BUSIN0(アトラス)

busin0
(c)ATLUS

発売:アトラス(2003) 機種:プレイステーション2 ジャンル:ロールプレイング
評価:★★★★★
 バンクォー戦役の英雄オルトルードが治める王国ドゥーハン。そのドゥーハンに災いをもたらす魔女アウローラを討伐すべく、召集された冒険者たちは奇妙なブレスレットを渡されると、魔女の迷宮奥深くへと挑むことになります。錬金の技を用いて作られた、人の強い思いをとどめるブレスレットや、地下に蠢くものたちの存在。かつて魔女と王が交わした約束やバンクォーでの出来事など、からみあった謎が解きほぐされていくに従い、事実に抗するべく冒険者が頼ることになるのは人の絆の証明、アレイドの力でした。

 ゲームとしては前作BUSINの続編になる作品ですが、時代は遡って聖都ドゥーハンが滅びるよりも昔、クイーンガードも未だ存在しなかった時代の出来事を扱っている内容となります。後のBUSINの時代につながる、アレイドの誕生や死神の発生、武神の発掘といった事件が解き明かされつつも、物語は地下深くにある蠢くものとそれを封じようとする者たちを中心にして、バンクォー戦役から続いている争いに巻き込まれていくことになります。前作同様寺田克也デザイン(前作ではキャラクターデザイン等は間に合わなかったそうですが)による退廃的な世界で、独特の雰囲気を持つモンスターやいきいきと描かれている人々に出会い、パーティの力を強めてメンバーの絆を深めていかねばなりません。
 システムは前作の問題点を改善したつくりとなっていて、これがアトラスのゲームかと思えるほど非常にバランスのよい作品となっています。「Wizardry Alternative」と謳う、ウィザードリィシステムを基本にしてアレイドと呼ばれる連携攻撃を駆使して戦う、緊張感のある戦闘モードが売りなのは変わらず。メンバー同士が協力することによって相手の攻撃を遮り、通常の攻撃を超えるダメージを与え、呪文の効果を高める技を敵も味方も駆使することによって、戦い方を誤れば一瞬で戦況を返される恐れもあって気が抜けません。

 細かい操作性や演出面も大幅に改善されており、魔法石合成システムや酒場での依頼など前作から引き継がれたシステムも健在で、新職業の追加やオートマータと呼ばれる自動人形を仲間にして育てることができたりと、不満要素の改善だけでなく新しい要素も多く追加された内容となっています。特に前作同様のエクストラダンジョンの存在や、通常よりランクの高いハイ、ガルガンチュアと呼ばれるモンスターが登場して敵が使用するアレイドも増えているために、最後までゲームの難易度が下がらず長く遊ぶことができるのが最大の魅力でしょう。
 唯一、前作に欠けるところがあるとすれば死神の存在で、そのためにロストの恐怖と緊張感が大幅に減少している点だけは好みが分かれるかもしれません。あとは好きなアレイドの組み合わせを試みる楽しみがある一方で、ハイクラス以上にならないと敵のアレイドも物足りないので、エクストラダンジョンが現れるまではアレイドをアレイドで返される恐怖が味わいにくくなっているのは多少残念なところです。自分では定番ソウルクラッシュと、前衛に盗賊の短刀を持たせてのウィークスマッシュがおすすめ。

 全滅した移送隊のレジーナさんがとてもりりしいのですが、とても怖がりなイーリスさんがやはりよい感じです。
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