《 記 録 》
 年  月  日   場   所    ジャンプ先
  2017年10月16日(月)〜 10月21日(土)  5泊6日   沖縄本島・チービシ   タマン  具志川城跡  奥武島・龍座   飛び先@ 
  2017年11月16日(木)〜 11月21日(火)  5泊6日   沖縄本島   裏真栄田  弁ヶ嶽   飛び先A
   



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2017年10月16日(月) 〜 10月21日(土)  沖縄本島 & チービシ



一年ぶり、今年初めてのダイビングだ。 身体を馴染ませるため のんびりしたダイブを心がけた。
カメラはなるべく使わず、海中での浮遊感や周辺の景色、魚の群れなどを楽しむことにした。


@10月16日(月)

那覇に到着した。
東京は寒かったので 那覇の暖かさが嬉しい。


A10月17日(火)


ぶくぶくの宮里さんのガイドで、砂辺に潜りに行く。

刺身にすると美味しい タマン(ハマフエフキ)の大きいのがやってきた。
この2週間ほど居ついてるそうだ。

普段はヒトに近づかない魚なので、餌をもらって味を占めたのだろうw

 



クマノミ と 黄色のアカヒメジたち



久しぶりに「ウミウサギ」を見た。

ソフトコーラルの上に 外套膜なしの真っ白な貝殻での様だった。


2本潜ったが、豪雨だったり薄日が射したりと変な天候だった。

10月17日は「沖縄そばの日」とラジオが煩かったので、那覇に戻って沖縄そば(西消防署前の「一丁目そば」)を食べた。




B10月18日(水)


大型のボート(パイレーツ3号)でチービシへ。
講習や体験、シュノーケリング、バナナボートも楽しめる総合レジャーボートで、若い女性だけでなく、小学生からおばあちゃんと賑やかだった。
私のショップさんは、ファンダイブは3名(野口さん、ゆうこさん、私)だった。



1本目   神山島南側 ラビリンス


相変わらずカメが多い。
最初はタイマイ。 よくアマモなどの草をムシャムシャ食べているカメだ。



次は綺麗な甲羅の アオウミガメ
おっとりしていて なかなか逃げない。

   


真っ白な砂地にある小さな根。 空色のデバスズメダイが舞っている。 ケラマ・チービシらしい光景だ。

サメに遭遇した。といっても、洞穴にいた おとなしいネムリブカを見つけただけのこと。




2本目   神山島南側


変わった体験をした。
ガイドさんと4名でバナナボートに乗り、船から離れたところまで引っ張ってもらい、そこからエントリーして船まで戻る、という、一種のドリフトダイビングだった。

丘陵や白い砂地を通り、V字をした狭い洞窟を潜り、船まで戻った。


途中、珍しい スイジ貝を 見つけた。 これを海底で手に取るのは久しぶりだった。
魔除け貝として、玄関に裏向きで飾られる風習がある。

 船の外での光景。 先が無人島・神山島    スイジ貝



C10月19日(木)


今日はダイビング休養日。
糸満街道・331号線で本島南部をぐるっと廻ってきた。

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最初に、喜屋武岬(きゃんみさき)にある小さな特異なグスクー具志川城跡に行った。
以前(2000年3月) 訪れたときは ニンジン畑が一面に広がっており収穫の最中であったが、この日は周囲はサトウキビ畑になっていた。


グスクは海に突き出た約17mの崖上という、特異な場所に築かれている。

駐車場から グスクの入り口と 広場へ通じる道。


進んでいくと広場がある。

広場の先には、2つの小山のような正門(城壁)があり、その間から、岬へ降りていく。その先にも広場(二の曲輪)がある。


城門の脇は断崖となっている。



左: 二つの城門の間から、先端の広場(二の曲輪)を見る。

右: (二の曲輪から見る)海上に突き出た広場(一の曲輪)と、雄大な海岸線の光景。




進んできた後ろを振り返る。





具志川城跡は、正門以外は三方が海に面しており、太平洋を一望できる絶景の地である。
岬を廻る船を監視する城のように思える。

13世紀〜15世紀中頃までの短い期間に使われていたそうだ。


空からだと、特異な外形がよくわかる。

駐車場
 ↓
城門への道
 ↓
城門前の広場
 ↓
2つの城門
 ↓
二の曲輪
 ↓
一の曲輪

















少し北上して、大度海岸へ。

広大なラグーン(礁湖)は引潮だった。 その先のリーフの先端がダイビングスポット。

駐車場には ダイバーが何組か来ていた。

ここは主に冬場に使われるポイント。




更に331号線を北上して奥武島(おうじま)へ。


島一周道路が島裏の海岸に出たところで車を停め、浜に下りた。
左手に、海蝕されキノコ状になった3つの奇岩が見えたので近づいた。


車での途中、手前で「竜宮神」の案内板を通過してきたので、そのご神体かな、と思った。

中央 一番奥に位置する岩が 竜宮神のご神体。


ネットで、中央の一番奥の(上が平らになった)岩が 竜宮神が天から降りてきて休む「龍座」と云われてることが分かった。
一帯はパワースポットらしく、私が撮影した場所は、二つの岩の間から龍座に至る「龍ラインの入り口」だそうだ。

龍座の岩と、手前の二つの岩。
(それぞれ 黒い影がついているので奇岩とわかる。)


拝所は龍座の左上の、道路から降りる小道の先だろう。

私たちは、左下の黒っぽい車が見える少し先の、
グンバイヒルガオが道路わきに群生してるあたりから浜に下りた。

意識せずに パワースポットに遭遇することもある。 ゼロ地場の時もそうだった。





ランチは奥武島対岸の、もずくそばの店「 くんなとぅ 」。 小さな港という意味らしい。
どんなのかと思ったら、沖縄そばに生もずくを入れて食べるものだった。

頼んだのは「 くんなとぅ 定食 」

生もずく の他に、酢もずく、もずく天ぷら、もずくご飯、もずくゼリー、が付いていた。




テラス席もあり雰囲気の良い店だった。





玉城焼の窯へ行った。

初めて訪れたのは17年前で、稲福さんも仲間とサックスを吹いてる頃だった。

久しぶりに魚の文様の作品を目にした。

話もはずんだ。

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このあたりは人気の場所になったみたいで、百名伽藍という超高級ホテルが出来ていて驚いた。
浜の茶屋も通りすがりに寄ってみたが 並んでいた。
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新原ビーチ(にいばるビーチ)へ
沖縄のビーチは人工ビーチばかしになったが、ここは自然のビーチ。

白いサンゴの砂浜で、遠くサンゴ礁に砕ける白波が美しい。







垣花樋川 (かきのはなひーじゃー)へ。 
脇から入る道がわからず、台地上の垣花集落から 昔ながらの石畳道で降りた。
急傾斜の道はキツかったw


湧水 (日本名水百選)は相変わらず 豊かだった。
眼下に、アージ島や 南部の明るい海を見下ろせる絶景の地だけど、木々の枝が邪魔をしているのが残念だった。





その後、知念岬でパラグライダーを見て、知名崎〜佐敷〜与那原経由で那覇に帰った。



D10月20日(金)


ダイビング最終日は、早朝に出発し、午前中に ビーチを2本潜り、ホテルで機材を洗濯し、干し、乾燥させるのが日課。

今日も真栄田岬は無理で、また砂辺で潜った。
延々と堤防&遊歩道が続くが、その海中は一面のソフトコーラルの草原になっている。

海へ入る入り口。
テトラポットの先でエントリーした。
          



エントリーしてから浅場で、カミソリウオのペアを見た。 久しぶりだった。 
アマモの葉っぱのような 見事な擬態の魚だ。


カクレクマノミハマクマノミ



2本目は、カリフォルニア・ポイントから入って、ソフトコーラル端の断崖を延々と 浜やポイントまで移動した。
エクジットポイント近くの水深7m程のガレキ場に郵便ポストがあった。



E10月21日(土)


台風21号が接近しているので 急いで那覇を離れる。
航空機は非常に混んでいた。



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2017年11月16日(木) 〜 11月21日(火)  沖縄本島



台風が来てないので 思う存分に潜れる、と思ったが甘かった。
前線の通過に伴い、海は大荒れになっていた。

 計 画 (予約内容)   実際は   備  考
 1日目  ダイビングボートでケラマ諸島へ  本島・砂辺で2本 海は大荒れで、
ボートは3日間 全てキャンセルとなった。
 2日目  ダイビングボートでケラマ諸島へ  (潜れず)
 3日目  ダイビングボートでケラマ諸島へ  (潜れず)
 4日目  本島でのビーチエントリー  本島・砂辺で2本



@11月16日(木)

那覇に着いたら、海況が悪く、翌日のボートは欠航 とショップから連絡が入った。 翌々日も更に海は荒れるとのこと。
急遽、ビーチガイドを頼んでる ぶくぶくさんに明日のお願いをする。


A11月17日(金)

荒れた海況で、ケラマへは船は出ない。 ビーチエントリーに期待した。
1本目は砂辺で。 (潜水時間40分)

延々と続く ソフトコーラルの丘陵。




2本目は真栄田岬に行ったが、レッドフラッグで立入禁止だった。

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砂辺に戻る前に、こういう時にシュノーケラーが使うという 裏真栄田 の浜を見に行った。

岬の左手のサトウキビ畑を入っていくと、浜へ下りる小道がある。


樹木を抜けると小さなビーチがあり、両サイドに奇岩が並んでる。

  中央岩の左手にシュノーケラーが5人見える

ここは浅いので、シュノーケリングや体験ダイビングだけに使われるとのこと。

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2本目はまた砂辺に戻って潜った。  (潜水時間43分)





2本潜って、砂辺の「ステーキレストラン金松」でランチ。
私は「みそしる」。

ダイビングで冷えた胃は、温かいものを摂らないと活動が再開しないのだw

ここのみそしるは、卵・野菜・豆腐の他に ステーキの端肉が多く入ってる。




B11月18日(土)

荒れた海況で、ケラマへは船は出ない。
砂辺は駄目で、早朝の真栄田岬は可能性があるが、行ってみないと何とも云えない、 どうしますか? と。
8:20頃に岬への道に入ったが、垣間見える海は白波が立っていた。 やはりレッドフラッグで岬は使用禁止。

そのまま那覇に戻った。 
今日は潜れない一日になった。
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C11月19日(日)

早朝、ボートコートを着て三重城から堤防を散歩。 波浪注意報+強風だった。

那覇港入口の突堤は波で白くなっていた。
Aラインの貨物船が、船首が大きく持ち上げられ、シーソーのように進んでいた。

荒れた海況で、ケラマへは船は出ない。 本島のビーチも無理。
今日も潜れない一日。
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首里城の東方約1kmにある 弁ヶ嶽 (ビンヌタキ)を訪れた。
本島中南部で最も高い 165.7mの峰で、峰全体がご神体となっている。


モノレール首里城駅から歩いて、痩せ尾根の道(両側は住宅地)を行くと森に到達する。

  首里城の東の城壁からみた 弁ヶ嶽   痩せ尾根の参道は 森へ入る


首里城から弁ヶ嶽へのジオラマ


参詣道を挟んで、首里城から左手(北側)の小高い森が大嶽

右手(南側)の低い森が小嶽。





(← ジオラマでは、参詣道の右が大嶽。 左が小嶽)



大嶽の拝所入り口の 石門。 

      石門      石門から拝所に続く石畳道

大嶽の拝所へは、ユタと従う人たち以外は 立ち入ってはいけない、と 石門前で祈願していた人に云われたので 奥には立ち入らなかった。

小嶽の拝所




小嶽の拝所から、山に囲まれた湖 が見えて吃驚した。 



 実は与那原方面の海と、その先の知念半島だった。

  手前は開邦高校


小嶽は、(知念半島の)斎場御嶽への遥拝所との説があるが、賛成だ。
久高島 → 斎場御嶽 → 弁ヶ嶽 → 首里城  という神が渡る回廊 が考えられる。 (逆方向が訪れる神への遙拝ラインとなる)

一方、大嶽は久高島への遙拝所との説があるが、そこからは久高島は望めないだろう。その方向への遙拝所ということかもしれない。

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石畳の遊歩道が二つ、西(弁ヶ嶽公園)からと、東(県営鳥堀住宅)からと、林の中を通って、頂上の御嶽まで造られている。


弁ヶ嶽は首里城を見下ろす戦略上の要衝でもあった。
1945年の沖縄戦で激戦が展開され焦土と化したが、今は鬱蒼とした樹木に覆われていて、昔から続く聖地 という雰囲気に満ちていた。

オオタニワタリ が多く、ソウシジュ の木も目に付いた。







D11月20日(月)

やっと海へ潜れた。
那覇はドンよりしていたが、砂辺は晴れてた。 波はあるがエントリーすれば大丈夫。
一本目  (潜水時間38分)



グルクマ の群れが水面近くに移動していた。 グルクマが現れるのは冬になった、ということだ。
グルクン も棚の上で横切って行った。

    グルクマ     グルクン



二本目も砂辺しかない。 (潜水時間38分)
エントリーしたら1mほどの浅場に、水に溶け込んで分かりづらいが、アバサー (ハリセンボン)の群れがいた。

沖縄ではよく食され、アバサー汁が有名



砂辺で良く見られる魚たち



珍しい魚 マクブ (シロクラベラ)が居た。 なかなか目にすることが無い魚とのこと。


もっと大きく見えたが、実際は80pほど。
すぐに逃げ去ったので 遠くの姿を撮ってトリミングしてみた。


マクブは 1m程にもなり、沖縄三大高級魚(※1)のひとつ
まだ食べたことは無い。



※1: アカマチ、アカジンミーバイ、マクブ





ランチは、美浜のそば家 鶴小(ちるぐゎー)で「野菜そば」を。

ボリュームたっぷりだった。




E11月21日(火)

那覇空港の待合ロビーで海を見ていたら、ダイビングボートが数艇 白い航跡を残してケラマへ向かうのが見えた。
海況も回復しているのだろう。

自然が相手だから 思うようにいかない事も多々ある。
半分だけでも 潜れたことを幸せに思おう、と呟いて 羽田に飛び立った。



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<後 記> 

1年ぶりでダイビングを楽しんで来た。
のんびりダイビングで、休養日には懐かしい具志川城跡も廻ってきた...  (2017.10.16)

ケラマでは潜れなかったが、荒れた天候のなかでも潜れたことを感謝しよう。  (2011.11.22)

 



backtotop.gif (3095 バイト) 017 11月 22日  宇田川 東