水面から二人の会話を眺めている。 |
会話を聞いているのかいないのか、時折視線を向けながら、 ずるずると水面を蠢いて、長い身体を日に当てている |
「やろーども、よーそろー」 |
(海ことりもやる気になっている) |
「やー、どうなることかと思ったけど、なんとか合流できたな。 いい感じで現地のヒト(?)とも会えたし、さっそく探検といこうぜ。」 |
(そこはかとなく楽しそうだ) |
「っても、スキルスートーン?なんだの使い心地、ぜんぜんわかってねえんだけど…」 |
「ま、なんとかなんだろ!」 |
取引が始まり、巨大な木箱を引いて泳ぎ、搬入してくる。 にわかに山積みになった荷物を分解しては、使えるものを選んでいる。 |
指をスッスッと動かすと、魔力を帯びた品が宙に固定され、 床に残ったガラクタを手と尾で薙ぐように放り投げる。 |
「やろーども、今日も景気よくかっぱぐぞー!」 |
(海ことりはとてもいさましい) |
「…ヒトデウーマンって…、要するに『ヒトデ&ウーマン』だったんだな。」 |
(何か物言いたげに首?をひねっている) |
水辺に身を乗り出し、集めた石を磨いて並べている。 |
身に着けている飾り紐に、新しく石をはめ込む装飾を編み込んでいる。 |
「ゾーラさん、ドドリアさん。行きますよ」 |
(海ことりの戦闘力は530000です) |
「…いろいろ突っ込んだらキリないんだけどさ。 疑問に思ったら負けって事もそこはかとなーく理解はしてるんだ。うん」 |
(かけるべき言葉が見当たらないかのような仕草)※喋れません |
水面ギリギリで鐘を素振りして鳴らしている。 波飛沫が不自然な複雑な波紋を描き、飛んでいく。 |
何か手応えに納得のいかない表情を浮かべる。 |
「へーい!でぃーぼん・げっと・ざ・てーぼー!」 |
(海ことりはテーブルを用意しています) |
「最近やっとこの島での過ごし方ってのがわかってきたんだけどよ。 未だに謎なのが、この世界の生き物のメチャクチャ具合なんだよな。」 |
「…なんつったらいいのかな、存在に脈絡がねえってか… どっかで見たような変なやつとか、想像で作った適当な生き物とか… わざとそういうモンを敢えて投入してるみたいな気がしてくるんだよ。」 |
「そこに順応していくってのも、それはそれで俺たちも大概なんだと思うけどよ。」 |
(『俺たち一体どこに行くんだろうね』的なジェスチャー) |
『おみくじ』と『大凶』の意味は理解しているようだ。 |
さらに出てきたダンベルを見てふてくされたのか、水面をやる気なさげにのたうち回っている。 |
「もらったページの切れ端になんか書いてあったー。」 |
「ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん」 |
「新しい場所の開拓って割には、何も考えずに来ちまったなあ。 ゾーラもこのあたりは詳しいって訳でもないのか。」 |
「ってもずこ、どっからその鉄板持ってきてるんだよ… なんかすでに『潜水服』の範疇超えた絵ヅラになってんぞ!?」 |
手に持ったテリポテを二つに割って、臭いを嗅いだ後、欠片を舌ですくって味見をしている。 |
ひょいひょいと開けた口に放り込む。 |
顔を上に向けて、まるごと呑み込んでいる。 |
「おいおおぞらかける、塩水ココナッツを食え」 |
「おいおおぞらかける、ホタテのバター焼きを食え」 |
「おいおおぞらかける、ナマコを食え」 |
「いやー、なんだかんだで探索自体は順調に進んでるんじゃないか?」 |
「出てくる相手だけじゃなく、探索者連中同士の動向も気になるっちゃあ気になるけど、なーんかこう…荒くれ者って触れ込みの奴に限ってよっぽど話が通じるっていうか。」 |
(もずこの様子を見てぽんぽん肩をたたく) |
見慣れた商店のマークの大きな木箱を引いて泳いできた。 |
尾で木箱を押し上げると、ぐるりと巻き付いて力を込め、 木箱がゆっくり捻じられるように潰れ、やがて弾ける様に粉々に割れた。 |
ぽいぽいと木の破片を投げ捨てると、袋詰めのジェムを回収している。 |
(今回は料理アイテムがないのでセブソイレブソテリメイン未開の地域店で買ってきたフルーツサンドをもぐもぐ食べている) |
(セブソイレブソテリメイン未開の地域店で買ってきたフルーツサンドのパンくずをぴよぴよ食べている) |
「(もはや定番と化したナマコ齧りつつ)ん、今日のは割といい感じに身がしまってんな。もずこ、おめーもちゃんと食うもの食っとけよ?」 |
「ってなんだよ、割と普通のもん食ってんじゃねえかっ。俺だけかよー(と言いつつ、とりあえずちゃんと食べる)」 |
(ごちそうさまでした、のジェスチャー) |
「しかし、こないだ初めてゾーラがメシ食ってるの見たけど、なんつーか、ワイルドだったな。やっぱこう、好物とかもあんのか?」 |
「(なんつーか、食事っていうより、栄養摂取、って感じもするけどな…)」 |
水面ギリギリで呼吸を維持しながら、スキルストーンを魔法陣に置き、酸素と魔力を供給している。 |
スキルストーンを啄もうと寄ってくる海小鳥を指であやす。 |
(海ことりがゾーラとぴよぴよたわむれている) |
「酸素欠乏症にかかってあたまがー」 |
「くっそー、勝ち切れなかったっつうか、酸素切れってか… 力負けしちまったのはくやしかったなあ。ごめんなゾーラ、実力不足だな。」 |
「ま、おかげさんで弱点もわかったし、数日かけて特訓といかせてもらうかな」 |
「(正直もずこの強化っぷりを見ると、うかうかしてられねえんだよな…)」 |