絵 魔女

形態:人間型
反応:非友好的
知能:高
遭遇:市街、森林、平原、荒野
出現:単独



 かつては薬草やかんたんなまじないを扱うだけのごくふつうの人間であったが、邪な呪いに侵されてその姿を変えた老女は魔女と呼ばれて恐れられる。外見は人間の老女そのもののように思えるが、邪な存在と契約したしるしが身体のどこかに現れている。魔女のしるしは曲がった鉤爪や一本しかない歯など、顕著な姿をとるのですぐにそれとわかる。ふつうはぼろぼろの衣服をまとい、ぼさぼさの髪は乱れるに任せている。
 薬草やまじないに通じ、人里を離れた小屋に密かに暮らしている魔女は意外に無害な存在であり、ほれ薬のように他愛のない薬から恐ろしい毒薬までを取り扱うが、ときには旅人の助けとなるような珍しい祝福を授けてくれることもある。だがたいていは偏狭であり、気分次第で差し出した薬茶の一杯に毒を入れていても不思議ではない。

 魔女の中でも、更におぞましい呪いに侵されたものはより恐るべき力を持つようになり、粉をふりかけるだけで生き物の姿を変えたり、目にもとまらぬ早さで歩いたりするが、外見もそれに合わせておぞましく変質していく。東方には特に追放された魔女たちが集落を作っている村があり、大陸でも最もおぞましい地のひとつとして知られている。


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