茸の番人
形態:妖異
反応:無/攻撃的
知能:無/低
遭遇:洞窟、廃墟、地下迷宮
出現:群生
魔人が饗宴を催す際に用いられる珍しい茸のうち幾種類かは人界で栽培されている。賢人にとってはあまりに貴重な薬の材料ともなるために、高額な報酬につられて探索を行う者も数多い。彼らが日の射さない洞窟の奥、巨大な空洞に広がる茸畑を見つけることができたとしてもよくよく注意する必要があるだろう。魔人たちが栽培を委ねた畑には茸を守る番人たちがいるからだ。
もともと階級に厳しい魔界においては例え低級な魔人やその僕であっても茸の栽培に従事するものは稀であるし、彼らが人界で長く存在するには多大な力を消耗するとされている。茸の番人は栽培される茸そのものから生み出された人間型の生き物で、身長は50センチメートル程度で青白い肌をしており全身は無毛、休息も食事もとる必要はなくただ茸の世話をすることにだけ生涯を費やす。
茸を栽培する番人はいっさいの知性を持たず、話しかけられても攻撃されても何も反応せずにただ茸の世話を続ける。彼らを護る衛兵は簡素な武器を持たされており、多少の知性を持っていて侵入者には容赦なく襲いかかる。殺された茸の番人は体液を流しながら身体が崩壊し、水溜りのように地面に広がるがそこからまた新たな番人が生えてくる。これを防ぐには周囲を飛び散っている胞子までを含めて、かなり強力な火で焼き払うしかない。
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