デカスリート(セガ)

decathleet
(c)SEGA

発売:セガ(1996) 機種:セガサターン ジャンル:スポーツ
評価:★★★★★
 いわゆるハイパーオリンピック風味のスポーツゲームで、走投跳それぞれ性能差がある異常なまでに個性的なキャラを選んで十種競技デカスロンに挑むゲームです。種目は100M走、走幅跳び、砲丸投げ、走高跳び、400M走、110Mハードル、円盤投げ、棒高跳び、槍投げ、1500M走で、基本操作はボタン連打しつつタイミングを合わせてアクションボタンを押すというハイパーオリンピック式。ですがこの手のゲームにありがちな無茶な連打をする必要がなく、ある程度の連打でパワーを最大にすることができるのでかなり純粋なタイミングや角度調整の勝負ができることがポイントとなっています。

 システムがミニゲーム感覚で遊びやすい上に各国代表として用意されている8人の選手もそれぞれ個性的で楽しいのですが、中でもインパクトが強いのがイギリス代表の「デカスロンの帝王」ことジェフ・ジャンセン。どこから見てもラテン系にしか見えない褐色の肌にゼブラスーツの筋肉男、一目見たら忘れられないスーパーアフロという頭のてっぺんから足の爪先までイギリス臭がしみついた英国紳士の存在でしょうか。選手によって走投跳それぞれの得意不得意が分かれているので、自分の得意種目と選手の得意種目のバランスを取ることでポイントを稼ぐのが他の人と競うときのコツになるかと思います。
 セガサターン版では十種総合で8500点以上の成績を出してから、Xを押しながらゲーム開始すると漫画「デカスロン」の主人公である風見万吉が隠しキャラクターとして登場します。競技前の操作説明も分かりやすく親切で、ルールが単純で覚えやすいのでちょっとだけコツのいる棒高跳びを除けば初心者上級者を問わずに楽しめる理想のパーティーゲームでしょう。
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