絵 魚人

形態:人間型
反応:非友好的
知能:低
遭遇:河川、湖、洞窟、沼
出現:単独から集団



 身長は1メートルほど、鱗のある魚のような身体に手足が生えているかに見える魚人は、遥か昔の魔法実験による無残な結果であるとされている。湖沼地帯にほど近い、洞窟や湿原の中でも比較的水が澄んだ場所を好んで暮らしており、原始的な集落を形成している。身体の側面にえらを備えていて、陸上でも水中でも呼吸ができるが、皮膚が乾くのを嫌うためにあまり水辺から遠くへ離れることはできない。
 魚人はふだんから機嫌が悪い生き物で、警戒心と縄張り意識が強く、皮膚の乾いている生き物を心の底から軽蔑している。それなりに知能は高く、粗末な槍やさすまた、投げ網を扱うことができる。人語を解し、会話をすることもできるが、聞き取りづらいごぼごぼという水音を立てながら話す。

 光る物を好み、見つければ巣に持ち帰ってためこんだり、身体を飾り立てたりする。魚人の巣は水草や岩や石の陰に隠されるように作られており、特に産卵期になればまとまった量の卵を産み落として集団で育てる。魚人の多くは古い水の神ハイダナを信奉し、伝承では海中に作り上げた彼らの神殿の中に豪華な宝物を奉っているとも言われている。


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