絵 蠢くもの

形態:妖異
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:魔界、廃墟、荒野、地下迷宮
出現:単独から少数



 奈落の底からわきだしてきた邪悪と混沌のかたまりはいずれ無様な形を得て様々な魔物となる。だが大部分は蠢くものとして、魔界でも最下級の雑兵である低能な集団にくわわる。
 蠢くものの外見は多種多様で大きさも形も一定せずたいてい人間型だが複数の手や足を持っていたり、そもそも判然としない形が呼び名のとおり蠢いているだけの場合も多い。いずれの場合も不潔な汚水をしたたらせながら、奈落の悪臭をただよわせている点だけは共通している。

 蠢くものは両目にあたる場所が落ちくぼんでいて瞳がなく、目は見えないが感知孔となっていて獲物の生気を察知する。つかみかかり、殴りつけ、時にはちぎりとった自分の身体の一部を投げつける。今は暗黒大陸と呼ばれている南の荒野に、かつて大量の蠢くものが解き放たれたことがあり、多くの都市と生き物が混沌に破壊され呑みこまれた。蠢くものには銀か魔法の武器、祝福された聖水のみで傷つける事が出来る。一度でも傷を受けると簡単に崩れ去り、どろどろした液体だけが残る。


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