絵 鉤爪獣

形態:怪物
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:丘陵、平原、森林
出現:単独



 個体によって著しく特徴の異なる混沌の怪物を分類する事は多大な困難を伴う。その中でも鉤爪獣は最も凶暴でどん欲なものとされている。
 沼の怪物に極めて近しい生き物とされているが、全身が茶色と黒と緑の剛毛に被われた頑丈な身体で四本の腕と二本の足を持っている。それぞれの腕は鉤爪の一本が異常に発達し、他の指は退化して巨大な鎌のように見える。

 鉤爪獣はあまりに食欲が旺盛である為に常に単独で行動しており、餌場を求めて定住せずにさまよう。どんな相手にでも躊躇わずに襲いかかり、鉤爪で乱暴に獲物を突き刺してから引き裂いて食べる。個体数は少ないが南部のほぼ全域に生息し、旅人や商人に恐れられている。正体不明の邪悪な貴人がこの生き物を宝蔵に放ち、空腹を満たすには足りないだけの餌を与えて徘徊させていると言われている。


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