絵 にらみ

形態:妖異
反応:反応無から攻撃的
知能:無
遭遇:廃墟、地下迷宮
出現:単独



 賢人のどんな資料を見ても、この怪物に関する知識は不充分で一貫しない。鬼火の親戚とも考えられているが、大きさも様々でありゆいいつ共通しているのはただよっている黒いかたまりから巨大なひとつだけの目がこちらをにらみつけているというだけである。全身が短い、または長い毛で覆われていることもあるし触手や手足が無様にたれさがっていることもある。にらみは後ろにあるものの意味でバックベアとも呼ばれることがあるが、地域によってバグベアドや単に目と呼ばれることもある。

 にらみの視線に見据えられたものには、あらゆる不幸や災いがおそいかかるとされているが、その内容もさまざまである。金縛りにあって動けなくなるとか全身が石と化す呪いもあり、にらみが現れることは村落や町を襲う災厄の前兆であるとされることもある。
 怪物が目を開いている間は災いから逃れることはできないが、目をふさぐことができれば災いはそれで治まりにらみは去っていく。だが、どうすれば目をふさぐことができるのかもそれでこの怪物が去っていったという記録も見つけることはできない。


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