ドラゴンバスター(ナムコ)

dragonbuster
(c)NAMCO

発売:ナムコ(1985) 機種:アーケード ジャンル:アクション
評価:★★★★★
 ナムコ黎明期に立て続けに出されていた、名作揃いのアーケードゲームの中でもその後期に出されていた作品となります。ドルアーガの塔で広められた、剣と魔法の世界を派手に動きまわる大型のキャラクターで表現した横画面アクションゲーム。ドラゴンにさわられた王女セリアを助け出すべく、剣士クロービスが洞窟や廃墟を潜り抜けてドラゴン山を目指します。
 基本操作は左右移動とジャンプやしゃがみ動作、そして本作品の最大の特徴である半円の軌道を描いて振り回される剣による攻撃。普通に剣で切るほかにもしゃがみ切りやジャンプしてのカブト割り、二段ジャンプからの垂直切りといった技を使い分けて各部屋に配置されているルームガーダーを倒すと先に進むことができるようになっています。ルームガーダーを倒すごとにポーションや魔法のファイアボールを撃つスクロール、スーパーソードに盾といったアイテムが見つかり、出口を発見すると次の洞窟に移動します。マップの最後にいるドラゴン山で、ドラゴンを倒せばステージクリア。

 四種類のルームガーダーは小型のドラゴンじみたファフネルに剣を振り回すスケルトン、何本もの短剣とファイアボールを投げつけてくるウィザードに斧とファイアボールで攻撃してくるビショップ。ファフネルは前半面であれば接近して一気に切るか、二段ジャンプから垂直切りで強引に突破するといいですが体力が増える後半は意外と強敵になるので注意。スケルトンはうかつにジャンプせずに駆け寄ってしゃがみ切りが一番安定するかと思います。ウィザードもスケルトン同様に駆け寄るって切るのが無難ですが、飛び交う短剣に打ち上げられるとかなりのダメージを受けてしまうので、速攻で攻めるか部屋の隅でしゃがみながらタイミングを図るかの判断が重要。ビショップは前半後半関わらず、部屋に入ると同時に駆け寄ってカブト割りを決めれば一撃で倒すことができるので最も安心して倒せる相手ですが、うっかり失敗すると意外に反撃を受けるので確実にしとめることが重要です。
 ドラゴン戦では一部を除いて剣で切ると赤く光る弱点を持っているので、通称回転ファイヤーことファイアボールスペシャルを温存してこれで先制してからざくざく切り倒しましょう。火や尾で攻撃してくる他にも、ステージが進むと飛んだり回転したり多彩な攻撃をしかけてきます。ドラゴンを倒すと王女を助け出すことができますが、セプターやクラウンといったアイテムを持っていないと別のドラゴンにさらわれてしまうので注意。クラウンを持っていると王女がキスをしてくれたり、セプターと両方持っているとなぜか王女がミニスカートやバニーガール姿に変わっていくのはお茶目な演出です。

 慎重に進むよりも思い切った判断が求められるために、爽快なスピード感と一気に攻略していく楽しさが魅力の作品です。序盤のステージは難易度もそれほど高くないので、初心者でも安心して挑むことができるでしょう。ちなみに当時のゲームセンターでは十字キーの誤操作をしないために、斜め入力ができないように操作パネルが作られている筺体があったので注意しましょう。

 ところでゴーレムは通称「フライドチキン」と呼ばれていましたね?
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