結婚まで物語


〜結婚まであと半年〜



マンションを借りてからは、週末ごとに彼女が来ていたので、その間は“同棲ごっこ”のような状態になり、しばらく現実逃避の状態が続いていました。

付き合い始めて3年も経てば、デートの行き先にも困ります。
「あそこも行ったし、あそこにも行った。今週はどうしよう? どこか行きたいとこある?」
「別にない」
という状態ですから(^^; 。でも、そういう心配もする必要がなく、週末部屋でごろごろできるというのは何だか怠惰ではありますが、楽しかったのです。

そして、マンションに移ってから4ヶ月後、それは突然にやってきました。

夜10時を過ぎようかという時間に、彼女から電話があったのです。いつまでも言い分を聞いてくれない親と大喧嘩をしてたった今、家を出てきた、と。荷物が重いし、○○駅まで迎えに来てくれ、と。

僕は電車で彼女の待つ駅まで迎えに行き、ほとんど最終の電車で二人でマンションへ帰ってきました。そして本当の同棲生活が始まることになったのです。

ところが、よくよく聞いてみると彼女は親に行き先を告げていないのです(当たり前?)。親はきっと心配しているだろうし、このまま知らん顔をしているわけにもいかないので、僕は週末になってから彼女の親に電話を掛けました。

娘さんは預かった、いや、ちゃうちゃう、娘さんは今僕のマンションにいます。話があるので今からそちらへお邪魔してもいいですか、と。

そして、僕は彼女の家に再び一人で乗り込んだのでした。

お父さんは「お前らはやり方が汚い」と怒り、お母さんは「とにかく娘の無事が分かって良かった」と涙を流していました。でも、二人とも「よくぞ正々堂々と家まで来て、話をしてくれた」とその部分に関しては僕を評価してくれました。

結局、反対してもまた家を出るだけだし、そこまでするくらいなら二人で勝手にしろ、とにかくまあ、娘には家に帰ってくるように伝えてくれ、ということになり、しばらくして彼女は家に戻りました。

僕たちの同棲生活はわずか10日で終わりましたが、二人にとっては強引なやり方が功を奏した、ということになるでしょう。

そして僕たちは、「勝手にしろ」というなら、と、次の年に結婚することに決めました。僕がマンションを借りた辺りから、来年くらいには、という話をしていたのです。そして、最初の方に並べた4つの法則もこうなれば御破算です。

彼女の親はいやいや認めた、という感じではありますが、一応は(やっと!)二人の結婚を認めてくれたので、僕たちとしてもできるだけ言うことを聞くつもりでした。その一つが“ちゃんと結婚式は挙げること”。

もちろんこれに異を唱えるはずもなく、僕たちはそそくさと結婚式場の予約をしに行ったのでした。そのわずか3ヶ月後にとんでもないことが起こるとは知らずに・・・。(つづく)


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