2009年03月18日


温室効果ガス(科学)

 昨今、猫も杓子も地球温暖化を唱えている。唱えていた、というべきだろうか。金融危機がうたわれてから温暖化対策もいくぶんトーンダウンした感がある。別にそれを責めるつもりはないのだが、綺麗なお題目にこだわるあまりに理想論をこねくりまわしている気がしなくもない。
 その温暖化対策のひとつとして叫ばれているのが温室効果ガスの削減だが牛のゲップにまで言及する様子を見ればさすがに辟易してしまう。記憶では牛というのはずいぶん昔から存在していた生き物のように思えるが、その間どれほどのゲップをしているのだろう。

 ところでここで問題にされている温室効果ガス、別にCO2に限られるものではないがようするに大気中にこれが増えることで熱を地表に封じ込めてしまって気温が高くなるというものだ。ちなみに牛のゲップの場合はそれに含まれるメタンが問題になっていて、CO2の約21倍の温室効果を持っている。だが本来問題になるのは温室効果ガスではなく、それがもたらす温室効果である。そして大気というのはずっと昔からあるんだから、温室効果ガスが大気中に「増える」ことが問題なのだ。

 土の中には炭素が埋まっている。別に不思議なことではないが石油や石炭にだって炭素が含まれている。こいつを掘り出して燃やせばエネルギーが発生していろいろな化学反応が起こる訳だが、中学生のときに習ったように燃やすというのは酸素と化合することだ。
 炭素分子のCに酸素のOが二つくっつけばCO2ができあがる。元素表を覚えている人は炭素は四本の腕を、酸素は二本の腕を伸ばしているのを覚えているだろうか。例えば水素分子は腕が一本だからH-O-Hと腕をつなぐことでH2O、水になる。さきほどの炭素分子が腕を伸ばしてO=C=OとつなげばCO2、二酸化炭素になる。そしていったん腕の数が合うと安定して変わりにくくなるのだ。

 ようするに地下から炭素を掘り出して燃やしているから地上で二酸化炭素が増えてしまう。これが温室効果ガスとしての二酸化炭素の問題な訳だ。そこで一部の国ではこれを固体にして、ドライアイスにしてから地下に埋めようという試みがあるがどうにも疑問に思ってしまう。炭素を掘り出して二酸化炭素を埋めてしまったら今度は大気中の酸素が減りはしないだろうかと。

 いっそ牛でも埋めよう。
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