絵 人魚

形態:妖精
反応:女性友好的/男性非友好的
知能:中
遭遇:海洋、湖
出現:女性単独、男性少数



 鱗に覆われた海豚のような下半身を持つ人魚は、港町の酒場に多くいる酔った船乗りたちの話によって、水中に住む種族の中でも最も人々によく知られている。かつては人間であったのかもしれないが、水中に適応して久しく長い髪に隠された首の側面にはえらがあって、肺と合わせて水中でも陸上でも呼吸ができる。

 男性は数人で行動し、銛や槍を手にして縄張りを巡回している。海豚を連れてサメや大型の魚を狩る。人間に出会っても尊大な態度で無視をするのがせいぜいだが船などが縄張りに入った場合には良い顔をせず、穏健に追い払うか立ち去るそぶりがなければ容赦なく沈めてしまおうとする。
 女性の人魚は別の目的で狩りを行う。単独で水辺に腰掛けて歌を唄い、これを目にした男は瞬く間に恋に落ちて、人魚を追って水中深く潜ってしまう。運が悪ければ誘惑を振り切ることが出来るが、さもなければ水中に適応した肉体が変化し新入りの人魚として新たな生活を始めることになる。


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