2009年01月09日


1+1(科学)

 科学というより数学、数学というより算数の話。たぶん教育大国を自認してはいないと思う、日本という国では算数といえば3+2の答えを聞いて、5と答えたらよくできましたと言うようだ。だがこうした教え方は正直、あまり面白くない。
 確かにリンゴが3個のったお皿と2個のったお皿があって、合計いくつというのであれば答えは5個でも間違えてはいない。だが仲良く2個ずつ分けて1個は半分にするという答えだって正解にしてもいいだろう。国によっては答えが10になる足し算の問題を考えなさい、と教えるところもあるそうだが、こうした問題の方が想像力を働かせる余地があってよほど楽しいではないか。

 ではもう少しひねりを加えて「1+1=2にならない方法」というのを考えてみよう。こういう単純な問題は人によってはなかなか答えが出しにくい。

 まっさきに思いつきそうなのは1+1=3−1とか1+1=0.5+1.5としてしまうものだろう。屁理屈だが確かに答えが2にはなっていないし、整数の足し算を見て引き算や少数を思いつかなければこの答えは出てこない。大仰にいえば世の中に足し算しかない世界であれば、引き算や少数を発明できる天才だけがこの答えを導き出せるのである。
 他にも1mg+1g=1001mgという解答もなくはない。単位をつけくわえるのでちょっと卑怯かもしれないが、1+1が1001になるというのはなかなかインパクトがあるので個人的には面白い。あるいは1ドル+1ジンバブエドル、というのもひねくれていて楽しいだろう。ちなみに私が解答するならこんな答えになる。

 1+1=10

 なぜこうなるのか、解ける人にはかんたんに解けると思う。
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