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FILE-044[2000.6.23] 『ある女性との電話』

夕方、電話が掛かってきた。めんどくさいのでそのままにしていると、留守電のテープが流れ、「もしもしー」と女の人の声。慌てて出る。

嫁さんの友達であった。
「向田さんのことでー、電話したんですけど・・・」
「今日は会議とか言うてたから、8時くらいにならないと帰ってこないですけど」
「ああ、そうなんですか? そしたら御主人、今日は一人でご飯食べないといけないんですねー。大変ですねー」
「まあ、自分で適当に作って食べますから」
「うわあっ! エラいっ! ウチの主人なんて、横のものを縦にもしないんですよぅ。まーったく何にもしないんですよぅ。まあ、私は専業主婦だからー、仕方がないんですけどねぇ」

何だかとってものんびりと話すおだやかな関西弁が心地良かったのか、僕はなんと5分もこの女性ととりとめのない話をした。

「でも、自分のことをやる男の人って感心しますわあ」
「じゃ、今度ちゃんと嫁さんに言うといて下さい・・・ま、コワいからやらなしゃーないねんけど」
「コワい? そんなことないですよぅ。彼女は、とっても優しい」
「ええ? そうですか?」

嫁さんが帰ってきて、この電話のことを話すと、当然のように訊かれた。
「で、誰やったん、それ?」
「あ。聞いてない」
「電話の相手くらいちゃんと聞いとけっ!!」バキッ、ドカッ。
この嫁さんのどこがコワくないねん。



《再認識》 どう転んでも嫁さんはコワい。
もし状況が逆であったら・・・
嫁「あ。聞いてない」
僕「お前、ちゃんと聞いとけよ」
嫁「じゃあアンタは絶対に聞き忘れることないんねんなっ!!」バキッ、ドカッ。
・・・となるのは自然の摂理なのだ(ToT)。

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