2007年8月24日(金)〜25日(土)


 

富山県朝日町 宮崎海岸   2007年8月24日(金)〜25日(土)


サザエは、日本中どこででも採れる、漫画のサザエさんのような国民的な貝です。
鹿島灘にハマグリを食べに行った後にサザエを食べることになったのが、たまたま富山県朝日町の宮崎海岸であっただけです。

ここは タラ汁 ヒスイ(翡翠) というサザエ以外の珍しいものが名物という地域でした。

 
   
サザエは特産地という処もなく、日本中どこでも採れる貝です。
  この夏、福井に帰省した職場の若者が、潜ってサザエを大量に採って浜で食べたと話してくれました。
 多分、みんなサザエをお腹いっぱい食べた経験があることでしょう。

  私の場合、隠岐の島でゴロゴロしているサザエを沢山採り、宿で味噌汁やサザエご飯にしてもらって食べたことがあります。
 沖縄でも12個まで壷焼きを食べ、食べ飽きた贅沢な経験があります。(沖縄のサザエは小ぶりで一口サイズです。)
 このときは伊平屋島のダイビングショップのビーチ・パーティーで、高校生の息子さんがカゴ一杯サザエを採ってきてくれました。
 「食べ終わった殻は浜に投げ捨ててください。ヤドカリの巣になりますから」 とマスターが云ったのが印象に残っています。 

  朝日町で食べたのも地元の人たちとのビーチ・パーティーの場でした。
 

 

 朝日町の位置ですが富山県で、新潟県との境にある町です。

 

 

 

 上越新幹線で越後湯沢まで行き、ほくほく線経由で糸魚川まで行きました。
 ここからは日本海に沿って朝日町のはずれの宮崎海岸まで車です。
 北陸道の難所ー親知らず子知らずがある一帯です。

    

  親不知(親しらず)  遠くに見えるのが宮崎海岸です。   崖上の「親不知公園」にある命名伝承の母子像です。

親知らずは北陸道最大の難所で、断崖絶壁が聳えています。
昔の街道筋は、ここでは波打ち際になり、旅人は荒波の合間に磯を走り抜けねばならなかったそうです。

 

 

 朝日町では地元の人たちと、浜辺でパーティーです。

 夕方まじかの宮崎海岸です。

 遠くに見えるのが親知らずの断崖です。

 この海岸の波打ち際は小石です。

 

 

浜にシートを敷いた会場です。とても開放的です。

 

  サザエ、岩ガキ、イカが焼かれています。

 

 

 

 日が落ちる前の会場光景です。

 まもなく宴会がはじまります。

 きれいな日本海で、親知らずも遠くに見えています。

 

   

 
 地元でとれた食材がテーブルを飾ります。

 なす、きゅうり、トマト、ミニトマト、枝豆といった新鮮な野菜。
 宮崎の港で揚がった魚たち。

 大きなタイです。 イカとサザエもあります。  タラでしょうか?ちょっと小ぶりです。サザエもあります。

 

  日が落ちて、宴は盛り上がります。 四隅に照明があります。

   

 貝類は、サザエのつぼ焼き、岩ガキ焼き、アワビが出ました。 アワビはさすがに良く皆の手が出ました。
 今回、サザエは大きく、つぼ焼きの醤油がきいていたので、4個も食べたら満足してしまいました。
  この他、珍しい貝では、翌日の昼に地元で云うところの ひめ貝(大きなイガイ=ムール貝)で中身がプリプリしたのが出されました。
 (身を広げると、その形状が何かに似ている貝のため、ここではこのような名前がついたようですが、一般的には”にたり貝”と称されています。)

 更に珍しかったのは熊の肉でした。宴席の終わり近くにこの珍味が出ました。

タラの豪快な一本焼きです。

昔は良く食べたが最近は家庭では食べない、とのことで
地元の人たちは懐かしがって食べていました。

この大きなタラは美味しかったです。
水分が抜けて柔らかく、ムシャムシャといくらでも食べられました。

タラの他に、サザエ、アワビ、イカなどが見えます。

 

 

 日が落ち、闇が深くなり、夜が更けていきます。

 

 この日、イカ釣り船の漁り火が沖合い3箇所に見られました。

 

 

 

 名物 タラ汁

 タラは、サザエ同様に国民的な魚ですが、糸魚川から宮崎海岸までの国道沿いには、『タラ汁』のノボリがいたるところで目に付きます。
 このあたり一帯の名物なのです。中心は朝日町です。
 昔は宮崎海岸では大量に獲れたそうで、当時の浜での写真が「まいぶんKAN」にありました。

 タラは冬場の魚ですが、今では冷凍技術が進んだため年中食べられます。
 私たちも昼食で頂きましたが、写真にあるように ブツ切のタラのみのとてもシンプルで美味しい鍋でした。

   

 

 

 

 翌朝はヒスイ捜しです。

 宮崎海岸は別名「ヒスイ海岸」とも呼ばれており、ヒスイの小石が見つかります。
 冬の波の荒い翌朝がいいそうですが、夏場は海が穏やかなので条件は良くないそうです。

  ここは砂ではなく、珍しい小石の海岸です。

                   

 

 ヒスイを捜していると、色とりどりの綺麗な小石が沢山あります。
 指導してくれた朝日町のヒスイ捜し名人によると、金剛石以外の多くの岩石が見られるとのことです。

 ヒスイは水中では白く輝いているので、それが目当てで探します。
 私は2個探し当てました。

        この中に隠れているのかも。           ヒスイの小石と、他の綺麗な石たち。

 

 ヒスイは、新潟県の姫川から親知らずを経て宮崎海岸にかけてまでで採れるそうです。
 朝日町の体験施設「なないろKAN」には約6トンにもなる原石が展示されていました。
 また、道の駅・親不知ピアパークに併設されている「翡翠ふるさと館」には、世界最大102トンのヒスイ原石が展示されていました。
 

<翡翠メモ>
 
翡翠の産地は世界5カ国 − 日本、ミャンマー、グァテマラ、ロシア、アメリカ
 
・翡翠文化は、日本の縄文が世界最古(大珠、勾玉)であり、次いでグアテマラ。
 
  中国では清朝の時代で18世紀に(ミャンマーが支配下になって)盛んになった。それ以前は翡翠ではなく軟玉。
 ・翡翠はダイヤモンドに次ぐ硬さで、碧色のほかラベンダー紫色などもある。

 

 

 朝日町では、勾玉づくり体験、ガラス工芸体験、魚のおろし方体験など 楽しく貴重な体験をしました。

 


2007年10月8日了

  宇田川 東

 

   リンク  富山県朝日町  http://www.town.asahi.toyama.jp/index.shtml