結婚まで物語


〜結婚まであと3ヶ月(PART1)〜



いざ結婚が決まるとやっぱり嬉しいものです。婚約指輪や結婚指輪を買いに行ったり、衣裳を決めたりは僕なんかより、彼女の方が楽しんでいたことでしょう。男から見れば、結婚指輪はただの輪っか、ウェディングドレスは白いドレス、という具合で「何がどう違うねん」という程度のものですから。

新婚旅行の行き先を決めるのにいろいろ迷い、やっと決まると予約に行き、式場には2週間に1度くらい打ち合わせに行き、2次会をどうするか、幹事をだれにお願いするか相談し、そうは言っても結婚の準備だけしているわけにもいかず、それぞれの用事をしたり、はたまた遊びに行ったり、ととても忙しい日々を過ごしていました。

僕たちの場合は、式場予約から結婚式までが半年と短かったので、普通よりは忙しかったのではないでしょうか。結婚した友達はみんな口をそろえて「結婚はするまでが楽しいねん」などと言っていましたが。

僕個人では夏の盆にやるライブにそなえてバンド練習があったり、友達の結婚2次会パーティーの司会を頼まれていたのでその準備をしたり、自分の結婚の準備を除いても忙しい、という状態だったので、忙しいときに忙しいことが重なるものだと実感していました。

当たり前ですが、初めての経験なので、何をどうすればいいのか、何を決めればいいのか、いつまでにしなければならないのか、分からないことだらけです。

例えば、招待する人のリストアップ、招待状の発送、その際にはスピーチをお願いする人へ電話、遠方から来る人のための部屋の予約、引き出物を何にするかの相談・・・。こまごまとしたことを合わせると、しなければならないこと、決めなければならないことの何と多いことか、とため息が漏れそうです。

こんな具合だから、ついに結婚するんだなぁ、と実感することもなく、ただ流れに流されているように毎週が過ぎていきました。

ところがすべてが順調に進み始めていたそんなある日、衝撃の電話が彼女からあったのでした。

彼女のお父さんが倒れて入院することになった、と言うのです。

とりあえずは検査のため1週間の入院だけど、どうも肺に水がたまっているらしい、と。(つづく)


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