機材その他


他の多くの望遠鏡(倍率だけを売り物にするような安価な粗悪品を除く)が、システムアップのためのパーツ類が別売りで,自分の好みに応じていろんなシステムアップができる代わりに、気が付いたら恐ろしく出費がかさんでいた、というのに対して、MEADE ETXシリーズは本当の意味で、望遠鏡を初めて購入する人が本体(+オートスター)を買ってきたその夜から星空散歩に出かけられる望遠鏡だと思います。
ただ、ちょっと慣れてくるとより快適に使うためのオプション(アクセサリ)が欲しくなると思います。それは純正システムアップパーツとして用意されており、それらを活用することでより天体望遠鏡としての機能が充実します。わたしの場合は本体と同時にいろいろな純正オプション(アクセサリ)を購入しました。それらはアクセサリ[Accessories]のページに紹介しています。
このページでは、MEADE純正以外のパーツや機材について、購入した経緯や使用感などをレポートしたいと思います。


● LEDライト

基本的に観望時は周りが暗いに越したことはないでしょう。いくら望遠鏡や双眼鏡がすばらしくても、周りが明るければそれだけ瞳孔も小さくなり、アイピースを覗いたときに目が受け取れる光の量が少なくなってしまうからです。人間の目の瞳孔は、最大で約7mmほどの大きさまで開くそうですが、この7mmという大きさに合わせてアイピースの射出瞳径を設計してある双眼鏡も多いそうです。しかし、実際の観望中は真っ暗な中でパーツを組み替えたり、撮影の準備をしたり、さらに星図を眺めたりといったことも行わなければなりません。明るいライトではせっかく暗視順応し、めいっぱい開いた瞳孔を小さくしてしまいます。そこで、比較的明るく感じない、赤いLEDを使ったライトが観望時の小道具としてよく用いられます。
懐中電灯の先に赤いセロファンやプラ板を張り付けても事は足りるでしょう。実際、乾電池とセットでかなり安売りしている懐中電灯の先に、赤色透明の下敷きを切って貼り付けた物でも大丈夫です。しかし、何かと便利なのは赤色LEDを使ったもの、しかも明るさが連続的に変えられると便利です。これは首からぶら下げて使いますが、さらにはスタンド型、額に巻き付けるものと、観望時には皆さんいろいろ工夫して持ってこられます。 笠井トレーディングから他の小物と一緒に通販で購入。
購入価格: \1,800

お薦め度:★★★☆
(探せばいろいろありそう)

● シガライター用12Vミニドライヤー「豆ドラ」

ETX-125ECのファーストライトの時、晴れているのにアイピースの中でだんだん土星がぼやけていって「あれれ?」不思議に思い、ふと補正板を見てびっくり、すっかり夜露で曇って既に水滴が流れ始めていました。一般的なニュートン反射は鏡筒前部が開口部になっているので比較的曇ることは少ないのですが、同じ反射鏡筒でもETX-125ECを初めとするマクストフ・カセグレン、それにLXD55-SN8のようなシュミット・ニュートン、さらにはシュミット・カセグレンといった鏡筒は鏡筒前部に補正板が付いているので、夜露で曇りやすいのです。そこで迷光防止と夜露対策のためにフードを使います。しかしフードとて万能ではなく、天頂付近の観望が長くなってくると夜露で曇り始めます。そうなってくると、鏡筒をヒーターなどで巻いて対策をするか、あとはドライヤーで乾かすかしか方法がありません…。
上級者や写真撮影をされる本格派の方は、鏡筒用のヒーターなどを使って対策を講じられていますが、観望時にとりあえず曇りを何とかしたいときにはこれが良いです。製品名「豆ドラ」。ただ、あまり急激に曇りを取ろうとすると補正板のコーティングに良くないと思いますので注意が必要です。12V用とは言えかなりの消費電流です。Z-800Jにつないで使うとバッテリが悲鳴をあげます。できれば少し長い延長ケーブルでも準備して、車につないでエンジンをかけて使いたいです。しかし、濡れた髪を乾かせるかは疑問(^^; やはり長時間の観望時には1本ほしいですね。
購入価格: \1,480

お薦め度:★★★☆
(お手軽ですが電源が…)

● #497オートスター用自作ケーブル

#497オートスターには、架台の[HBX]端子と接続するためのカールコードが標準で付いてきます。しかし、望遠鏡の隣に小さな机などを出して星図を置いてそこに座ってオートスターを操作したい場合などに、「もう少し長めのケーブルがあればなぁ」と思ってました。
#497オートスターのケーブルの端子は、ちょうどLAN等で広く使われているRJ45だったので簡単に自作できました。ただ、ピンアサインは当然LANとは全く違いますので、そのあたり注意が必要です。確か、完全に両端で反転していたと思いますが……。私はとりあえず家にあったケーブルとRJ45端子で約3mのものを作りました。これはケーブルが少し堅いので、真冬の観望時にも快適に使えるように、最近よく売っているやわらかいケーブルに作り替えようと思います。
購入価格:家にあったパーツのみ(^^;   お薦め度:★★★★ (あのカールコードがいやな人にもお薦め。工具さえあれば簡単です。)

● 水準器

ETX-125ECにしても、LXD55-SN8にしても、まずは三脚設置時の水平出しが後々の導入精度に深く関わってきます。そこで、この手の水準器はそういう意味で必需品とも言えるでしょう。

水準器にもいろいろありますが、水平面の傾きを確かめながら三脚の調整を行うには、左写真のようなコンパクトで、しかも90°直交した水準器が2つ並んだタイプの物が使いやすいと思います。また、これとは別に円形でちょうど真ん中に指標が付いて360°どの方向にも傾きがわかるものもなかなか良いと思います。

使うときには、左写真のように三脚の架台と接する水平面に置いて、あとは三脚微動なり、足の長さの調整なりで2つの水準器がともに水平を示すようにきちんと合わせます。この作業はたとえイージーアライメントであっても結構大切なことだと思います。

購入価格:失念(^^; 精度の高い物は値段も高いと思います。

お薦め度: ★★★★ (みなさん、当然1つはお持ちだと思います。まだの方は是非用意しましょう。)

● Lily Chair J (リリィチェアJ) 

白木峰の観望会でやまちゃさんが使っておられた、「座面の高さが変えられる椅子」がずっと気になっていました。双眼鏡での観望の場合は三脚の高さをエレベータで簡単に変えられるので、椅子の高さは固定でも良かったのですが、ETXの場合は三脚の高さは観望中に変えられないのでそうもいかず、観望する対象を変えるたびにアイピースを覗く姿勢も変わり、場合によってはけっこう苦しい態勢を強いられることもあり、不便に感じてました。いろいろ調べるうちに、「村田家具」なるWeb通販やっているお店で「スウィングチェア」という使いやすそうなものも見つけたましたが、こちらの方がうんと安く、結局知り合いに頼んで買って来てもらいました。
他のものよりうんと安かったので、強度がちょっと心配でしたが、試しに座ってみると結構頑丈な作り。座面の高さは真ん中の写真のように、32cmから62cmまで、6段階にわたって30cmも変えられるのでたいていの姿勢に対応できそうです。高さを変えるたびに座面をはずしてレールに載せ替える必要がありますが、簡単でしかも強度的に不安がないようにしっかりと作ってあります。その分少々重いのですが、このあたりはしっかりとした作りなので我慢できる範囲でしょう。何しろ安いのが気に入りました。折りたたみ時は右写真。ただ、座面が木なので冬場は座布団が欲しくなりそうです(^^;
購入価格: \3,980  お薦め度:★★★★ (安くてもしっかりしてます)

● サンヨーテクニカ Z-800J (AC/DC電源)

友人から長期借り受けていた松下電工の電源、RV GEARを、いくらなんでも借りっぱなしじゃと、そろそろ電源も自前で買うことにしました。同じものは既に製造中止で、得意の(^^;ネットオークションでも結構他の製品に比べて電源容量(約13Ah)の割には高値で取引されていたので、結局DC12Vとは別にDC3,6,9Vの切り替え出力も持っているのに惹かれて購入。
これもやっぱりネットオークション(^^;。新品が1万円以下と、すばらしく安かったのも理由ですが、AC出力の際のインバータのON/OFFスイッチが付いており(裏面)、インバータを切って使うとノイズ対策にもなるかと期待しています。容量は17.2Ahと、ETX+QV-3500EX+必要であればTVモニタやノートPCもつなげられるようです。まだ一度も使っていませんが、さすがに容量が大きいのでその分、約8.8kgと重いです。
そもそも車載を前提に作られているので、車のバッテリー上がりという緊急時にはこいつでバッテリに活を入れ、エンジンを始動させるという「ジャンプスタート」なる機能もおもしろいです。出力は、DC12V(シガライターソケット)x2、DC3,6,9V切り替え出力x1(DCソケット)、AC100Vx2と結構出力端子が豊富です。しかし、よく考えてみればDC6Vが出力できるということは、ついこの間作ったDC12V-DC6Vコンバータがいらなくなるということで……。うーむ、ちょっとむなしい。
デザイン的には、左右に付いている車のバッテリターミナルに直結するための巨大クリップが、あまり出番がなさそうな割には妙に邪魔に感じます。
購入価格: \9,800+送料   お薦め度:★★★★☆(なかなか長持ちで良い感じです)
ジャンク箱を漁っていたら、この電源の3/6/9V切り替えDC出力ジャックに合うプラグと、QV-3500EXのDC入力に合うプラグが出てきましたので、これとQV-3500EXをつなぐケーブル(約2m)を作ってみました。結果は、全く問題なくQV-3500EXを動作させることが出来ました。ただ、写真のようにDCジャックのすぐ下に3/6/9Vの電圧切り替えスイッチがあるので、通電中に不用意に電圧切り替えスイッチを切り替えてしまわないように(特に9V側)注意が必要です。何らかの誤操作対策を施しておく方が良いと思っています。何しろ暗がりでの操作が多くなると思うので。(Jun/02/2003)
しばらく紹介を忘れてましたが、結局左右に付いている巨大クリップは外してしまいました。作業は思いの外大変で、裏蓋を止めているネジがトルクスで、しかも深いところにあったので工具の調達に腐心しました。結局適当な大きさのマイナスドライバを加工して、半ば強引に回すことができました。クリップを外したところ、予想よりうんとコンパクトになり、いい感じです。ただし、この状態では車のバッテリ上がり時の「ジャンプスタート機能」は使えなくなりましたが……。(Apr/29/2004)

●ScopeTronix Piggyback Camera Mount

その名の通り、ETX-125ECの鏡筒に巻いて三脚ネジを介してカメラなどを取り付けるためのバンドです。ScopeTronixオリジナル。星野写真などを撮影するのに使えそうです。すぐ使うというわけでは無かったのですが、MEADEのエレクトリック・フォーカサーを購入する時に、「どうせ送料かかるなら」とまとめて注文したものの1つです。
予想はしていたのですが、機能に問題は無いものの、工作精度は今ひとつ。ただ、ちゃんとカメラ載せたときにバランスをとるためのカウンターウェイト(左端写真の板状のもの)も4枚入ってました。これをバンドにつけて鏡筒の一番先端にセットすると、アイピース側にカメラなどの重量物を取り付けた際のウェイトにもなるとの説明もありました。なるほど。
まだ試してませんが、右端写真のように銀塩orディジタルカメラで星野写真を撮影する際、MEADEのエレクトリックアイピースをつけてモニターしながらオートスターで追尾精度を補ってあげれば結構楽かも、と思います。でも、これだけではほとんど望遠鏡と同じ向きしか撮影できません。そこで、小型のカメラ用雲台を取り付ける予定です。
まだ実際に試していないのですが、結構遊べそうです。


購入価格:$64.95

お薦め度
??(試してみてから(^^;)

●ScopeTronix ETX Accessory Tray

観望しているとき、ちょっとその場を離れるときやディジタルカメラで撮影しているとき、オートスターやアイピースの置き場所に困ってました。よく望遠鏡ショップオリジナル経緯台などに、アイピースなんかを載せておくトレイがセットされたものがありますが、それを直接ETXに取り付けるもの。これもScopeTronixのオリジナルで、エレクトリックフォーカサーなどとともに一緒に注文したものです。
デザインがいいです。ETX-125EC専用で、架台下部の純正テーブル三脚(足だけ3本つけて簡易赤道儀として使う)の取り付け用穴2つを使用して左写真のワッシャーとネジで取り付けます。デザインも良く、衣類などに引っかけそうな出っ張りもなさそうであっさりと取り付けられるかと思ってました。が…そこはこの手の製品の常かもしれませんが、なんと2枚目の写真のように、片方の穴が小さすぎてネジが入らない……(^^;。やれやれ、どうしてこう工作精度悪いのでしょうかね。でも気を取り直して、手持ちのリーマで穴を広げ、無事に取り付けました。うん、なかなか便利に使えます。ですが、これは架台に取り付けるものなので、暗がりでの作業で4枚ものワッシャーとネジ締めはちょっと大変そう。またネジを失いそうです。
さらに、新たな問題が(ってそのくらい購入前に気がつきそうなものですが)。この製品、他の製品(三脚に取り付けるものが多いみたい)と違って、ETXの架台に直接取り付けるようになってます。それで、経緯台モードでは便利に使えるのですが、赤道儀モードでは右端の写真のように悲惨なことに……。この写真を撮影するときもオートスターを2度も落としました。みなさんご注意を。
工作精度は相変わらずですが、経緯台モードでなら便利に使えます。常に北の方角にセットすることになります。間違っても赤道儀モードで使用しないこと。オートスターはおろか、アイピースも落下の危険があります。

購入価格 $64:95
$49.95へ値下げ(Jan/2003)

お薦め度
★★★
(ベランダ観望派には便利?)

●36.4mm→31.7mmアイピースアダプタ

ETX-ECシリーズのフォトポートにフォトポートアダプタを取り付けると、他社製の36.4mm規格のパーツがつけられるようになります。これはその36.4mmのポートにアメリカンサイズ(31.7mm)のアイピースを取り付けるためのアダプタです。
安いので買っておいて損はないでしょう。
私は秋葉原の共栄で出張のついでに購入。
購入価格
たしか\1,500円くらい
お薦め度
★★★★
(アイピース2本同時に使えるのは便利)
製品は左側の写真。右側の写真はMEADE純正のフォトポートアダプタ(アクセサリ[Accessories]のページ参照)を取り付けています。 上の様に、アイピースを2本同時に取り付けて、切り替えながら使うときに便利。ただしこの状態では経緯台モードで約52°の高度までしか見ることができません。

●36.4mm用天頂ミラー

上のアイピースアダプタを使用する場合、経緯台モードの天頂付近はアダプタ自体が架台に当たってしまいますし、かなり姿勢もつらくなります。そこで東京出張の時に誠報社の移転前セールで衝動買い(^^;。
こんなの取り付けてピントが合うのか心配だったけど、ピントは大丈夫でした。フォトポートアダプタと上に紹介している36.4mm→31.7mmアイピースアダプタを取り付けて使用します。これでアイピース2本の時の観望態勢がだいぶん楽になりました。ただし、ETXの真後ろからではなく、横からのぞく感じになります。
また、筒先側のアイピースにディジタルカメラを取り付けるとちょっと苦しいです。高度も経緯台モードで約56°ほどしかねらうことができません。それ以上はやっぱり架台に当たります。赤道儀モードならけっこういけるかも。今度デジカメとの組合せを試してみたいところです。先輩諸兄のようにアイピース延長筒などを利用して、ピント位置を2本きっちり合わせると撮影時に少し楽ができるかもしれません。
31.7mmのものと両方ありましたが、こちらの方が使い道がありそうだったので。

購入価格 \2,800
お薦め度

★★★
(まあ、これも安かったので…)

●RV GEAR(AC/DCバッテリ)

昔は星空観望に電気は要らなかったし、最近の日本の光害の状況を見てみると、電気というものは星空の宿敵とも言えるでしょう。しかし、ETXシリーズに電気(電池)は欠かせません。またディジタルカメラ、TVモニタ等電気を必要とする機材も増え続けます。そこで望遠鏡周りの電源を一気にまかなえるのがこれ。松下電工製。
ETX-125ECが単三アルカリ8本、QV-3500EXが同じく4本消費します。ETXシリーズは電池の持ちが大変良い望遠鏡なのですが、QV-3500EXは結構大食い。
そこで友人から長期借り受けているのがこれ。充電はAC100Vと車のDC12Vの両方からでき、出力もAC100VとDC12Vがあり、しかも小型TV(ブラウン管)なら6時間以上駆動するという優れもの。
特にディジタルカメラを外部電源にすることによって単三4本分の軽量化ができることは、ETXシリーズにはありがたいと思います。
しかし、なぜか既に現在製造中止らしい。
ETXの機動性を削ぐという考え方もありますが、1台あると便利です。

購入価格 借り物(^^;

お薦め度
★★★★
約半年、何度となくETX-125ECやデジカメ、TVモニタの電源として活躍してくれましたが、さすがに借りっぱなしというわけにもいかず、友人へ返却。一晩中観望してもまったく電源の心配をしなくて良いのは大変助かりました。これからは新規購入したZ-800Jががんばってくれるでしょう。(Jun/01/2003)

●電波時計

ETXシリーズでの導入精度をあげるにはホームポジションでいかに水平と真北を出すかというのが大切ですが、「現在の時刻」を正確に合わせることもまた大切だと思います。ある日ホームセンターをぶらぶらしていたら、激安販売してたものを発見しGET。展示されている十数台の時計が1秒と狂わずにみんな同じ時刻を表示していた姿は圧巻でした。
本当は腕時計が欲しかったのですが、とりあえずこれで我慢。目覚まし機能やライトも付いていて結構便利。西日本(60kHz)と東日本(40kHz)では受信する周波数が違い、初期の製品は東日本のみ対応するものも多かったようですが、最近の製品はどれも両方対応し、自動的に発信局を選んで秒単位まで合わせてくれるらしいのですが、これは西日本専用タイプです。おそらく我が家で一番安価な時計ですが、我が家で一番正確な時計でもあります。 観望時以外にも、本来の用途である目覚まし時計としても活躍中。

購入価格 \980 !!
お薦め度
★★★★☆

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