2017年 1月 〜 2017年 5月
善福寺川(東京・杉並区)では、和田堀池のカワセミが有名で 多くのバードウォチャーに親しまれている。
他方、池を追われたカワセミは、流域で生きていかなければならない。
善福寺川は市街地の川で、全流域が護岸で舗装されており、小魚は少ない。
澄み切った清流であるが、豪雨になれば、激しい濁流と化し、小魚もどじょうも流されてしまう。
護岸のカワセミ の生態はどうなのか? という疑問がいつしか生じていた。
2016年12月10日(土) 西田端橋の下流
カワセミが日光を受けて輝いているのを発見した。
関東バスが、荻窪駅〜シャレール荻窪(旧荻窪団地)を走ってる。 | 影に居るのが好きなのに、直射日光を浴びて濃い影が。 |
カワセミは移動して、水面近くの排水管に止まって小魚を探していた。
更に移動し、護岸の上で探していたが、獲物が見つからなかったようで、あきらめて
そのまま下流に飛び去った。
2017年1月28日(土) 神通橋の下流の緑地公園内
神通橋は、住宅地と善福寺川緑地公園を分ける境目となっている。 (川向こうの舌状台地上の田端神社の神様が、こちらの台地上に来るため通う橋。)
上流域は、両側は住宅地。 | 下流域は、両側は緑地公園。(現在、入り口部分は工事中) |
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カワセミは、上からは見えない護岸にいた。
遠くから、歪曲した護岸部分の下の段差が見え、そこに居た。
ここの護岸の上での姿。
人影に気付くと 直に飛び去ってしまう。 和田堀池の、三脚カメラの列を怖れないカワセミとは、大違い。 |
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2017年2月1日(水) 白い糞の狩り場
目の前をカワセミが飛び去り、かなり先の高い崖のような護岸に着地した。
2回飛び込んで小魚を得てから ずっと小枝の上で休んでいる。
そこは糞で白くなっており、有力な狩り場を発見したようだ。
2017年2月8日(水) 狩り場でダイビング
朝、カワセミは白い糞の狩場に居た。
日射しを受けて、小枝の影が背中に写っていた。
護岸と川面が入るように カワセミを撮った。(下左)
2枚目のとき、カワセミはダイブした。 2枚目の写真に姿が写っていて、トリミングしたのが下右。
おっとっと.. 何か可笑しくて 笑っちゃう姿だ |
2017年2月20日(月) メスのカワセミがやって来た。
川面をカワセミが2羽通り過ぎて行き、遠くの護岸の端に着地した。
2羽が並んでいる。(左が♂、右♀) これはどういうことだろう??
見た感じでは、メスが関心を持ってやって来て、 オスは自分の縄張りなので、追いかけ 少し距離をおいて留まってるようだった。 そのうち オスはメスを追い払い、メスは去って行った。 今後、両者はどういう展開になるのだろうか? |
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2017年2月25日(土) ペアリングへの儀式かも
またまた カワセミのペアを護岸で発見した。
かなり 離れて留まっている。 | ||
オスの縄張りにメスが来て、オスが近くに寄る。
しばらくじっとしているが、メスが動かないので、オスが追う。
が、メスは少し逃げて またオスの近くに舞い戻ってくる。
川沿いを移動しながら、追って、戻って、停止して、追って、戻って、を 延々と
繰り返していた。
接近時はこのくらい。
仲良くなるための カワセミ流の儀式なのだろうか?
同じパターンの繰り返しなので、私もあきらめて去ったけど、いつまでも繰り返していたのかな?
光の加減で嘴が赤く見えるが、一方はオス。
次はどうなる?
2017年3月1日(水) 川を挟んで見つめ合う2羽
珍しく、護岸の上に突き出た枯れ枝に止まっていた。
オスのカワセミを観察していたら、案の定 メスがいつのまにか対岸(下図右)に来ていた。
。 | ||
警戒心を抱かせないように、遥か遠方から観察していた |
オスは侵入してきたメスを、もう追い払うことはしない。
互いに見つめ合っているようだった。
オス | メス |
そのうち メスは去った。
一緒になる展開を期待していたので 残念だった。
< 閑話休題 > 都会のカワセミ なのだ!
都会のカワセミだからといって、水面に近い護岸上や、水辺の小枝に居るだけじゃない。
縄張りには、高い護岸もあり、その頂からじっと水面を見つめている姿に 出会うこともある。
2017年2月4日 |
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この縄張りは、小魚が多いのかもしれない。
コサギ は常連だし、ダイサギ、アオサギ、カワウも巡回してくる。
コサギ | ダイサギ、 アオサギ | カワウ |
2017年3月4日(土) 朝からペアで
二日前にペアの姿を見てから、その後の進捗が気になっていた。
朝 散策に行った。
いつも朝にはオスの姿さえ見ないが、今朝は 2羽で仲良く居たので吃驚。
その後、連れだって、高い壁の護岸に移動した。
オスは、自慢の縄張りを案内しているみたいだった。
その後、メスを見失った。
上流へ去ったような感じだったが、そうなら善福寺池からのメスだったのか? 謎が生じる。
16時半ごろ 再度川へ。 いつもの護岸上で2羽を見つけた。
このときのメスは、下流に去ったようだ。
求愛給餌 はそのときは無かった。 | ||
2017年3月5日(日) 今日も また
観察してると、ペアで並んでいて、それぞれ水に飛び込んでるけど、みな 自分が食べてるw
今日のカワセミ |
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求愛給餌や 巣作りの姿が見えれば嬉しいのだが、そのチャンスを見逃しているのだろうか。
探鳥はタイミングなので こちらの希望のようにはいかない。
2017年3月7日(火) 求愛給餌 の行動を見た
1羽が、高い護岸上の隙間に じっと佇んでいた。
もう1羽は下の護岸上に居て、2回真下の川に飛び込んで小魚を咥えて戻り、食べた。
3回目に飛び込み、小魚を加えて護岸上に戻り、咥え直して 上の隙間に居る1羽のところに飛んで行った。
餌を与えたところは見えなかったが、その後、寄り添って、そのまま2羽はじっとしていた。
遥か遠方の護岸上の出来事だった。 単眼鏡で観察していたが、ズームデジカメでは距離が遠すぎた。 |
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2017年3月8日(水) メスの来るのを待っていて
午前、水面すれすれに飛んで行って、石の上に止まったので、一瞬 セキレイかと思ったが、飛行距離が長い。
単眼鏡でチェックしたらカワセミだった。
しきりに上を気にしていた。 |
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午後、オスは、メスがやって来る時刻になると 出迎えて じっと待っていた。
メスが来ると 2羽で 互いに飛び込んだりしていた。
その後、2羽で去った。
遥か遠くから観察していた。 |
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やって来るメスは、和田堀池のメスと思ったことがあったが、オス・メス共まだ他に居るようで
わからない。
2017年3月11日(土) 木陰の枝上で
2羽のカワセミは、互いに対岸でじっとしていたり、接近して並んでいたり、
していた。
護岸から、互いに飛び込んでいたが、餌を獲っているようには見えなかった。
ひょっとしたら、水浴びで、(巣穴堀りで汚れた)身体を洗っていたのか、などと想像した。
その後、飛び立って 木陰に消えた。
チェックしたら、枝上の2羽を見つけた。
この2羽のカワセミが、つがいを形成しているのは間違いない。
とすれば、巣穴を掘っていることになる。
もし、適切な営巣地が見つかったなら 巣穴はそろそろ完成してる頃だろう。
2017年3月20日(月・春分の日) 一日の終わりに
カワセミのペアは、交代で働いているようだ。
夕方のある時間になると、二羽が必ず揃う。
この日は連れだって上流から来て、護岸上で飛び込んだりしていた。
そして、揃って茂みの下の枝に止まった。
この二羽の営巣地は、どうやら上流の方らしい。
しかし、垂直な土壁などは付近では考えられないし、適当な水抜き穴も無いようだ。
どうやって、巣穴掘り 〜 子育て に進んでいくのか 全くわからない。
2017年3月24日(金) 朝、散策で
三日ほど カワセミを見ていないと やはり気になる。
朝、30分ほど チェックに行った。
タイミングが良かったのか、2羽が枝上に居た。 |
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2017年4月5日(水) サクラは満開
朝、善福寺川沿いの花見に行った。 サクラは満開だった。
カワセミも 元気だった。 |
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桜の花びらの 隙間から |
2017年4月15日(土) 桜の季節も そろそろ終わりで..
善福寺川の、(本道から外れた) 川沿いの小道を散歩してきた。
桜の季節も そろそろ終わりで、足元のシャガの白と ハナズオウの紫が綺麗だった。
カワセミは、交代で抱卵 (メスが中心のような感じ) してるようで、交代すると 川に飛び込んで身体を洗っている。
翼の手入れをしている姿も 目撃した。
片翼づつ広げて、手入れしていた。 |
何を捕食してるか、近くに飛来したので トリミングして拡大してみた。
ザリガニのようだ。 |
護岸も、枯草から一面の新緑に変化している。
2017年4月18日(火) ペアが一緒に居る..
昨夜は、春の嵐が吹き、桜は散った。
朝の散歩で善福寺川に着き、護岸を眺めたら、遥か遠くに、2羽が仲良く並んでいた。
そのうち、一羽は飛び去った。 |
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この日の善福寺川は、水量は普段並みで あまり濁ってなかった。
護岸上の菜の花? が綺麗だ。 |
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残った1羽は 水中にダイブしていたが、気付くと いつの間にか2羽が揃っていた。
その後、この中間に 両者は互いに移動する。 | ||
オスはメスのそばに接近した。
口には何かを咥えている。
トリミングしてみたら、口に何かを咥えてる。 |
何と!、オスは 餌をメスに差し出して、求愛給餌 を行った。
その直後、オスはメスの背中に飛び乗った。
求愛給餌中 | 求愛給餌後のオスは、背筋を伸ばした ”どうだ!” の満足ポーズをとる。 |
カワセミのペアが仲睦まじく居るのは 嬉しいが、 それが 抱卵が終了して 雛が孵化したからだ、というなら歓迎だ。
ヘビなどで、孵化が失敗したから、ということを怖れる。
雛が孵化したのなら、餌を取って巣へ直行して 子育てを行わねば.. と、観客は思うのだが、
その忙しさの合間に、一休みしていた、のだろうか?
カップリング後も、忙しいメスにオスは給餌してあげるのだろうか?
謎は多く、カワセミを考えると疲れる(笑)
2017年4月28日(金) 水浴びするメス。
川面を飛んできたカワセミが、護岸の上で止まった。
水面を凝視していてから ダイブし、大きな獲物を上手にゲットしていた。 数回 繰り返して食べていた。
その後、川の中の小石に止まった。
狩りをするのかと見ていたら、 飛び込んで水浴びをしていた。 巣穴で汚れた翼の手入れをしていたのだろう。 |
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雛たちの巣立ちまで、あとどの位 かかるのだろう?
2017年5月4日(木) カワセミのペア
ゴールデンウィークに入った。
新緑が鮮やかなので散歩に出かけたが、流れの中で カワセミの 仲睦まじい姿を見つけた。
隣り合わせの小石の上に.. |
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写真をチェックして分かったのだが、 この二羽は 求愛給餌 を終えたところのようだ。
メスは幼鳥のように嘴を開いて もっと頂戴 とねだっているし、オスは給餌後の
背筋を伸ばした得意のポーズをしている。
メスは雛のようにねだっている。 |
オスは目いっぱい背伸びしているw |
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いい光景だ! | ||
実はこの二羽では、メスの方が ずっと狩りが上手なのだ。 護岸の上から飛び込んで
たいてい獲物をゲットして戻ってくる。
オスは、飛び立ってから ホバリングして戻ってきたりしている。 下手だw
2017年5月20日(土) カワセミの身づくろい
早朝 善福寺川に行ったら、カワセミが 向いの護岸に飛来した。
いつもは人を恐れて、直ぐに飛び去るのだが、留まってくれた。
こんなことは今までなく、初めての大サービスだ。
飛び込んで エサを獲るのかと思っていた。 |
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見ていたら、何と.. せっせと身づくろいを始めた。
カワセミは やはり可愛いw
2017年5月21日(日) シルエットのカワセミ
早朝の善福寺川。
朝の逆光の中で、コサギ と シルエットのカワセミ が隣り合ってた。
<後 記> カワセミの縄張りは、自宅からの散歩エリア内だ。 |
2017年 3月 宇田川 東 |
リンク: | 善福寺川の案内ブログ(リバーサイドさん) | http://riverpromenade.blog.fc2.com/blog-entry-31.html (2/3が該当流域) |