絵 イヒシュキ

形態：幻獣
反応：非友好的から攻撃的
知能：中
遭遇：河川、湖、沼地
出現：単独


　イヒシュキは外見はふつうの馬と変わらないが、普段は水中に生息する肉食で兇暴な種族である。口には牙がずらりと並んでおり、水辺を訪れた獲物に襲いかかると引きずり込んで食べてしまうが、なぜか肝臓だけは残して捨ててしまうので岸辺にうちあげられ、付近のものはイヒシュキが現れたことを知ると言われている。
　食欲に支配されていないときもたいていは不機嫌であり、縄張りに足を踏み入れた相手をこころよく思わず追い払おうとする。丈の長い水草の影に巣をつくり、ふだんはその中で暮らしている。

　きわめて珍しい生き物であるイヒシュキの生態はあまり多くは知られておらず、知能が高く素晴らしい名馬になると言われているが、捕まえるのは困難で飼いならすのは更に困難だ。また、飼いならしたとしても湖や川に近づくと野生に戻ってしまい、いずれは乗り手を振り落として棲みかに帰ろうとする。


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