小さな魔方陣を二つ並べて描き、それぞれに石を置く。 |
指で魔法を操ると、二つの魔法陣がゆっくり重なっていき、中央に置いた二つの石も空間が二重になるように一つなる。 |
石が重なった瞬間、尻尾で上から魔法陣ごと叩き潰すと、弾かれるように一つの石が出てきた。 |
(3人で強化方針を検討中) |
(3人&1海ことりで強化方針を検討中) |
「(海ことりをつんつんと構っているのを見て)あ、ゾーラ、やっぱそいつに興味あるのか? やっぱり海で生活してると、小鳥とか、珍しかったりするのかな?」 |
(…にしては、なんかここって海中でもお構いなしな妙な生き物いるけど) |
「でもまあ、かわいいからいいよな!」 |
(深く頷いている) |
「そういやゾーラ、こないだタコといろいろ相談してたみたいだけど、オススメ通り新しい武器を新調してきたぜ」 |
「後は新しい戦法に慣れられればいいんだけど、覚えることがたくさんあるんだよな。 こりゃしばらく首っ引きで勉強しなきゃだな。(テリメイン謹製マニュアルを見つつ)」 |
「(しかしもずこは、全然そういうのナシに普通に新しい技とか使ってんだよな…)」 |
さらに新しい石を魔法陣に乗せるが |
ふっと横を見て、もくずに石をごちゃっと渡した。 |
「ねご潜水艦にミサイルもらったー」 |
(魚雷を積んだので少し潜水艇の中がせまくなっている) |
船上の灯りと行きかう人々の喧騒を水面から伺っている。 |
カジノ船から降りている取引用のボートから荷を受け取ると、軽く首をかしげてすいっと潜ってしまった。 |
「よーしバカラいくぞバカラー」 |
(海ことりはシジュウカラではないのでネクタイは着用していません) |
「…」 |
「あのなあ…てかバカラって、マスターと客の勝敗を賭けるってアレだろ? 俺が言えた義理じゃねえけどさ、そういうのはやっぱ、マズいんじゃないか?」 |
「話せば長くなるけど、俺のばーちゃんはそら厳しい人で、 見ず知らずの人をダシに賭け事するようなことはしちゃいけねえって…」 |
「ってオイ、もずこ何勝手に賭けてんだ!?てか、俺かよッ!?」 |
「ゾーラ、なんとか言ってやってくれよ…って、うわ、いねえっ!?」 |
鐘に練りこむように、繰り返し繰り返し魔法を重ねている。 |
指で軽く鐘をはじくと、広く遠くまで音の波が伸びていく。 |
「宿題やったかー?歯ぁみがいたかー?ガーゴイル戦の準備はできたかー?」 |
「おいおおぞらなまこ、今回はお前を頼りにしてやるー」 |
「だから勝てなかったらお前をなぐる!」 |
(海ことりはおおぞらかけるをぴよぴよ応援している) |
「…(無言で考え込む)俺を頼りにしてくれてるってのは、うれしい。 いや、でもそれはそれで責任重大だからこそ言いたい事があるっつうか…」 |
「なあもずこ。お前の語彙力っつうか、ボキャブラリーってさあ… なんでそんなになんつうか、その、おっさ…もとい、前時代的なわけ? じきに治るかって思ってたらなんか最近酷くなって来てるからこの際言っとくけど…」 |
「お前実家の蔵にある爺さんのよくわかんねえ遺物、全部読んだり見たりしてるとかねえよな!? なんかとんでもないトンチキな時間軸で生きてねえか?だとしたら全力で俺は止めるぞ!?」 |
「ゾーラも手伝ってくれよっ。このままじゃ俺の身がもたねえっ! 少しでももずこをこう、オンナノコらしくというか…って、聞いてくれー」 |
(女らしさって、なんだろうね的なジェスチャー) |
山積みの大ぶりの貝を眺めたまま硬直している。 |
二人にひょいと視線を送る。 |
(ガーゴイル戦で手に入れたシェルボックスを並べている) |
(もくずの鍵開け技能!) |
(ばき)あ。 |
(もくずは貝殻を手に入れた!) |
(海ことりは貝殻をエサ入れに入れている) |
「やー、無事にガーゴイル?勝ててよかったなー。 身入りもなかなかのもんだったし、貝もわんさか手に入ったし。 なんかこう、中身期待しちまうよな。…もずこ。食いもんじゃないぞそれ?」 |
(報酬を数えつつ、貝の中身を鑑定している) |
「今回から新海域探索だ、どんな相手が出るんだか気合入れて…」 |
「って、言ってるそばから毒持ってるやつ満載じゃねえかオイ!?」 |
(必死でデータをさらって対策を立てている) |
「また今回も忙しくなりそうだなあ。 ま、なんだかんだ言ってゾーラやもずこが頼りなんだ。 ゾーラはゾーラの、もずこはもずこの得意なことに全力を出せるようにするのが俺の仕事だ。」 |
大きく口を開けるとポテトを流し込むように一気に飲み込む。 |
バーガーはなぜか上から順番に分解しながら一つずつ口に放り込んでいる。 |
(テリメインポークバーガー) |
(テリポテ) |
(テリコーラ) |
(テリむぎめし) |
(テリゆどうふ) |
(テリおみおつけ) |
(テリむきえさ) |
「いやーまさかこの世界でこのテの食いもんが普通に食えるって思ってなかったよ」 |
「っても、あんま食べすぎると腹壊しそうだけどな。 もずこはそのへんも頑丈そうだよなあ…人間、健啖ってのも大事な性能なんだろな」 |
「このテのジャンキーな味もたまに食べる分には悪くねえかなー」 |
「ゾーラは元々こういうのあんま食わないんだっけ? …ここのなら平気だって?なんだろ、テリメイン特有の食材だからかな」 |
(お裾分けをもらって喜んでる…が、さすがに食べられなそうだ) |
鐘をピンと指ではじくと、鐘から浮き上がるように魔方陣と独特の文字が浮き上がる。 |
浮いた呪文を、ページをめくるように滑らせる。 |
書式の失敗に気づいた顔。 |
水面に倒れ込むと、力なく浮いている。 |
(ゲルにある畑にテリメインベニアズマを植えている) |
(ゲルにある畑にテリメインカボチャを植えている) |
(ゲルにある畑にテリメインオオバを植えている) |
(グリーンカーテンぴよ) |
「アトランドってさ、アレだよな。想像したより割と普通だなーとか思ったんだけど、ここに出て来る連中ってなんか無機物多くねえか?」 |
「剣とか鎧とか、こないだのガーゴイルとかもそうだし、妙な感じなんだよなー」 |
「機械の一種だったら調べてみたいなって気もすんだけど、生物っぽくもあるし… まして魔法だなんだって説明される場合もあるし、わけわかんねえのは変わらないんだよなあ」 |
(高度に発達した技術は魔法と区別はつかない、的なジェスチャー) |
大きな木箱を引いて泳いできた。 |
ガラガラと中身を確認しながら、分厚い台帳と細かいコインを数えている。 |
考え事をしているようだ。 |
「海底杯おつかれさまだー!」 |
「そんなわけで今日から弱点を強化するとっくんをする!」 |
(潜水艇のペダルを速く漕げるように特訓) |
(潜水艇の中でからからと車輪をまわす特訓) |
「やー、海底杯、なんだかんだで個人的にはあれくらいがちょうどいいってか… むしろ割と勝てたほうだって思ってるぜ?」 |
「っても、スイスドロー式ってやつだったから…3勝って、ある意味一番数が多くなるってことになるんだっけ? 本当に中位の中位、ってくらいで、まあ、俺たちらしいって感じだけどな」 |
「ま、正直…こんだけ三者三様好き勝手な立ち回りに特化してる割には、俺たちって割と誰が欠けても困るってくらいお互い依存してるってのもわかったというか…」 |
「割と俺たち、すでにしっかりひとつのチームとしてお互いが不可欠って感じになってたんだな。 この調子で、うまいこと力合わせていこうぜ!」 |
(タコ脚がうんうんとうなずいている) |
「…って、もしかして一番か弱いのって、ゾーラだったってことになんのか?」 |
大きく円を描くように泳いでいる。 いつもより動きが大きく、移動が速い。 |
尾が折り返したところで豪快に水が跳ねた。 |
にゅっと様子を確認したが、再び泳ぎ出した。 |
(さらに潜水艇のペダルを速く漕げるように特訓中) |
(潜水艇の中でからからと車輪をまわしている) |
(潜水艇の中でからからと車輪をまわしている) |
(潜水艇の中で車輪をまわしていたら足をすべらせた) |
(潜水艇の車輪の中でぐるぐると目をまわしている) |
「海の藻屑、って結局、何もしてこないからこそなんか怖いよな、て感じだったんだよな俺」 |
「無抵抗なもんをどうこうすんのって、なんか気がとがめるというかなんというか…これが昔話とかだと、なんかイワシのヌシが出てくるとかとんでもないひどい目に合いそうなそんな展開、考えられるじゃねえか?」 |
(タコデバイスはなんとも言えない仕草で肩?をすくめている) |
「なんて事ない事からでもいろいろ考えちゃうのが俺のアレなとこなんだけど、正直今俺たちが旅してるアトランドって、結局まだ未知数なこと多すぎるじゃねえか。 小さいのを食べにデカイやつが来るって発想だと、どのへんまで行くのか、考えたことないか?」 |
「ゾーラがそんだけ大きいんだし、なんかこう…もっとデカい生き物がいたりしても不思議じゃねえだろ?考えすぎかな」 |
水面に尾で囲うように輪を作り、ゆっくり泳いでいる。 輪の内側ではイワシが掻き混ぜられるように泳いでいる。 |
イワシの群れの中から、ぬっと頭が浮上する。 どうやら何匹かイワシを飲み込んでいるようだ。 |
ぐるぐると回りながら、再び水に潜っては、浮上を繰り返している。 |
「いわしのホイル焼きぃー」 |
「いわしの串焼きぃー」 |
「いわしの蒲焼きぃー」 |
「おいおおぞらいわし。今日はお前にヤキをいれる!」 |
「なんでそうなるんだよッ!!俺なんもしてねえだろがコラー!」 |
(せっせとイワシの瓶詰め加工作業を手伝っている) |
「第一お前なあ、よくよく考えたら特訓必要なのお互い様だろが。 前々からいってたじゃねえかよ。周りの連中がどんどん強くなっていくんだから、 弱点を含めて総合力を底上げしとかねえと後々苦労するって…」 |
「って、器用貧乏の俺が言っても説得力ないかもしんねえけどよ…」 |
「少しはゾーラを見習えよ…ってか主に頑張ってんのゾーラと海ことりだけなんじゃねえ?」 |