くびり草
形態:植物
反応:中立
知能:無
遭遇:森林、密林、廃墟
出現:単独から数体
植物が伸びほうだいになっている、深い森の奥ではどん欲なくびり草が不用心な獲物を待ちかまえている。密生した木の間に生えているが巨大なつる植物で、何本もの蔦が巻きついてできた本体はざらざらした表面のために本物の木と間違えやすい。太くねじれた本体の頂上からは何本にも分かれた蔦が周囲に垂れさがっており、先にはきつい匂いをだす花をつけている。くびり草はこの蔦によって常食としている小動物などの獲物を捕まえるのだ。
匂いにおびきだされたり、地面に垂れている蔦を踏んだりしてこれに触れるものがいると、蔦がいっせいに襲いかかって巻きつき、絞めつける。蔦の力は強く、人間くらいまでの大きさであれば持ち上げて動けなくしてからゆっくりと絞め殺し、体液を絞りだして根から養分を吸い取る。絞め殺した獲物に巻きついた蔦はこぶのようになって、そのまま太い幹となってしまう。
完全に蔦に絡みとられてしまった者は、動くこともできずにただ絞め殺されるのを待つしかない。仲間が蔦から犠牲者を助けようとする場合、切り落としても蔦はしばらくは絞めつづけるために効果は薄く、湿り気のある草は燃えにくいので火を近づけても無駄だ。力ずくで蔦を引き剥がしていくしかないが、犠牲者を助けようとしている間に他の蔦が忍びよることがあるため、よくよく注意が必要である!
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