絵 翼の怪物

形態:妖精
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:山岳、洞窟
出現:単独から群れ



 賢人の資料に幾度か名を連ねるこの怪物は主に岩だらけの高峰に棲んでおり、その地域によって呼び名の違う事が多いが、どう猛な嵐の神を崇拝する同一の種族であるとされている。
 外見は眼窩の落ち窪んだ人間のような姿をしているが、筋張った革状の皮膚を持ち背には大きく逞しい翼を持っていて、やや長い尾でバランスを取りながら大空を滑空することができる。好戦的な狩猟部族であり、獲物の頭上から強靭な足の鉤爪で襲いかかると、仕留めたあとでねぐらに持ち帰る。

 翼の怪物はきわめて古い妖精と起源を近しくするとされており、中には両腕が翼となっている固体や、体内に秘めた雷を塊にして吐き出し、獲物にぶつける者すら存在するといわれている。こういった特徴は妖精の起源である精霊の力と深く関わりがあるとされており、彼ら自身も独自の信仰を持って嵐の神に生け贄を捧げる為に麓の村に飛来しては、家畜や村人を連れ去って行く。


他の項目を見る