上浸水となりました。毎年繰り返される床上浸水。家のお湿りとして大らかに受け入れます。なにしろあの暑さで家も水に飢えていたのでしょう。(でも今年は5センチの高さの堰を立てていたのに・・・・。インドの大雨は半端じゃありません。まだ悟りの境地には遠い私です。)

(6/5/2003)
独り言もご無沙汰になるほど暑いデリーです。気温については公的発表とメディアの発表に差があるのが面白いところですが、NHKのニュースでは最高気温47℃
。我が家では日に何度も停電になり、発電機がうんうんと唸りを上げています。時間給水の水もギザと呼ぶ温水器で暖めなくとも十分熱くて、電気代がお得。おまけに停電中は使いたくても使えないから電気代も完全なる節約。物事は考え様です。助かります。考え様と言えば、我が家の水の汲み上げポンプの自動スタートスイッチ(屋上のタンクの水量が減るとスイッチONとなる仕組み)の調子が悪くて、5秒間隔でポンプのモーターがON/OFFを繰り返すようになってしまいました。夜昼なく、モーターが入ったり切れたりするのはかなり煩いものです。業者に修理を依頼したところ、3時間もかけた末に「これで静かになったよ」と自慢顔。確かに静かになりました。このコーナー愛読者には想像の範囲内のいつものオチです。我が家ではその日以降3日間、水が出なくなりました。ポンプは何のためにあるのかではなく、ポンプは騒音源であると言う発想からの修理でした。DEEPなデリー生活が続きます。


(5/6/2003)
インドの天気予報で最高気温は38℃と聞くと、「おっ、今日は涼しいね。」と自然に反応する我が家です。一方でNHKの衛星放送が「日本でも30℃を越え真夏日」などと報じても、「甘い、甘い」の大合唱。完全にインドに同化しています。でもやっぱりエアコンの助け無しには夜も眠れません。今年からレンタルのエアコンをリモコン付きに変えました。「インドではリモコンは無い」と言っていたレンタル業者が他の人にはリモコン式のエアコンを貸していた事実を掴んで粘り強く交渉してゲット。これで就寝中に暑くて目が醒めても、以前のようにベッドから降りて、わざわざエアコンの下に垂れ下がっているスイッチを入れに行かなくても、ベッドの中でリモコンを「ピッ」と押せば涼しい風が出てくるはず・・・・・。それがリモコン(remote controller遠隔制御装置)の本質と思っていた私はまだまだインド英語の理解が足りませんでした。夜中に暑くなってリモコンをピッと押すと、エアコンは一瞬「ガイーン」を唸りを上げますが、その後ウンとスンとも言わなくなるのです。そうなると、寝間着を普段着に着替えて3階の寝室から階段を降り家の外にあるブレーカーのスイッチを入れ直すしかないのです。「遠い距離を歩んでスイッチを入れる。」これが本当の「遠隔操作」の意味なんですね。おかげで、リモコンをピッと押す度に「ブレーカーが飛ぶんじゃないか」と緊張して、眠りの深さは去年と変わりません。


(4/17/2003)
いよいよ来ました日中40℃超の世界。3階の寝室に続く階段を1階から1歩1歩登る毎に気温の上昇を肌で実感します。空気は暖められると上昇するという物理の基本を学ぶには最適の環境です。おかげで子供達は理科に強くなりました(?)。さてさて気温の上昇と共に気をつけないといけないのは「消化管感染症」。インドで医務官をしていると「下痢」の患者さんの数の増加が夏の訪れのもう一つの目安になっています。一旦火を通した「作り置き」も痛みやすいのでご注意ください。SARSの話題が世界を賑わしておりますが、普段から手洗いとうがいをされているインド在住の皆様には、このSARSに対しても、いつも通りの生活習慣を徹底していただくことが大切です。本日の講演会「SARSとは?」のスライドをアップしました。ご利用ください。

(3/25/2003)
多忙を極めている間に季節は春から夏になってしまいました。久々の独り言です。季節が移って、花粉アレルギーが無くなったのはありがたいのですが、やはり炎暑の序章に身も心も震えます。夏の陽射しが肌を焦がす一方、何故か空の青は限りなく淡くなるインドの夏。家の中にはイエカだけではなく、シマカも出現。家に棲み付くヤモリには格好の餌になっていますが、ヤモリだけでは退治がおぼつかず、電気蚊取りを24時間ONとしました。インドに来たばかりの頃はヤモリを見ると「気持ちワルー」と感じたものですが、今では「目が可愛い」「動きに愛嬌がある」と愛でる余裕が出ている私です。

(3/7/2003)
インドと言えば「多様性」。文化論はさておき、首都デリーの路上を行き交う多種多様なキャストをご紹介しましょう。荷物の重みで片側に傾きながら走るトラック、窓からの乗降を防ぐためガラスの上に鉄格子を渡したバス、両側のドアミラーを畳んで5センチの車間をすり抜ける乗用車、懐かしのオート三輪の小型版オートリキシャ、オートのエンジンが人力になっただけのリキシャ、何故か5人まで乗れてしまうスクーター、ターバンのシーク教徒はヘルメット着用義務が免除されるバイク、荷台の両側にたわわにジュート袋を下げて走る自転車、10センチの距離になるまで危険を感じないよう鍛えぬかれた歩行者、子供の誕生日パーティーに駆り出された誇り高き象、神の使いであったはずの牛、胸に子を抱えて道路を横断する猿、首輪も覇気も無い犬、餌漁りに貪欲な野豚、毛並み豊かなドブネズミ、デング熱を媒介するネッタイシマカ、、、日本では考えられない多種多様なひと・ものが行き交うデリーの街は車窓から眺めるだけでも飽きが来ません。


(2/25/2003)
つい1ヶ月前までは寒い寒いと叫んでいたのに、もう日中は冷房が欲しくなる季節です。シャワーから出るお湯の温度にもこだわりがなくなり、水が出るだけありがたいと思える「余裕」も生まれています。デリーの街中には緑や花が溢れ、しかも日本では春を汚すあの杉花粉も飛ぶことなく、デリーの春は心を和ませます。愛用している千年日記を開いてみると、去年も一昨年も3月25日が「初泳ぎ」と書いてありました。今日から数えてちょうど1ヶ月後。3月に入れば毎日一度づつ気温が上がると言われるここデリーで迎える3度目の夏もを無事に乗り切るため「室内自転車」のペダルを踏む足にも力が入るこの頃です。でも頭の中では「こんな室内自転車ではなく、スキーで滑りたい」と思ってしまうのですね。まだ修行が足りません。


(2/5/2003)
本日のデリーの各紙でボトル入りの飲料水の安全性についての記事が掲載されました。キャッチーな見出しが一面に踊り、色とりどりの図表がいくつも並んでいますが、引用されている数字が新聞によって違うのですね。こんな場合、科学の世界では、まずは原著論文に当たるのが原則。私自身の健康にも関わる論文だけに厳密に読込まねばなりません。一読するかぎりでは、この論文は科学論文でありながら、人文学的観点からの読み応えも十分です。皆様も新聞記事のみで右往左往することなく、是非pdfファイル(51ページ)をダウンロードして自己評価してください。(方法はこのページ左上What's Newに記載)私自身の個人的評価については、後日このHP上に掲載させていただきます。でも、あまりに意気込んでいるので喉が乾いて今日はボトルの水を2本も飲んでしまいました。


(1/20/2003)
久々の独り言。実は長年愛用した(本当は、せざるを得なかった?)ラップトップがいよいよご臨終。データ移行にかなり時間が掛かってしまいました。先週から画面がチカチカながらフリーズする回数がだんだん増えて来て、最終的には10回に1度やっと起動するような状態。あしたのジョーの丹下段平の声色を真似て「立て、立つんだ!」と愛機を励ましながらやっとバックアップしたデータをインド製の新しいデスクトップに移行しての再出発です。でもなんとなく気分がすぐれません。確かにスピードも速くなったし、画面も見易くなったし、HDのスペースも10倍以上に増えてはいるのですが、、、うーん、この不安の源はなんなのでしょうか?14台目にして初めて感じるこの心境。デジタル機器に対して抱くアナログ感情について考える昨今です。

(1/6/2003)
日本からの新年メールの中に「さぞや暑いお正月をお過ごしでしょう。」とのお尋ねがありました。インドは暑いとのイメージがありますが、デリーの冬はかなり寒くて凍死者も出るのです。今日のある新聞のトップニュースは「No School till Jan 13」、あまりに寒いのでデリー市内の公立学校1900校を今日から5日間臨時休校にするとのニュースです。気温でいうと最低気温が5℃前後、最高気温が20℃前後。日本の皆様にはなんてことのない数字ですが、夏の50℃の暑さに備えて作られた石作りの建物内部に居ると足元からしんしんと寒さが伝わってきます。寒さや痛さをいかに数字で現そうとしても、文化・文明的背景により、その意味合いは決して同一ではないことを骨の髄から知ることができるデリーの冬です。


(1/5/2003)
明けましておめでとうございます。冷え込むデリーの新年三が日、停電と断水でシャワーもままならない日々を送りました。日本ではゆっくりしたい時に「温泉に入りたい」と思うものですが、ここでは「湯がいっぱいに入った風呂に入りたい」とささやかな夢を見て新年を迎えていました。新年早々、望んではならない夢を口にした罰が当たったのでしょうか。三が日は湯船はおろかシャワーすら浴びることができない辛い日々が続きました。でも大丈夫。私は阪神大震災の後、ガスがなかなか復旧しなかった宝塚のマンションで、ガスより先に復旧した水道の水で行水をして冬を過ごした経験があるのです。あれを思えばインドの暮らしなど、、、と意気込んで井戸水をかぶっていましたが、やっぱり風邪をひきました。初春や辛さ凍み入る桶行水。

(12/31/2002)
デリーは雨の大晦日となりました。今年一年を振りかえるには晴れよりも雨の方が気分が落ち着きます。雨音を聞きながら来し方を振りかえってみると、、、。インドに慣れるのがやっとだった一年目に比べ、二年目の今年は漸くインドの「左右」程度がわかったような気がします。しかしここで「仕事」をするための「前後」や「東西南北」や「天地上下」、いやいやもっと言えば価値観の座標軸の方向すらまだまだ理解できていないと感じさせられる毎日です。ここインドでひとりの医師として日々の仕事をするだけでも、性善説か性悪説か、天動説か地動説か、神はいるのかいないのか、ニュートリノに質量はあるかないかの類の命題に立ち向かう位の気迫で根源的に問い掛けを続けていないと、けたぐりや肩透かしを食らうばかりか勇み足であっさり土俵を割らされてしまいます。仕事納めの後に突発した仕事と、今もそぼ降る雨が私の「判断」に多少はmoodとして影響していることは否定しませんが、ボソッと語る一年納めの「医務官の独り言」としては的外れではないでしょう。さてさて、何はともあれ、来年も一歩前進を目指して。皆様もどうぞ良いお年をお迎えください。

(12/28/2002)
久々の独り言になりました。27日に御用は納めても、仕事は納めきれない私は今日も働いております。病気や怪我は休日知らず。「XXなんていらない」との本をしたためた方がいる一方で、高熱をおして休日も働く同僚を診ていると、改めて事実認識の多様性について意識させられます。多様性の総本山インドで迎える2002年の暮れ。今年一年を振りかえり、来年に想いを馳せる休日出勤の1日でした。

(12/7/2002)
「鼻先でも前が勝ち」応用編その2:中央分離帯の無い普通の道路、つまりセンターラインだけの道路から車を右折させて直角に交わる道路に入る時、日本では交差点の中にしっかり入って90度に折れる感覚で交差点を曲がります。これは90度右の道路からくる車をしっかり視野に入れて衝突を避けようとする「思想」に基づくもの。一方インドでは交差点を右折する時はできるだけ早めに対抗車線に車線を変更(45度曲がり)して、対向車の進入をブロック、加えて90度右の道路から左折で曲がってくる車も鼻でブロックして、おもむろに本来の左車線へ45度で入っていくのです。衝突を回避するというより、鼻先で機先を制するという「思想」。交差点を交わる道路から進入する2台の車が双方右折する場合に、独特の秩序が交差点を支配しその幾何模様は美しくさえありますが、一方が左折車の場合は警笛の大きさと凄みと車の大きさが秩序を支配します。

(11/23/2002)
「鼻先でも前が勝ち」応用編その1:デリーの道路はかなり広くできていて、休日の朝などは大した国だなと感心されられるのですが、ひとたび混雑が始まると、そんな感傷はふっとびます。片側2車線の道路には車線を仕切るラインが引かれているのですが、そのラインを意識しているような車、バイク、オートリキシャ、自転車、人、牛、犬は見当たりません。あるのは隙間があればそこに楔を打ち込み、ひらすら前にでようとする意思のみ。例えば追い越し車線を走行中に左の車を抜こうとしても、左の車が前に走っている限りはどうやら車線の選択権は前の車にあるようなのです。(きっと法律では違うのでしょうけど、、、)もちろん前にいる車は車線を変える時にミラーで後方確認なんてしませんから、もしこれで事故になったら、「追いぬくときに警笛を鳴らさないおまえが悪い」と責められるのでしょうか?かくして、追い越し時には右からも左からも皆警笛を鳴らして車は前に出て、やがてさっき抜いた車の警笛がで後ろから聞こえてくるのです。(11/23)

(11/20/2002)

インドは日本と同じで人は右、車は左。自動車のハンドルも右ハンドルですし、左折、右折は左小回り、右大回り。そんな訳でインドに来てすぐはついつい、交通ルールは日本と同じと思ってしまいました。ところが、インドは車線が日本と左右反対のヨーロッパより遥かに運転が難しい国でした。
 交差点内の大原則は「鼻先でも前が勝ち」。これはさすがに法規ではないのでしょうけど、誰もが認める暗黙の了解。実際にどう運用されるかと言うと、右折車線の先頭で行儀よく次ぎの右折青の信号を待っていると、すぐ左隣の直進車線の先頭の車が右のフェンダーを突き出してこちらの進行方向をブロック。するといつのまにか左隣の直進車線が右折車線の優先道路となっているという状態。実はこれ以外にも「鼻先でも前が勝ち」ルールの応用編があって、それは次回と次々回に譲ります。まずは鼻先で予告するが勝ち?!

(11/12/2002)
デリー
に駐在されていらっしゃる方の集まりで「インドで気をつける病気」についてPower Pointを使って講演をしてきました。病気の宝庫ここインドで、インドの病気について話を始めると話はまるでアラビアンナイト。予定の持ち時間をあっさりオーバーしていまいました。わずかに残った質問時間にも時間内にお話できなかった大気汚染、水質汚染についてのご質問も受けて、改めてインドに在留している皆様の健康への関心の高さを実感した1日でした。

(11/4/2002)
今日4日はヒンズー教でもっとも賑やかなお祭りDewaliです。なんでも富と幸運の神様Raksmiをお祝いするお祭りとか。規模で言うとキリスト教徒にとってのクリスマス、日本文化にとってのお正月に匹敵するお祭りです。このディワリシーズンはデリー空港に着陸する飛行機騒音すらかきけされる程、夕方から早朝まで爆竹がなりつづけます。我が家では猫も人間も尻尾を丸めて隅で小さくなっています。この時期は空気が悪いので国外に出ると言っていたドイツ人の友人がいましたが、お祭りを祝うことなしにCentral Pollution Control BoardのHPで浮遊粉塵量を調べているような私には当然Raksmi神も微笑むはずはなく、航空券を買えない我が家の家族は家の中で耳栓・マスクをして尻尾を丸めています。


(10/26/2002)

仕事柄、メンタルストレス管理についてお話する機会が増えました。しかし、医者の不養生のことわざ通りについつい自分自身のストレス管理はおろそかになってしまいます。思ったように事が運ばない場面に満ちた生活を何年も続けていると、ついつい自分自身を追い込んでしまいます。週末に本棚を整理したところ、藤沢周平の文庫本がなんと69冊になっていました。就寝前に氏の作品を読んで洗い流した数々のストレスの詳細はもう忘れてしまいましたが、氏の作品を読んだ後の静謐な感動は今でもはっきりと思い出すことができます。

(10/17/2002)

思春期前の子供は暗闇を怖がります。我が家の子供も夜になると暗い部屋からお化けが出てくるのではないかと、家中の明かりをつけています。お化けよりも怖いものを知っている大人の私は、毎晩子供の後についてスイッチを切り続けなければなりません。今日も2ヶ月に一度の電気料の請求書が届きました。使えば使うほど単位電力当たりの電気料が高くなるデリーの「3段逆スライド方式(?)」料金制度。夜もクーラーを使い続けたこの2ヶ月間分の請求書を見て、背筋が寒くなった私でした。


(10/9/2002)
停電の国インドでは発電機のありがたみを感じます。インド製の発電機も電圧が下がると自動的にスイッチが入るかなりの優れもの。
ところが最近、ご近所の明かりは点いたままなのに、わが家の発電機だけが日に10回以上も唸りを上げるようになりました。早速発電機のエンジニアを呼んで修理を依頼すると、電力会社からの配電盤の不具合が原因で、発電機自体には問題が無いとのこと。翌日、電気工を呼んで配電盤の修理を依頼すると、配電盤には問題がなく、エアコンのコンプレッサーに原因があるとの事。その日の午後、さっそうと駆け付けチェックを終えたエアコン業者曰く、Everything is fine with A/C。かくして、我が家では今夜も発電機の唸り声をBGMに「輪廻」とは何かを考える生活が続いています。

(10/6/2002)
インドにご旅行を計画されていらっしゃる方や、デリー・ムンバイに駐在されていらっしゃる方からもメールをいただくようになりました。その中でも多いのが「インドの医療のレベルはどの程度なのですか?」との質問。何でもありのインドの医療を私一人の私見で答えるのは無理があります。WHOのThe Wolrd Health Report 2000 (PDFファイル)の中に医療システムの総合的評価のランクが記載されています。一位は日本、さてインドは???

(10/3/2002)
前向きに生きるという言葉を聞くと、最近はインドの車のドアミラーを思い浮かべるようになりました。インドではほとんどの車が左右のドアミラーをたたんでいます。運転手はひたすら前を見て運転し、決して左右や後ろを振り向きません。もちろん事故の危険は高いのですが、事故が起きない限りは、左右や後ろから迫りくる可能性としての危険に恐れ慄く必要がないわけで、これはこれでひとつの生活の知恵なのかもしれません。

(10/1/2002
)
先週土曜日の夏祭り以降、喉が痛いという患者さんが増えています。風邪の方がほとんどですが、運動場の植物が原因と思われるアレルギー症状を起こしていらっしゃる方もいます。杉花粉の日本を脱出して2年、3年を過ぎるとインドでも別の抗原に反応しやすくなるようです。お気をつけて、、と言ってる本人が患者です。クシュン。

(9/26/2002)
自宅では「24Online」(24時間繋ぎっぱなし)と称するケーブルを引いてインターネットに接続しています。さすがIT先進国インドと感心するなかれ。インターネットも時間給水や計画停電があるデリーのインフラのひとつ。加入4ヶ月の平均で大体「16Online」程度でしょうか?繋がっていれば幸運と感じられるようになるまで、もう少し私も修行が必要です。


(9/24/2002)
一時期ホームページのデザイナーをしていた方から、「素人としてはまあまあのできだけど、最初からサイトマップを作っておけば、読み手のナビゲーションもスムースになったのでは」とのご意見をいただきました。いちいち納得。泥縄ですが、本業の合間に少しずつ皆様にも読みやすい構成に変えていきます。


(9/21/2002)
去年は余裕がなくて気づかなかっただけなのか、はたまた本当に出てこなかったのか、デリーの空に入道雲が見えます。セカンドサマーと言われても、「ずっと暑いじゃないか」と感じるデリーの長い夏。でも白く柔らかそうな積乱雲を前景にすると、デリーの空も青く見えるから不思議です。


(9/18/2002)
デリー日本人会婦人部が3年に一度大改訂する「ニューデリー生活の手引き」。今回もページをいただき、医療案内を掲載させていただく予定です。締め切りを伸ばしていただきながらの作業、結構力が入ります。このHPの改訂と並行しながらでしたので、ここ一週間は毎晩2時過ぎまで自宅の地下室のエアコンをつけての作業でした。そのせいかとうとう室外機から火が吹きでました。まあ、普通につけていてもここでは良くある話ですけど・・・。いや暑い暑い。


(9/17/2002)
偶然でしょうが、交通事故に遭われた方からの相談が連続しています。片側2車線の道路でも交差点での信号待ちではいつのまにか6車線に膨れ上がり、青信号とともに(正確にはその前から)一気に2車線へと流れ込んでいくデリーの道路。事故が起きないわけがありません。運転する方も後部座席に乗る方もせめてシートベルトは忘れずにつけて防御しましょう。


(9/14/2002)
先週末、地下と屋上の貯水槽の掃除をしました。3ヶ月前にもやったのですが、、、。くみ出した水は家の廻りの土と同じ赤茶色。枯葉などの有機物も大量に含んだ水は庭に撒けば植物の成長には好いのでしょうけど、この水でシャワーや洗濯をしていたのでは、なんとなく臭ってしまうのもしょうがないのでしょうか?前から歯磨きの水は最後にはボトルの水を使っていましたが、最初からにしたほうがいいのかなと、迷うこの頃です。

(9/13/2002)
雨が振り続きます。涼しくなったのはいいのですが、雨上がりの水溜りに蚊が大量発生するのではないかと、今から心配しています。皆様のご家庭では、電気蚊とりをつけてますか?外出時には、虫除けクリームをつけてますか?



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