茨城県が催したグリーン・ツーリズムの全国大会があり参加してきました。
 県内全域で10コースが設定されていましたが、コース7(八郷町)の「筑波山麓の茅葺き民家と柿狩りを楽しむ」に参加しました。

 開通したばかしの「つくばエクスプレス」でつくば市に行き、そこからバスで各コースに分かれて、それぞれ田舎体験を楽しみ、
 またつくば市で集合して報告、講演があり、解散するという1泊2日のものです。

 私が参加したコースには、西は沖縄県、鹿児島県からも参加者があり、筑波大の中国人女子留学生3名やカナダ人の客員教授といった国際性もありました。 国民宿舎で同室になったのは、三重県からの人とカナダ人教授でした。教授は素粒子を研究してました。

 
 八郷(やさと)町は美しい土地として私の記憶にあります。

 八郷は、三方を筑波山、加波山などの山々に囲まれ、JR石岡駅方向が開けている盆地です。
 昔、つくば研究学園都市に住んでいたことがあり、何回か八郷へ行ったことがあります。
 好きなコースは、筑波山の「風返し峠」を越えて八郷に入る山越えコースです。
 筑波の峠を越え、山道を小幡の集落に向けて降りていくと美しい盆地が現われます。 盆地の底を笠間に向けて走る街道はフルーツラインと呼ばれ、豊富な果樹でも有名です。 春先から晩秋まで、イチゴ、ブルーベリー、ブドウ、ナシ、クリ、リンゴ、カキ、ミカン、キウイなどの観光果樹園が多い地域です。

 今回はつくば市から千代田町経由で、山越えルートは取らずに八郷へ入りました。そして、フラワーパークの脇から入り、青柳にある茅葺農家を訪ねました。

 



八郷町の茅葺民家
(パンフレットから)

 八郷町は昔から山根盆地といわれ、この地域の農家の経済は豊かで、500坪前後の敷地には大きく立派な母屋、長屋門、隠居所、納屋、倉など多くの建物が配され、周囲はケヤキや竹などの屋敷林で囲われています。

 このような豊かなところから『茅葺き屋根』は早くから職人の手によって葺かれ、いまでも60数棟が現存し、全国の『茅葺民家』の中でも最も発達し、洗練された姿を残している貴重な地域です。
                                                     八郷町観光協会

 パンフレット。右の茅葺民家の所在が記載されてた地図です。   どっしりした茅葺民家の一覧表です。 

 

 八郷の民家は、茅葺きも立派ですが、瓦葺の民家もまた大きく立派なものが目に付きます。

 

 

 バスを降りて、さあ 茅葺き民家を目指し、気持ちいい秋晴れの下、歩き始めます。 のんびりした田舎道です。
 道端には菊も咲いていました。 綺麗な花が咲いており、これは何というのかな、と、訪ねたら、鳳仙花という答えが返ってきました。
 沖縄からの女性の参加者でした。 あっ そうだ! 沖縄では”てぃんさぐの花”だったっけ、と思い出しました。

       秋晴れの里山風景    ケヤキが茂り、カキが実り、キクが咲いている。

 

大きな農家の入口に着きました。
立派な門の前には、何やら白いものが、秋の日差しに干されています。
よく見ると 銀杏でした。

     門奥の左手の茅葺き家屋は隠居所だそうです。       ギンナンが干されていました。

 

 門の奥には、茅葺きの母屋が見えます。江戸時代に建築されたものです。
 左手には隠居用の茅葺き家屋があります。

 この民家は、NHKの大河ドラマ「新撰組」の撮影に、多摩の豪農の家の設定で使われたそうです。
 夜盗が襲うという噂があり、沢口靖子役の家族らが住む家を近藤勇らだ警護するシーンだったようです。

 

         正面の茅葺きが母屋です。      一行は説明を受けています。

 

 左手には泉水があります。   柿の実が青空に映えていました。  母屋側から門を振り返る。

 

 

小道を歩いて、次の茅葺き民家を訪ねます。
この民家は大きな建物で圧倒されました。 この母屋は明治2年の建築だそうです。

       長い母屋とガイドしてくださった鈴木さん

  広い敷地内には 、泉水庭園、念仏堂などもありました。

 

   脇門の左手は泉水です。   筑波おろし避けの刈り込みです。   敷地内にある念仏堂

 

   門から眺める棚田です。   秋の陽ざしを浴びながら 脇の土手でお弁当です。

 


 秋晴れのもと、棚田の土手でお弁当を食べました。
 地元の食材を使ったオリジナル弁当で、おいしく戴きました。

 その後、バスに乗り、お寺さんに行き、座禅体験です。副住職さんの法話の後、本堂で20分間座禅を行いました。
 私を含めて全員が座禅は始めてでした。
 その後、宿舎近くで、竹細工の体験を行いました。七味入れです。中に詰める地元産の七味唐辛子もお土産に戴きました。

  座禅体験をした本堂(曹洞宗泰寧寺)    竹細工づくり   秋の夕暮れ風景

 

 宿泊は国民宿舎つくばねです。 夕食の献立は八郷産の食材で構成されていました。
 夜の交流会には八郷の関係者も参加し、ご存知、筑波山名物「がまの油売り」口上も披露されました。

 

翌日も快晴です。
橙色に実った柿狩りに出発です。 
小幡の観光果樹園が並んでいる地域での柿狩りです。今の季節は、メインの柿のほかに、ミカン、リンゴ、キウイ狩りもあるようです。
果樹園のなかには、大きいのから小さい種類まで様々な種類の柿が実ってます。リンゴもまだ混じってました。

   

 

               柿の木は採取しやすいように低木でした。   

 

柿は見た目にも東洋的な果実です。 
日本原産とも中国原産ともいわれています。

柿の葉を煎じた健康茶もあります。 
鯖のにぎりを柿の葉で包んだ吉野の柿の葉寿司は大好物です。
柿ゆべしも忘れられません。

漢方では食材を、身体を温めるものと涼しくするもの、中間の平性のものに分けます。
たとえば 肉でいうと、牛肉、鶏肉は身体を温め、豚肉は中間。馬肉は身体を冷やすと。
そして、柿は身体を冷やす食材になります。

 

 

←道路に面した直売コーナー

 

沖縄では柿は採れませんが、秋になるとスーパーでは大量に並んでおり、良く食べる果物です。

それも暑い土地柄で身体を冷やす薬効のためでしょうか?
飲んで酔ったあととか、病気で身体が熱を持ったときにも柿は効くのでしょう。

 

 



 
         観光果樹園を一歩抜けると、のどかな里山風景が広がっていました。

道の両側には柿が実ってます。

※八郷町は、平成17年10月1日に石岡市と合併しました。


2005年11月15日

  宇田川 東