絵 汚泥

形態:動物型
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:洞窟、沼地、市街(下水道)
出現:群生



 外見は汚らしい粘性の泥そのものだが、旺盛な食欲によって支配されている汚泥は古くより賢人たちの間でその正体に関する論議が繰り返されてきた。
 妖異の一種とも言われていたが昨今の定説ではきわめて低級な動物の群生体であるとされており、普段は身を隠しやすい沼地や湿った洞窟の中、或いは下水道などにも棲息することがある。ぬかるみに同化して潜んでいるか、より積極的な場合は天井に貼り付いていて頭上から襲い掛かる。

 獲物が足を踏み入れると一斉にまとわりつき、鼻や口から喉に入り込んで窒息死させようとする。しとめた獲物の死体に覆い被さって養分を取り、骨と遺物だけになったところで次の獲物を待つ。通常の武器は汚泥にはまるで効果がないが、有効な手段は火で、燃える松明を突きつければ乾燥して崩れ落ちる。ただし低級な分だけ生命力が異常に強く、乾燥させた程度では再び水分を与えれば蘇って動き出すこともありうるので注意が必要である。


他の項目を見る