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FILE-032[2000.2.9] 『愛、伝わらず』

朝から嫁さんが玄関で何やら騒いでいる。何じゃ?・・・と思って行ってみると、溶けかかった直径30cmくらいの雪の玉が鎮座ましましていた。

「ちゃんと外に捨てといてって言うたやんかっ(▼▼メ)!!」
「え? 何? どういうこと?」
「ワレは覚えてないんかっ!!」

話を伺ってみると、昨夜、酔っ払って11時過ぎに帰宅した僕は、全身雪まみれ、おまけに手に雪の玉を持っていた(らしい)。

「お〜い、帰ったぞ〜。凄いことになってるぞ〜」
「何よ」と言いつつ玄関へ僕を迎えに来た嫁さん。「うわ、ちゃんと雪はたいて入ってよ」
「ほうら、雪じゃあ〜! すっごい雪降ってるデ〜! こんな玉がすぐに作れるくらい! 食う?」
「アホか。雪降ってるのは知ってるよ。それ、外に捨てといてや!」
「ええっ!? せっかく冷たいのんガマンしてお前の為に作って持って帰ってきたったのにー。しかも、素手やぞー」
「そんなモン、いらんちゅーねんっ!!!」

その後嫁さんは就寝し、僕は風呂に入った。
風呂から出ると、酔いの覚めた僕はネットにアクセスして、またぞろロックなんぞを飲みながら掲示板のレスなんぞをしていた。
が。
雪玉のことはすでに忘れてしまっていたのである。・・・っちゅーか、覚えていない。そこのところの記憶がすっぽり抜けてしまっているのである。

こんなことでは、いつか酔っ払っている最中に殺人を犯してしまうかもしれない・・・。



《独白》 僕の愛は
溶けてなくなった。

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