絵 大ナメクジ

形態:動物型
反応:非友好的
知能:低
遭遇:沼、洞窟
出現:単独から数体



 体長は最大で8メートル、ぬめりのある皮膚が悪臭をはなっている大ナメクジはもっとも無様で、しかも恐るべき生き物のひとつである。よどんだ沼地か湿り気のある洞窟にひそんでいるが、巨体にたがわぬ旺盛な食欲のために、ふくれあがった身体を波打たせながら周囲をはいまわっている。

 鈍重な大ナメクジは獲物をつかまえるために毒性のある強い酸の唾液をもつに到っている。唾液は一日に一回程度しか吐くことができないが、驚くほど遠くまで届き弱った獲物の上にのしかかろうとする。
 大ナメクジを塩で溶かそうと試みても、あまりの巨体故に効果は期待できない。だが身体が乾くことを恐れており、火をつきつければ湿った身体に効果は薄くてもひるませる程度のことはできる。日差しの強い日中は泥や葦の陰に隠れ、日没が訪れるのを待っている。


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