結婚まで物語


〜結婚まであと1週間〜



残り1週間ともなると、「やっとここまできたか」という気持ちでした。本当に結婚というのは準備が面倒臭く、大変なものであると実感していましたから。

ただ、もう結婚まで日がない、ということで「何かやり残していることはないか」「何か忘れていることはないか」という不安はありましたが、もはやまな板の上の鯉です。なるようになれ、です。

彼女のお父さんは入院当初、うまくいけば3ヶ月くらいで退院できるかもしれない、そうなれば結婚式には間に合うかもしれない、という状態だったのですが、結局回復は遅々としていて、結婚式には間にあいそうもない、という状況になっていました。

この時点では、お父さんの代理役を彼女のおじさん(お父さんのお兄さん)にしてもらうことが決まっていたのです。

そして1週間前のこの日、僕は両親を連れて、初めてお見舞いに行ったのでした。それまでは体調が思わしくなく人に会うのもつらい、ということだったので行けなかったのです。

何ヶ月かぶりに彼女のお父さんに会い、僕は驚きました。ただでさえもともと細い人だったのにさらに痩せていたからです。

僕の両親は事故のときに顔を合わせているのですが、やはりあまりに弱々しく痩せてしまっているので驚いていました。

ただ、病室へ入ったときはお父さんは体を起こして団扇で首筋をあおいだりしていたし、寝たきりでもないようだし、思ったよりは元気そうだな、という印象でした。

しばらく親同士で話をした後、お父さんははっきりと「よろしくたのむ」と言いました。あれほど頑固に結婚を反対していたお父さんとは思えないほどでした。

彼女を幸せにします、と誓い、僕たちは病院を後にしました。

その後式場へ行き、最終の打ち合わせ、司会者との打ち合わせが終わり、あとは1週間後の式を待つだけとなりました。

しかし、二人の運命を弄ぶ悪魔は、まだ僕たちを許してくれてはいなかったのです。(つづく)


“結婚まであと3日(PART1)”に・・・行けません
エッセイが出版化され、買ってくださった人たちへの感謝を込めて、これ以降は伏せさせていただきますm(_ _)m。

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