2019年 2月23日 〜 6月29日 了 追記:2019年8月7日 |
オオタカが、都心杉並区の(住宅地を流れる)善福寺川流域に飛来し、子育てを始めてから数年が経つ。
オオタカの繁殖行動が見られると、営巣地となるヒマラヤスギの樹林一帯が、立入禁止エリアに設定される。
今年は、2月25日から立入禁止のロープ設定が予告された。
上流から見たオオタカの営巣地 善福寺川の左手のヒマラヤ杉のエリア (青い橋は成園橋) 川に沿って緑地帯が続くが、 川の両側の段丘上は、住宅が建ち並んでいる。 |
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その日、鳥情報をフォローしてる@KeitaiSaizerianさんのツイートが目に入った。
『 2月20日(水) 到着時、オオタカいましたが、カメラ出してる間に飛んで行きました。
その後、夕方近くまで居ましたが戻って来ませんでした トホホ なお、立ち入り規制入るようです。』
わざわざ遠くから来て..との思いがあり、(地元民でありながら関心が無かった)オオタカを見に行くか、と突如思い立った。
♂ ♀ ♂ ♀ ※ オオタカ L 50p〜56p W 110p〜130p サシバ L 47p〜51p W 100p〜110p ハヤブサ L 42p〜49p W 97p〜110p ツミ L 27p〜30p W 51p〜63p カラス L 56p W 105p |
2019年 2月23日(土)
さっそく 早朝、朝食前に、善福寺川下流に オオタカが(営巣の為に)来てるか確認に行った。
尾崎橋を過ぎて下流に行くと、ヒマラヤ杉の樹林上を カラスが集団で舞っているのが見えた。
オオタカのペアが、隣り合う木の中ほどに居り、互いに向き合っていた。
その樹上にはカラスが10羽以上 止まっていた。 オオタカを縄張り侵入者とみなして、威嚇している様子だ。
オス | メス |
早朝にもかかわらず、地元の三脚カメラの人も8人ほどいた。
7:50〜8:15 迄 観察していたが変化が見られず、 お腹が空いて撤退した。
2019年 3月16日(土)
午後、善福寺川下流へオオタカを観察に行った。
20名ほどのギャラリーが居て、ペアの一羽が戻ってきていた。
樹林の端の木の 頂上に止まっていた。 しばらくして飛び去った。
木のてっぺんで、遠くからでも良く目立った。 距離があるので、(三脚・一脚を使わない)手持ち撮影は大変だった。 |
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2019年 3月27日(水)
ソメイヨシノが開花し、花見シーズン
が到来した。
善福寺川緑地に花見に出かけ(ここは花見の名所なのだ)、尾崎橋まで下ったので、その先のオオタカを観察しに行った。
杉林の後方の枝上にメスが居た。
キュキュキュと良く通る鳴き声で 何回もオスを呼んでいた。
変化が無いので、昼食の為(カメラを仕舞い)動き出したら 、オスが飛来し、激しく交尾し、去った。
撮影チャンスを失して残念だった。
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※ 下の2枚は、翌年4月7日に、ほぼ同じ場所・状況下で撮った 交尾の様。
2020/04/07 撮影 | 2020/04/07 撮影 |
この頃、かなり頻繁に交尾の姿が目撃されており、4/1 のツイッターでも写真を見かけた。
オオタカ・ペアが並んで写ってる貴重な写真(翌年)。 メス(左)は オス(右)より
ひとまわり程大きい。
メスがキュキュキュ とオスを誘っていた。 オスが応えて、近くにやって来た。 (←写真) このあと、オスが移動し、交尾が見られた。 |
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2020/04/09 撮影 |
2019年 4月22日(月)
和田堀池まで散歩したが 途中 オオタカには会えなかった。
オオタカの飛翔姿(後日撮影)
ヒマラヤ杉から下流方面へ飛び立っていった。 オオタカの飛翔姿は 力強く、翼は厚く感じる。 |
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2019年 5月1日(水) 令和元旦
新天皇の、即位の儀・朝見の儀 を見終わり、昼過ぎ、善福寺川に沿って大宮八幡宮まで散歩に出かけた。
尾崎橋を下って行ったが、オオタカを待つカメラの人は、誰一人いない。 対岸の杉木立の先も同様だった。
オオタカは奥多摩に戻ってしまったのか、と思いつつ歩んだ。
と、行く手の小道わきの木の途中に、カラスのような黒っぽい影が止まっているのが見えた。
曇り空の逆光で、シルエットだけだが 何となくカラスと違う。
念のため単眼鏡で見ると 猛禽のようだ。腹に縞模様らしきが見える。
あまりにスリムな姿で小さく感じられたので、ツミ♀かな? と思った。
レタッチして黒っぽい影を明るくした。 片足での休息のポーズ。 出ベソのようにもう一方の足先が出てる。 |
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通り過ぎる際に何枚か撮って、野鳥はそのままに和田堀池に進んだ。
帰って(水中写真のように)レタッチして影の鳥を明るくしたら、紛れもないオオタカだった。
12:30頃だった。
〜 和田堀池 〜 大宮八幡宮参拝 〜 釣り堀・武蔵野園でランチ 〜 で帰途に就いた。 14:30過ぎのこと。
川沿いに歩いて ヒマラヤ杉の木立に近づくと オオタカのメスのオスを呼ぶ声が聞こえた。
急いで歩いていくと、(散歩道の上まで伸び)茂っている枝の上にオオタカが居る。
仰向けで枝先から見える姿を撮った。 写真で見ると、白い羽毛が散らばっている。 |
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あまりに近すぎたので、オオタカの姿全体を見るため、善福寺川の対岸に移った。
段丘サイドの対岸は高く、オオタカの居る枝が同じ高さで見えた。 何たる幸運!
大枝の先は路上に張り出している。 この下を 人が通る。 |
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ビックリ! 食事の光景が展開されていた! (@_@。
オオタカが獲物を引き裂いて食事してる最中だった。
真っ赤に染まった獲物(ドバト?)が鮮やかだ。
静止姿と異なり、ダイナミックで野性味あふれる猛禽の姿だった。
↑ は、素嚢(そのう)が膨らんでいる。 |
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食事中なので飛び立つ恐れもなく 長いこと観察してたが、小雨がパラツキ始めたので急いで(15:10頃)帰途についた。
令和の元旦のサプライズだった。
2019年 5月6日(月)
新緑の10連休 最後の日。
午後 のんびりと善福寺川下流へオオタカを見に行った。
ヒマラヤスギの高い位置に巣があり、抱卵中 のようだ。
巣の中にメスが居るのだが背中や尾しか見えない。 (左向きで寝そべっており、中央に黒っぽく尾の先が出てる。) |
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そのうち、メスがオスを呼ぶ声を出した。
(オスの声があったらしいが..) と、巣を立って 近くの別の木の枝に移動した。
オスが獲物を運んできてメスに渡し、去った。
メスは小枝の上で獲物を引き裂き、食べ始めた。 揺れる小枝の上で上手に食べていた。
バランスを崩して 翼で オットット と.. |
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20分ほど猛烈な勢いで食べ、その後 巣に戻った。 最後に獲物を(下の枝に)落としてしまい、別の枝に移って食べたのがご愛敬だったw 食事タイムはおおよそ 14:50〜15:10 だった。 |
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オオタカ(の食事)は肉眼でも良く見え、近くにいたファミリーなどが集まって、カメラの5、6名と一緒に観察した。
円で囲んだ枝で食事中。 |
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※この二日後(5/8)、この広場の(一番手前)右上の樹上にオオタカが止まっていた、というツイートが流れてきた。
2019年 5月11日(土)
暑い日だった。 午後、出かけたが、抱卵中 のオオタカの姿は巣の中に隠れている。
10分程 緑陰広場に居たら、観察していた人が、オオタカが巣から出た、と知らせてくれた。
メスが巣から出てきて傍らに居る。 枝が邪魔して良くは見れない。 メスは毛づくろいし (フン/オシッコをして)、巣に戻った。 |
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胸元の毛づくろい中 |
巣から出て戻るまで、わずか数分間の出来事だった。
2019年 5月18日(土)
抱卵中 のオオタカは全く動きがない。
早朝なら何か変化があるかと、5:30頃から約30分観察した。 広場に居たのは私の他は
地元の一人だけだった。
オオタカは巣から出てこなかった。
午後、再度行ったら、オオタカの水飲み光景に出会った。
鳴き声(メスがオスを呼ぶ声、オスが餌を届けて鳴く声)が聞こえるまで、広場に面したベンチで待機していた。
そしたら散歩のご夫婦がベンチに来て、”あれ、オオタカが水飲み場にいる”、と。
えっ! と振り返えったら、オオタカが降りてきて、水を飲むところだった。
吃驚して撮った最初の1枚。 少しピンボケだが 全体の状況が分かる。 モニュメントのような水飲場の上に、 ヒマラヤ杉の巣から舞い降り、周囲を警戒してるところ。 |
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すぐに ズームアップして 撮影..
頭を上げて飲み干している..
しばらくして 飛び立って 巣に戻った。
水飲みは、16:00直前の 1分半ほどの短時間だった。
水飲場は、ケヤキの古木の、幹の間を利用したもの。 現在 オオタカの立入禁止エリアにあり近づけない。。 公園管理者が設置したのだろうが、 他の野鳥は猛禽を恐れて近づかないので、今はオオタカ専用のようだ。 |
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古木を利用した水飲場は、倒壊の危険があるため、翌年に撤去された。
そして水飲みは、杉林の下の善福寺川に移った。 (写真は2021年4月3日)
岸辺ではなく、オオタカらしく川中へ入って周囲を監視。 | 数回にわたって水を飲んだ。 |
オオタカが川の中に入って来たので、近くにいたカルガモが驚いて バタバタと逃げだした。
タマゴからヒナが孵ると、母鳥は巣の中で立ったり、エサを与えたりと、外から見えることが多くなる。
(翌年、タマゴの殻を咥えて、巣から離れた場所に捨てに行った。 カラは白く、鶏卵より小さいが
結構大きかった。5/25 )
また、巣を快適にするためか、広場の端のサワラの木へ飛び出して、枝を折って戻ったり、樹皮を剥がして戻ったりしていた。
写真は翌年の同時期のもの |
2019年 5月25日(土)
広場で、三脚望遠鏡で巣を観察していた人に聞いた。
今日の昼に はじめて、『巣の中に 3羽の雛 が居ることを確認した』と。
やったー!
こんな都会のなかで、..無事に成長してほしい。
2019年 5月29日(水)
( ヒナが確認されてから5日目 )
ヒナは小さく 姿は見れないだろうが、やはり気になり (15:00過ぎ)に営巣地へ行った。
ヒナが全て誕生すると、抱卵を終えたメスは巣から離れ、エサを与えるときだけ巣に戻る。 ヒナは見えなかった。
オオタカのメスは、見通しの良いヒマラヤ杉の頂上に居て、オスが餌を運んでくるのを待ちながら
樹上でカラスなどを監視していた。
@上流が見渡せる開けた樹上 A下流が見渡せる開けた樹上 B川向かいが見渡せる開けた樹上 と
縄張り内で場所を変え警戒していた。
(樹林奥に居て人前に姿を晒すことが少なかったメスが、これ以降(監視の為)表に出てきて、川沿いに行き来する人達に目撃されるようになる。)
@上流が見渡せる樹上 | A下流が見渡せる樹上 |
オスが餌を運んでこないので、帰ろうとした 16:30頃、 カラス3羽が、変な動きと鳴き声でヒマラヤ杉の上に飛来し、旋回し、 巣のある杉の頂上に止まった。 この時期、巣の中はヒナたちだけだ。 嫌な予感がした。メスは近くに潜んで警戒してるようだ。 3羽でヒナを襲ったら、メスが防戦しても隙が生じ、ヒナがさらわれるのは目にみえてる。 ..が、カラスはそのまま去って行った。 安堵したが、カラスはいずれヒナを襲うかもしれない。 |
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B川向かいが見渡せる樹上 |
広場で聞いたら、ヒナは27日(月) ビデオで小さなヒナが見つかり、4羽であることが確認されたと。
2019年 6月01日(土)
( ヒナが確認されてから8日目 )
今日はカラス、カラスの日だった。
オオタカのメスは、餌を運んでくるオスを ヒマラヤ杉の頂上でじっと待っていた。
その姿が気に入らないのか、カラスが何度も来ては 頭上で威嚇していた。 三羽で来たが、一羽はしつこかった。
オオタカはじっと動かなかった。
緊張してるのか 細身だ | この一羽は特にしつこかった | 何度も後ろから首スレスレに迫ってきた |
16:00を過ぎた頃、カラスの大集団(およそ50〜60羽?)が けたたましく鳴き交わしながら
ヒマラヤ杉のエリアに襲来し、森を占拠してしまった。
発端は、オスが来ないのに耐えきれなくなったメスが、川向うに(狩りに?)飛び出して行って、カラスに見つかり、逃げ帰ってきた際に、集団が追ってきたことによる。
オオタカの巣の頂上にも、カラスが沢山止まった。 攻撃されたら 巣が壊されてしまうのでは、と心配するほどだった。
居るのはメスだけで、オスは戻って来て無かった。
青梅から撮影に来たSさんと、緊張しながら観察していた。
集団は去ったが、 「ねぐら入り」のために集まっていたカラス集団だったようだ。
2019年 6月04日(火) 凄い狩りを目撃した!
( ヒナが確認されてから11日目 )
16:15過ぎに訪れた。
ちょうどヒナたちの食事が終わった後で、カメラの人達は去って残留者が数名だけだった。
巣の動きも無かった。
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しばらくすると、巣の反対方向から カラスの ギャーギャー騒ぐ声がした。
駆けつけたら、何と! オオタカのメスが カラスの巣を襲い、親の2羽とバトルを展開していた。
巣立ち前のヒナが居たのだろう。
バトルが終わり、カラスを追い払ったあと。 ( 針金ハンガーの巣の上で ) |
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巣の中に入り込んだ。 背中が見えてる。 | 巣から出てきた。 |
メスが巣の守りから離れて、狩りに出るのは特別のことだ。
この日は、オスが運んできたエサが少なく、ヒナたちの飢えを満たせなかったのだろう。
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カラスの巣は、オオタカの巣から 80m程離れたトイレ脇の椎の大木の上だった。 神経質な子育てカラスは、下を通る歩行者を威嚇し、襲う為、 幹には 『カラスにご注意ください』の警告板が貼られていた。 |
隣り合う巣の二組は、同じようにヒナを育てていた宿敵だった。
ひんぱんにオオタカを襲撃していた3羽は、この巣のペアと そのヘルパーだったのだろう。
相手を追い払う為の、喰うか食われるか の争いは避けられず、こうしてオオタカが決着をつけた、と考えられる。
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オオタカのメスはその後、近くの木の高い枝に止まって休憩していた。
素嚢(そのう)が膨らんでるかは よくわからない。 |
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そして... 巣に戻って、ヒナたちに餌を与えた。
( 撮影地点から巣までは距離があり、また暗い。 トリミング拡大したが、画質は残念ながら良くない。)
真っ白で可愛いヒナたち。
やっと、ヒナ & 餌を与えるメス を撮影出来た。 ヒナの確認から11日目だった。 3羽が姿を現わしていた。 |
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親の到着を待っている。 |
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餌を与え終わり、メスは巣から離れた。 |
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親が去ったので、17:00頃 撤退。
オオタカが、生態系内の「頂点捕食者」であることを再認識した日だった。
(追 記) カラスの反撃
この後の17:30頃、広場でカラス2羽が オオタカを襲撃し、地上で追いつめ動けなくさせたところを、残留カメラマンが救出したと。
その襲撃の様も撮影されていると。
伝聞だけでその写真も見ていないが、一緒にカラスの巣襲撃を観察した方からであり、信憑性の高い情報なので
追記することにした。
2019年 6月 6日(木)
( ヒナが確認されてから13日目 )
カラスの巣・襲撃の 翌々日。
あの巣はどうなっているのか チェックに行った。
巣は放棄され、カラスはもう居なかった。その時 聞いた話では、カラスの雛一羽が巣の下に落ちて死んでいた、と。
(後日、巣は公園管理者により撤去された。)
オオタカの巣では、真っ白なヒナたちが 元気に動き回っていた。
メスは いつも通りに 樹上で警戒していた。 ヒナをめぐるカラスとの争いは一旦は終了したが、 カラスは復讐の機会を窺っている。 |
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2019年 6月13日(木)
( ヒナが確認されてから20日目 )
良く晴れた暑い日だった。 10:00〜11:20 ヒナを見に行った。
着いたら、同じくヒナ目当ての凄い人出で驚いた。 手持ちカメラなので、何とか三脚の列に隙間を見つけ
撮ることが出来た。
ヒナは、真っ白だった羽に こげ茶の縞々が入り、親が巣に置いた 餌を直接 食べていた。
今の時期、 メスからの口移しと、 置かれたエサを直接食べる、とが 半々だと。
後ろの(頭だけの)ヒナは、頭頂も こげ茶に変色してる。 |
現在 ヒナは3羽。 小さかった1羽は 巣の下で死んでいるのが見つかっている。
暑い日だったせいか メスが水飲み場 に下りてきて、気持ちよさそうに 水浴び を始めた。 何と! 2回も水の中に入った。
大勢いたギャラリーは 突然の入浴ショーに大喜び。 3日前は終日雨だったので、水が十分に溜まっていたのだろう。
腹ばいで水に入ってバシャバシャ ※1 | 足を投げ出して バシャバシャ ※1 | バシャバシャを終えて立ち上がった ※1 |
※1 トリミング前の写真をツイッターで掲載
その後、川向うの電柱に移動し、太陽の下 翼を広げて干しはじめた。
オオタカの天日干し? | ||
メスは、翼を干し終わり、身ぎれいになって飛び去った。 それを見て 11:20頃
撤退した。
家に戻り 昼食後、14:30頃に再度 訪れた。
そしたら ヒマラヤ杉のはずれで カラスがギャーギャーと威嚇している声がした。
川沿いからは見えないが、成園橋に下る坂道からは、オオタカが杉の枝の間に居るのが見える。(左図)
カラスがオオタカのすぐ上の枝に降り、オオタカを大声で激しく威嚇していた。
自転車を押しながら坂道を通りかかった中年女性が、”またカラスがオオタカを脅している。
カラスってイヤですね。” と 話しかけてくれた。
頭上に枝が被さっている位置にいる。 | 上の円内の黒いのがカラス。 オオタカは円内から右に避難 |
カラスのペアは、執念深くオオタカをつけ狙い、威嚇しているようだ。
2019年 6月19日(水)
( ヒナが確認されてから26日目 )
久しぶりに 早朝観察 5:00〜6:20 に出かけた。
この時間帯は、地元の人達(散歩者、観察者)中心で、訪問観察者中心の昼間とは全く雰囲気が異なる。
早朝の地元の観察者は、カメラの人も散歩の人も みな オオタカの生活・ヒナの成長を気にかけている。 |
餌を届けるのはアッという間で、カメラでは捉えられなかった。
既に第1回のエサを食べていたようで、争奪戦は無く、序列順に食べ始めた。
ヒナは またまた大きくなっていた。 エサが中央に置かれ、真ん中のヒナが 食べ始める。 (序列は、真ん中のヒナが一番で、最後は白いヒナ。) |
食べ止まないので、 右端のヒナが もう代われと 頭でせっついた。 |
ヒナが直接エサを食べるようになると、メスは 給餌活動をやめ、営巣地から姿を消すとのこと。
(縄張り内には居るようで) 今現在は、ときどき姿を現わしている。 これからは、オスがヒナを養育する。
2019年 6月23日(日)
( ヒナが確認されてから30日目 )
休日なので、巣の観察地点は混雑してると思い、夕方 16:00〜 17:20 に巣を観察した。
4日ぶりだったが ヒナの成長は早い。
盛んに羽ばたきの練習 をしており、少しの距離だが飛び立ち、横枝や、上枝に移る様も見えた。
二羽が はばたきの練習を | 元気な一番ヒナは、上の枝まで 飛んで移った。 |
ヒナたちは、空腹のため ピィー ピィーと大きな声で エサをねだっていた。
しかし、親はエサを運んでこなかった。
今の時期、ヒナの成長が著しく、巣立ちの日は予測が出来ないそうだ。
突如 一羽ずつ巣立ってしまうこともあり得る状況だと。
今日はオスがエサを全く運んで来なく心配したが、これも巣立ちを強いる戦略なのかどうかもわからないと。
2019年 6月26日(水)
( ヒナが確認されてから33日目 )
ヒナは巣立ったか?
気になり、早朝(5:45〜6:45)と午後の2回 見に行った。 3羽はまだ巣に居た。
早朝 1番目は、右向きで 上の枝に止まっている。 2番目は、幹の前でうずくまっている。 黒褐色・白い麩紋の背中。 3番目は、前向きで直立している。 三者三様だ 太陽が昇り、朝日が巣に射しこんできている。 |
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今日はメスが、巣の下にエサを運んできたが、ヒナが下りてこなかったので 巣に置いた、とのこと。
エサを与える回数は極端に減っており、ヒナたちは空腹で ピィー ピィーと鳴いていた。
巣立ちは何時になるのだろう?
2019年 6月29日(土)
( ヒナが確認されてから36日目 )
ヒナ3羽は 巣立った!
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朝からの小雨は 14:00過ぎには止んだ。 15時半頃、”今 オオタカのヒナが歩いてる”、という散歩者からのツイートが目にとまった。
気にかけていたので、早速現地に向かった。
情報通りで、3番目のヒナが ピィピィ鳴きながら ヒマラヤ杉のエリアを走り回っていた。
観察してたのは、通りかかった少数の地元の散歩者だった。
1番目のヒナは 巣の下の水飲み場にいた。
2番目のヒナは、ヒマラヤ杉の林を出て、緑陰広場の端の ヤマモモの茂みの中に居た。
1番目と2番目ヒナは、昨日巣立ちし、
3番目のヒナが、今朝 巣立ちしたとのこと。
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そして... 誰もいなくなった。
15:40〜16:40 まで観察を続け、撤退した。
巣立ちはしたが、幼鳥は さらに1カ月ほどは、巣の周辺で親から餌の採り方や身を守る方法を学ばねばならない。
そして、8月には親元を離れるそうだ。
それまで、元気に生き抜いてほしい。
ー 終 了 ー
追記 : 巣立ち後の記録 (2019年8月7日 記)
6月28日 1番子、2番子 巣立つ。
29日 3番子 巣から落ちる。独力で飛び上れず、地表を走りまわる。 → 管理センターが保護する。
(この前頃から、オスが姿を見せなくなる。 → 何らかの事故にあって死亡、と推察される。)
7月 8日(巣立後10日目) 保護してた3番子を最終放鳥(3回目)する。 (午後8時過ぎ、梯子をかけ
トイレの屋根上に放つ。)
7月12日(巣立後14日目) 早朝、犬の散歩に来た老齢女性により 2番子が緑陰広場の草むらの中で衰弱状態で発見され、その後死亡する。
〜 この後、元気な2羽の幼鳥が 連日観察される 〜
7月24日(巣立後26日目) 3番子。 緑陰広場と次の広場の境の サワラの樹上で
7月27日(巣立後29日目) 1番子と3番子。 営巣地で。
私の最終撮影: 7月31日 営巣地での元気な2羽
8月01日(巣立後34日目) 1番子が飛び去る(独り立ち)
8月02日(巣立後35日目) 早朝5時頃 散歩の女性により、規制域内で 3番子が死亡(餓死)しているのが発見される。
同日 立入規制が解除される。 (規制期間: 2月25日〜 8月01日) : 行政関係の皆さま、長い間
監視などご苦労様でした。 お世話になりました。
オオタカの幼鳥は独り立ちし、若鳥となって営巣地を旅立ったが、巣立った3羽のうち 1羽だけであった。
自然界はキビシイ。
あっけない幕切れであった。
夏草や オオタカたちの 夢の跡
(2019/08/07)
【 後 記 】 |
私の観察用具 |
||
・小型ズームデジカメ Canon SX420 IS ・コンパクト単眼鏡 Polaris Optics 10X42 ・(ミニ)ペットボトル |
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