絵 翼包み

形態:動物型
反応:攻撃的
知能:低
遭遇:洞窟、地下迷宮
出現:単独



 薄暗い洞窟の奥深くでは、不用心な人間を陥れるべく様々な危険が息を潜めて姿を隠している。翼包みもそのひとつである。外見は革状の布を広げたような姿をしているが、四隅に向かって手足が伸びておりそれぞれの先には丈夫な鉤爪を供えた指がついている。片方の面には不恰好な顔があり、身体に比して大きな口をあけている。

 翼包みは鉤爪で天井や壁にしがみつき、不運な獲物が下を通りかかるのを待ち構えて覆い被さるように落ちかかる。しがみつき、鉤爪を食い込ませると布のような身体で包み込んでしまい、獲物の動きを封じ込めると牙だらけの口でふかぶかと咬みつく。
 不充分な姿勢で翼包みに襲われた獲物は、身動きもできぬまま食い殺されるのを待つしかない。仲間がいれば多少の怪我を覚悟してでも怪物をひきはがすことができる。燃えさかる松明の火を突きつければ耐えきれなくなった翼包みは地面に落ち、無力な姿をさらけ出すととどめを刺されるのを待つばかりとなる。


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