絵 大山猫

形態:動物型
反応:中立
知能:低
遭遇:山岳、丘陵、森林
出現:単独



 極めて珍しい生き物とされている大山猫は、ふつうの山猫に比べてはるかに大きく最大で黒豹ほどになる。猫科の生き物に比べてずっと顔や首が長く、短い毛で覆われた全身は縞模様をして身を隠すのに役立つ。樹上でバランスをとるための特に長い尾と、鋭く頑丈な鉤爪を備えている。
 山岳や特に高地にある森林にごくまれに棲息して常に単独で行動し、非常に警戒心が強く人間が近づくより遥か以前にその気配に気づいて逃げ出してしまうと言われている。

 大山猫はすばらしい嗅覚と岩や木々をすら透過するほどの視力を備えているとされ、賢人の中では千里眼を大山猫の眼に例えることもある。俗説では大山猫は体内に宝石を作る能力があるとも言われており、赤く輝く拳ほどの石はリグリアと呼ばれ珍重されている。美しい毛皮を含めて、この珍しい猛獣は金貨数百枚以上の値打ちで取り引きされるがたいていは猟師に見つかる前に逃げられてしまうために、石の存在も真実のところは分かっていない。


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