超兄貴〜究極…男の逆襲〜(メサイア)

chouaniki
(c)MASAYA

発売:メサイア(1996) 機種:セガサターン ジャンル:シューティング
評価:★☆☆☆☆
 かつてPCエンジン用のゲームで一部を風靡した横スクロールシューティングゲーム超兄貴、それをセガサターン向けに実写版にしてみましたという何とも気が触れた作品です。究極にして無敵である銀河最強の男、その名も「究極無敵銀河最強男」を倒すために頼もしい兄弟であるアドンとサムソンを連れてイダテンが立ち向かう、とかいった内容の筈ですがそんなことはささいな問題でしかありません。パッケージにある「筋肉直撃」のロゴマークも当時を知る人であればシビれること請け合いでしょう。
 頭頂部から弾を撃つ実写版のアドンとサムソンには日本ボディビル選手権13連覇を成し遂げたボディビルダー、小沼敏雄選手を起用。褐色にカラーリングされた実写のアドン&サムソンがくるくるまわる光景はなんとも形容のしようがないインパクトだけは与えてくれます。更にゲーム以外のおまけとして用意されている「男の花園」では葉山宏治の音楽に乗って小沼選手が流れるようなポージングを披露してくれるという、スペシャルムービーが用意されています。

 とはいえ肝心のゲームの方は語る価値もないくらいに酷い出来なのでどうでもいいでしょう。基本的には当たり判定のデカイ大味なシューティングゲームで、その辺の大学生が学園祭向けに作ったような出来映えですのでこれを売ること自体に疑問を持たずにはいられませんが、小沼敏雄選手のファンまたは作曲葉山宏治のファンであれば抑えておいても良いのではないかと強引に自分を納得させるべきでしょう。特にCDとしてはサウンドトラック未収録の曲も当然収録されているわけですが、そのプログラミングがそもそもPCエンジンと同じ方法なのですが!
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