2018.6.6 〜 6.8 |
2018年 6月 6日(水)
御蔵島(みくらじま)は、東京から南へ約200q、 黒潮のなかに位置する。 島は、直径約5キロの円形状で、断崖絶壁に囲まれ、851mの御山があり原生林で覆われている。 その為 水には恵まれ、江戸期から28戸の制限で人が住んでいた。 島の沿岸には ミナミハンドウイルカ(体長 2m〜3m) が 約100頭 ほど棲息している。 「野生のイルカと一緒に泳げる島」として有名になり、今は活気があり人口は約300人。 しかし、周囲が絶壁で入江が無い為、一つある港は海況に左右され、船の接岸が困難なことも多い。 行くにはリスクがある島だ。 |
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今回、黄色線の海域がイルカの群れの中心だった。 | 集落は、港の崖を上がった窪地に沿った 一か所だけ。 |
■ドルフィン・スイム (マスク・シュノール・フィンを使用) の方法 岸に沿ってやって来るイルカの群れを確認し、船を少し沖に停めて待機する。 頃合いを見た船長の合図で、船の両側から一斉にエントリーし、ダッシュでイルカがやってくる海岸の方へ進む。 ガイドさんがいつしか先頭になり、イルカを待つ。 遭遇予想ポイントで、時々潜って やってくるイルカを確認したりする。 通り過ぎるだけの群れもいれば、しばらく遊んでくれる群れもある。 待ち伏せポイントがずれていれば、移動中の群れは見逃してしまう。 遭遇予想ポイントは、船長の経験と勘が頼りだが、イルカの気分が全体を支配する。 |
イルカの姿が見えない。 | 島の反対側を廻った.. |
数頭の群れのなかの 1頭が浮上した。 (左岸を向いてる) |
期待してエントリーした。
岸に向かって進むと、好奇心旺盛なのが遊びに寄ってきてくれた。
ちょっとわき見したら、すぐ目の前まで来てくれたが、接近し過ぎてカメラに入りきれなかった。
ガイドさんの見立てでは、30〜40頭のイルカの大群とのことだった。
ガイドさんと |
長いことイルカの群れと遊んだ。
どうなることかと思っていたが、1本目で イルカたちに歓待され 不安も吹き飛んで帰路についた。
御蔵島は河口が無く、沢は滝となって海に注ぐ。 5〜6本の滝があった。 |
6月7日(木)午後 13:30〜 2時間
昼食後に、もう一本ドルフィン・スイムに出航する。
続けて潜るのは、女性2名と私の(元気な)3名のみ。ショップはシリウスさん。
御蔵島のドルフィン・スイム船は 大体このサイズ。 船首にベンチが二つあるが、ゲストはここに座る。 MAX 4名+4名ほど。 |
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イルカは、午前と同じ海域に居る可能性が高いので、港を出て右に進む。
今度は早くイルカを発見し、4回エントリーした。1回はイルカの進行がそれて空振りだったが、3回はキッチリ遭遇した。
エントリー@
母子を含む小さな群れだった。
子供といっても身長は親と同じぐらい。親子連れは 遊んでくれない。
中央の2頭が親子 | 子供は母親の下に沿って 進んでいる。 |
後ろのイルカが子供っぽい |
ウミガメが泳いでいるのを見てたら、イルカが後ろから寄ってきて、鼻先でつついて去って行った。
ウミガメは態勢を崩してアタフタしてて笑えた。 イルカはいたずら好きだ。
エントリーA
遭遇予想点にダッシュして待ったが、群れは方向を外洋側にそらした。
大きく迂回してそちら方向に進んだが、結局大迂回して空振りだった。
エントリーB
群れが岸辺近くを移動してるので、遭遇予想点にダッシュ。
イルカは、海面近くで 遊びに来てくれた。
一緒に潜った女性2名は、ドルフィンキックでの潜水が上手だった。 |
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ここの海底は白い砂地で、散在する岩には赤紫色のテングサが見事に繁茂している。
テングサの合間に2頭のイルカが何かを探していた。
その後、岩の隙間に隠れた タコを 6〜7頭のイルカが取り囲んで、引きずり出そうとしてる現場に遭遇した。
次々に代わって、タコに迫っていた。
一頭が、やっとタコを咥えて泳ぎ出すと、皆それを追いかけて去った。
白いのは、たまらず出てきたタコ |
タコが全身を現した |
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タコを咥えて 泳ぎ出す。 皆 その後を追う。 | イルカの頭を トリミングしてアップ。タコの足が絡まってる。 |
移動しないイルカの群れは 格好の観察対象だった。
長い時間に感じられたが、約2分ほどの経過だった。
ガイドさんも、年に1回見れるかどうか、という珍しい光景だと。
エントリーC
最後にもう一回 イルカが来たのでエントリーした。
2頭のイルカが、手を伸ばせば届くほど近くに寄ってきてくれた。
(白いフィンの)ガイドさんと 遊んでるようだ。
海面から顔を出して 見合わせてるのかな? |
親子連れが通り過ぎていった。
夕食は、御蔵島産の食材を使った 新鮮で美味しい料理の数々だった。
・御藏産 明日葉の岩のりわさび醤油和え /・御藏産 シタダミの塩ゆで
・御藏産 金目鯛とカンパチの刺身 /・御藏産 カンパチのポワレ 〜ラッキョソースがけ〜
・御藏産 明日葉海鮮かき揚げ / ・御藏産 カンパチとアカハタのアラ汁
・御藏産 パッションフルーツ入りヨーグルトアイス
高台の御蔵荘3階の食堂からは 大海原が眼下に望めた。 右手に神津島、その奥には伊豆半島が。 そして富士山が伊豆半島の左端に見えた。 食後、夕日が波間に完全に沈んで行くのを皆で眺めた。 |
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6月8日(金)午前 8時
昼過ぎの橘丸で帰るのだが、その前に3本目の最後のドルフィン・スイムに出航。 朝8時〜10時
向かいの岸壁に停泊しているのは、皆 イルカ用の小型船。 ゲストがこちら側の岸壁に着くと、向かいからやってくる。 順番に客を乗せて出航していく。 今回もショップはシリウスさん。 |
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イルカの群れを見つけて、5回もエントリーしたが、全てイルカと遭遇出来た。
エントリー@
水面下を移動中の小さな群れと出会えた。
海面が写っている。 イルカは、6〜7頭が進んでる。 |
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エントリーA
待ち構えていたら、移動中の大きな群れだった。 次々に 滑るようにやって来る。
急いで海底に向かって垂直降下し、 横から撮った。 集団の移動は圧巻だった!
エントリーB
親子連れの2組の群れだった。 真下を通り過ぎて行った。
エントリーC
テングサが茂る根の上を 親子連れが移動しているのに見とれていた。
と、目の前を大きなイルカの身体が横切って行った。
エントリーD
空が晴れ、光が海中に射しこんできた。
二組の親子連れが移動していた。
よく見ると、生まれたばかしの 赤ちゃんイルカのようだ。 白っぽく とても小さい。
腹の下に それぞれ赤ちゃんが。 | 光線が海中に射しこんで 縞模様に。 |
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次のイルカの群れを 海面上で待つことになった。
晴天になり、明るく、透明度も良い。
手前の女性の先に、三宅島からドルフィンスイムに来た漁船が見える。 (島影は三宅島) |
三人で 記念撮影を。
波も無く、美女たちと一緒で 幸せ気分いっぱいだ (^ ^) 。
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海面下を イルカたちがやって来た。
射しこむ朝の光を受けて、身体がキラキラと光の波に染まっていた。
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満足しきって 帰路についた。
12時25分発の橘丸で 御蔵島を離れた。 |
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<後 記> イルカ三昧の 御蔵島だった。 この記録を見て、御蔵島で容易にイルカと泳げる と思われたら困る。 私のスポーツクラブの友人5名が、ドルフィン・スイムに参加してるが、イルカにキッチリと会えていない。 私は5月中旬発のツアーに申込んでいたが、海況が悪く出発日の朝にツアキャンになった。 今回は再挑戦だった。 海では イルカたちが遊んでくれたが、シーズンになり、人間が多くなると 避けるかもしれない。 イルカの気分次第なのだ。 今回はとても幸運に恵まれた旅だった。 |
カメラ Panasonic DMC-FT3 + ハウジング |
2018年 6月 10日 宇田川 東 |