絵 カマキリ男

形態:人間型
反応:反応無(後述)
知能:中
遭遇:平原、森林
出現:単独



 知性のある人間型の生き物の中には、珍しい方法で狩りを行うものがあるが、中でもカマキリ男のそれは変わっている。この生き物は外見はしなびて節くれだった人間のような姿をしており、名前のもとになった長い腕を組んで微動だにせずに立っており、一見したところまるで敬虔な祈りを捧げる彫像のように見える。
 不用意な獲物が近づいてよく観察すれば、彫像の手や指先が小さく震えていることに気がつくことができるかもしれないが、次の瞬間にはカマキリ男はすばやく腕を伸ばしており、驚くほどの怪力で獲物を持ち上げると牙だらけの口で咬みついて即死させる!その後はふつうに戦うことができるが、最初の襲撃でしとめられない相手と見れば逃げ出してしまう方を選ぶ。無事に獲物をしとめた場合は食べかすを片づけてしまうが、光る物が好きで犠牲者から奪い取ると、身につけて飾りたてる。

 このような狩りを行うために、カマキリ男は孤立した生活を営んでいることがほとんどであり ― 動かぬ彫像が何体も並んでいては訝しく思われるからだ ― もともとの数の少なさとあいまって極めて珍しい生き物とされている。


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