絵 スキュラ

形態:幻獣
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:海洋、沼、廃墟、洞窟
出現:単独



 伝説的な海の怪物として知られるスキュラはのように長い6本の首と、鉤爪のついた12本の触手を持つとされる恐るべき存在である。海の難所と呼ばれている海域の岸壁に潜み、最も勇敢な、或いは最も無謀な船が近づいてくるのを待ちかまえている。首は一本の長さがゆうに10メートルを超え、口には3列の牙がずらりと並んでいる。岸壁からすべるように首を伸ばすと、甲板にいる水夫の一人を首のひとつがくわえて巣穴に引きずりこんでしまう。

 幸いなことにこの怪物が存在する場所はごく限られており、極地を征く船でなければ挑むことも許されない荒れ狂う海峡を棲み処としている。そのため、吟遊詩人の詩の中ではスキュラは神々が与える海の試練として語られることも多い。
 ごくまれに、この恐るべき怪物が沼地や洞窟に現れては不幸な旅人を引きずり込むという噂がある。伝説のスキュラに比べて遥かに小柄であり、恐らくはヒドラが誤認されたものであるとする説が有力である。


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