暑い日が続いてます。
 この暑さのなかを 国立・谷保の城山(じょうやま)に行ってきました。
 真夏のこの時期に咲くというキツネノカミソリの群生を見るためです。

 この花はヒガンバナの仲間で、2〜3センチの小さなオレンジ色の花をつけます。
 ヒガンバナがお彼岸の頃に咲くのに対し、キツネノカミソリは(ここでは)お盆の頃に咲きます。
 私はこの時期に城山には行ったことがなく、キツネノカミソリの群生も見たことがありませんでした。

 城山は、小さな丘陵というか、青柳崖線という河岸段丘の縁に位置したとても小さな森です。
 清冽な泉が湧く谷保天神や、矢川がハケ下の最後の湧水を加えて府中用水に合流するおんだしなどもすぐ近くです。
 鎌倉初期の三田氏の居城跡と云われており、土塁に囲まれた二つの郭と自然の地形を利用した空堀が残されています。
 現在は雑木林が城館跡を包むように茂っています。

 
 
 
日曜日の午後に、荻窪の家から出発し、JR南武線の谷保駅で下車。
 
谷保天神にお参りし、境内から流れる湧き水に沿って田んぼに出ます。
そこから、いつも勢い良く流れている水路に沿って進みます。
右手の乗馬クラブが小さくなっており、半分が住宅に変わっていました。
いよいよ森が近づきます。
     歩いてきた谷保天神方面を振り返る。        まもなく前方に城山が
 
 城山の入り口は、ぎりぎりまで民家が建てられてました
 家の脇から入る森への入り口がわかりにくくなっていました。
 
 城山の向かい(南側)は、田んぼや畑になっています。

 


 
 
 城山の雑木林の入口です。
 
城山を通り抜ける唯一の小道は距離は短いのですが、森の木の下を通う涼しげな小道です。
 
雑木林は下草が綺麗に刈られており、明るく開け、風通しが良くなっています。
刈られた草の間から、キツネノカミソリの橙色の花や、ヤブランの紫色の花の穂がよく見渡せます。
 
 
  
 手入れされた雑木林の下には、あちこちにキツネノカミソリの花が目に付きます。
 小さくて可愛い花です。


 ( ↓ 下の花の画像はクリックで拡大されます。) 
     
 

 

   城山は武蔵野の面影が残っている里山です。

 ボランティアの人達による下草刈りなどの努力のおかげで、
  里山の環境は守られ、 キツネノカミソリの群生は維持されています。

 

 

 

                  ヤブランも目立ちます。
 
 ハケの下は城山公園になっています。
  休憩所もあります。木造のテラスが小さな池の上に張り出してます。
  テラスの端は風通しが良く、ネコが二匹 気持ちよさそうに昼寝していました。
セミの騒々しい鳴き声が大気中に満ちていました。 暑い日でしたが風があり緑陰は涼しさもありました。
ネコを眺めながら休んでいると、けだるく眠りに誘われてしまいます。
 
 多摩の古い農家がここに移築されています。
  縁側の前にはシラカシが並んで植えられています。

 向いは田んぼになっています。 

 

 

 

 

 

入口を入ると、内部は懐かしい土間で、暗くヒンヤリしています。  
   障子を透かす光のため、板張りの居間は落ち着きます。      裏戸を通して見える外の竹林が鮮やかでした。


 
民家を出て、崖の上に出て、ハケの道の上を歩きました。
 崖縁の小道です。

 右手の下はハケの下になります。

 

 

しばらく歩くと”くにたち郷土文化館”に着きます。 半地下式のユニークな建物です。
郷土館もハケ沿いの崖上に位置しているのですが、最後の行程で住宅地の中を迂回しなければならないのが残念です。
    ガラス張りの郷土文化館の入口通路     冷房のきいた喫茶すみれに入り、ホッとひと息
  くにたち郷土文化館から古刹南養寺を経て、近くのJR矢川駅まで歩いてコース終了でした。
 JR谷保駅からの歩行距離は約2.8キロ程度でした。
 この”谷保の城山”は、都会に残された数少ない里山の自然生態系になっています。
 水田、果樹園、小川、湧水、雑木林、花々、史跡などが混在し、身近な里山として大切にしたい場所です。
 
                                 デジカメ: サンヨー Xacti-C1

 

2005年8月17日   宇田川 東 

                                      

リンク :  谷保の城山ふれあいボランティアのページ