大うつぼ葛
形態:植物
反応:攻撃的
知能:無
遭遇:密林
出現:単独
南部、及び熱帯地域の人が足を踏み入れない密林には、殆どの賢人も知らないような奇妙で時には危険な植物が数多く存在する。その中でも大うつぼ葛は特に危険な存在で、外見は太い枝のような蔓草が絡みついた壷か瓶のような姿をしている。瓶の中央には太く長い蔓が一本伸びており、張り巡らせた根で周囲に近づいた獲物の振動を捕らえると、この蔓が伸びてきて襲い掛かる。
蔓は獲物に巻き付くと、鋭い棘に覆われている花瓶のような本体に放り込み、粘性のある消化液でゆっくりと解体する。捕らえられた獲物が自力で脱出することは困難である −花瓶の内壁は消化液に耐えうる分厚いひだが幾重にも重なっており、大怪我を覚悟で棘を乗り越えたとしてもすぐに蔓が襲ってくる− が、外側から他の者が助け出そうとするのは不可能ではない。蔓を切り落とし、時間をかけて花瓶を外から破れば虜を助け出すことができる。
花瓶の内部には過去の犠牲者の遺物が残っていることがある。消化できなかった物の中には、貴重な品が混ざっているかもしれない。
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